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ボクのママ。。。!

作者: ミュゼ横尾光弘

。。。本文。。。





 ボクは、生まれたばかりの赤ちゃんさ。。。


 そう、バカ丸出しのママから生まれた赤ん坊さ。。。


 バカ丸出しのママって。。。?


 そう! やることなすこと全てバカ丸出しなんだ。。。


 まだ、ボクは生まれたばかりの赤ちゃんだから言葉も分らないと思っているのさ。。。


 それに、きっと目もまだ見えないと思っているみたいだ。。。


 ボクが何にも知らないとでも思っているらしい。。。


 それどころか、ボクは何でも知っているのさ。。。


 ただ、まだ言葉をしゃべれないから言えないだけなのさ。。。


 ボクが生まれてきた理由だって。。。


 そんなこと決まっているじゃないか。。。


 それはねっ。。。!


 おっと! いけねぇ! いけねぇ! 肝心なことをついつい言っちまうところだった。。。


 まぁ~! どっちにしてもママのバカバカしいバカ丸出しの話をしちゃおうかな。。。


 本当にママはバカ丸出しなんだよ! 内緒だけどね。。。





「おやおや! 坊や起きたのね!」


「お腹すいたかしら!」


「バブバブ~! バブバブ~!」


「おしっこは、してないかしら?」


「あらま~いやだわ! こんなにうんちしちゃってっ!」


「いま、オムツ変えますからね~!」





 うん! 早く変えてよね~!


 いくら紙オムツが良くなっても気持ち悪いだもん。。。


 お尻を拭くのは良いけど、綺麗になった後やお風呂上りにボクのおちんちんをツンツンして指ではじきながらパくっとやるのはやめて欲しいな~。。。


 ほんと、バカ丸出しなんだよねぇ~!





「坊や! 良い子にしてたわね!」


「お腹すいたでしょ! おっぱいの時間よ!」


「はい! おっぱいでちゅよ~っ!」


「いっぱい飲んで大きくなりなさいね~!」





 ママのおっぱいは、いつも格別に美味しいのさ。。。


 こうして男って、おっぱいが大好きになるのだと大人の気持ちが良く分ると勉強になるよな~!


 たまには、おっぱい飲みながらママの乳首を噛みちぎってやろうなんて思うこともあるけど、まだ歯が生えてないから勘弁してあげるとするか。。。


 そのうち歯が生えてきたら、いたずらに噛んじゃうよ。。。





「あらあら! こんな時間だわ!」


「夕飯の支度しなきゃ!」





 ママは、ボクが生まれる前はまだ良かったけど、生まれた途端に忙しくなって『ひぃ~ひぃ~』言ってる。。。





「生まれて嬉しいけど、生まれる前の方が楽チンで良かったわ!」





 なんてたまに愚痴も言うけど、そんな忙しい中、ボクをあやしてくれてオムツも変えて、おっぱいもくれてお風呂にも入れてくれるのさ。。。


 目の中に入れても痛くないなんて言ってるけど本当かな~~~?





「良い子ね! パパの夕飯を作るから、ちょっと待っててね!」





 ボクは一人でも大丈夫さ。。。


 いつもママが馬鹿なこととしないか見張っているのさ。。。


 バカ丸出しのママは見てられないけど悪くないもんさ。。。





「さて! 夕飯も出来たしパパが帰るまでにお風呂に入ろうかしらね!」


「ボクちゃん! ママと一緒にお風呂に入りましょうね!」





 ママは、いつもパパが仕事の日は、ボクと一緒にお風呂に入るのさ。。。


 ママは、お風呂の湯船でボクをぷかぷか浮かせて楽しんでるのさ。。。


 そんな時は、ボクも気持ち良くて、ついついおしっこを、湯船でしちゃうのさ。。。


 でもね! それもママが喜んでくれて楽しめるのさ!


 やっぱり! バカ丸出しのママなんだよな~と思う瞬間でもあるのさ。。。





「いやね~! この子は、お風呂の中で、おしっこしちゃだめじゃないのよ!」


「いけない子ねっ!」





 と言いながら、またまたおちんちんをツンツンしながらパくっとねっ。。。


 そんな、バカ丸出しのママが結構好きなのさ。。。


 そう! ボクが生まれてきた理由。。。


 それはね、生まれて『おぎゃ~っ!』てボクが泣いた瞬間にママにパパにおばあちゃんにおじいちゃんに家族みんなが喜んでくれるのさ。。。


 そうさ! 生まれてくる理由は喜んでもらうためなのさ。。。


言葉はいらない。。。


 ただ、息をして泣くだけでいいのさ。。。


そして、この瞬間を言葉に出来るようになる時が来たらママに話をしてあげるね。。。


 ボクが生まれた理由は、バカ丸だしだけどボクの自慢のママにいっぱいいっぱい喜んでもらえるためにね。。。





。。。おしまい。。。


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