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タンク・ワールド  作者: 米 三昧
9/65

第九話 サン・シャモン突撃戦車ーマークⅣ

WWⅠは資料が少ない。かと言ってⅡにいくと資料増えるの?

と聞かれると・・・すんません。

 また、資料毎に結構数値違う。うーむ。どれにしようかな・・・

 もう寝るのめんどくせ。

完全なるナチュラルハイになった剛志は結局。

昼過ぎまで本を読み続けた。


 「はっ・・・腹減った。」


 あまりの空腹に気が付き、あわてて着替えて下へ降りる。

鍵をかけ忘れて、戻って鍵をかけて再度降りる。

 朝食の時間は当然終わっている。

 この宿には朝晩二食付で1か月分払ってある。

 割引してくれたのは、源さんのお蔭か、それとも漂流民割か?


 とりあえず町へ出て、昨日も行った「忠美屋」へ行く。

 周りを見渡すが、今日は源さんはいない。ま、当たり前か。

今日は愛妻弁当食べているんだろう。

 昨日食べなかった鳥南蛮定食を食す。美味いな。

 さすが繁盛店。席への案内も早ければ食事が来るのも早い。

 がつがつとかっこんで、ごっそさん。あいよ。と挨拶があって

店を出る。


 さあ、本日も楽しい狩りの時間だぜ。

 剛志は完全に自分が寝ていない事を忘却しております。

 何かに夢中になると他の事をすぽーんと忘れる。それが剛志。


--- 30分後 ---


 狩場に到着。流石スーパーグレート、速い。

今の剛丸でここまで来ようとしたら・・・想像するだに恐ろしい。

少なくとも昼過ぎてからの日帰りは絶対不可能。

 本日の狩場はポイント9

 なんでここかと言うと・・・ハンティングエイプがでるから。

あのくそ猿。狩りつくしてくれる。

 剛志は前回の事を根に持って、猿狩りに来たわけです。


 さらに、今回はハンティングエイプの好物。生卵をご用意。

こいつを餌場にばらまきます。


 狙撃地点に戻りまして、さあこいや。

 身構えてると・・・くるわくるわ。ごっそりと来ました。

 その数30・・・多い。猿の群れってこんなもの?


 さあ、やるぞ。皆殺しじゃあ。

 久しぶりにバレットM82が唸る。


 ・・・20匹も逃げられた。

 当たるを幸い、ガンガン撃ったが。弾切れしたので

 込めなおしてスコープ除くとあら、皆さん尻まくって逃げてんの。

 しかも早い。逃げ足速い。

 何とか2匹追撃したが。もう見えなくなった。射程距離にはいるのだろう

が、なにせスモッグがあるから全く見えない。


 さあ、ここからが勝負。

 次の群れが来る前に猿公をまとめて手当し、防護袋(臭い対策)に

放り込んで、さらに後始末。

 急げ急げ、ゆっくり急げ。

 慌てず騒がずかつ素早く始末。

 

 猿共を入れた袋を荷台にあげると、ほっと一息。

ここまでやっておけばまず襲われる心配はかなり低い。


 生卵はまだ残っていたので、(半分は逃げた猿がもってったか割れた。)

次の群れも期待できるだろう。

 魔物はどんどん湧いてくるらしい。

 ただ、どの様に湧くのかは、例によってバラバラ。

 なんせこの世界の魔道は他世界の遺物だからして、やり方も源も

バラバラ。それがこの魔物の湧いてくる理由を複雑にし、最早制御不能

らしい。

 ご利用は計画的にね?と言いたい。。

 無計画の魔道と科学の利用がこの世界を形作ってしまった。

 真っ暗で太陽が見えない。月も星も見えないこの世界を。


 さて、剛丸ですがまた進化しました。

 やはり、群れを狩るのはいい。

 最も失敗したら逃げる間もなく囲まれてボッコボコだが。


 フィアット2000から

 サン・シャモン突撃戦車前期型へ進化した。

 時速8.5Km

主砲は75mmサン・シャモンL12速射砲

 副武装は8mm重機関銃M1914 4門


 シュナイダー突撃戦車とこいつは競い、試験に勝利。

 途中からシュナイダー突撃戦車の発注分をこのサン・シャモン突撃戦車

に切り替えられた。・・・のだが。


 そう・・・のだがなのだ。

 実戦で問題発覚。どんな試験したの?と聞きたくなるが、これも

しょうがないのだろう。戦車黎明期に、どんなテストしたらいいかなんて

誰にもわからない。

 結論から先に言うと欠陥戦車きたこれ。


 こいつ実はハイブリッド駆動方式なんだ。

ガソリンエンジンで電気つくってそれでモーターを動かしてそのモーター

の力で装軌を回すんだ。

 ・・・え、どっかで聞いたことある?その戦車も欠陥戦車だった?

 はっきり言う。理論的にはこのハイブリッドは良い方法。

 理想論語れば戦車はハイブリッドであるべき。

 ・・・ですが、今の戦車はハイブリッドなんてない。

 工業的、機械的問題点が多いんだ。

 一例をあげると、左右に別々のモーターを入れてあるんだが。

こいつを同調させるのは難しい。つまりまっすぐ走れない。


 また、横から見ると一目瞭然なのだが。履帯の長さが車体の長さに

大して短すぎる。

 そのため、履帯の長さより長い塹壕を超えようとすると・・・車体が

つっかえて動けなくなる。


 初戦において16両投入されたサン・シャモン突撃戦車ですが、

その内15両が塹壕につっかえて行動不能・・・うそじゃない!マジですよ?

記録が残ってるんだ。


 追加されたスキルは、砲撃なので、砲撃がLv2になりました。


 でも軽くなったのは大きい。22トンだから約半分。

 スーパーグレートも喜んでいるだろう。


 --- 3時間後 ---


 もう日が暮れてきた。

 そろそろ上がるとするか。

 猿共でいっぱいの荷台を見下ろす。

 これ以上は無理だな。

 卵作戦がこんなに効くとは。

 源さんが若き日に見つけたというこの手。

 結構稼がせてもらたぜえ。っていってたが。本当に儲かる。

 でもな、流石におかしいな?

 こんなに儲かるもんなの?

 ちょっと気になる。


 剛丸はさらに3段階の進化を見せた。

 進化早すぎ。だけどまだまだ弱い戦車だししょうがない。


 一旦マークⅣ雄型になり、続けてマークⅣ雌型。

 最後にマークAホイペットになっている。


 マークⅣ戦車は、例の菱形戦車である。

 見た目はそれまでのマークⅠからマークⅢと変わらない。

 しかし、それまでの戦訓を練りこんだものとなっている。


 スキルは雄型にした時、またユニークスキル。

 アブソープションLv1をゲット。

 一定確率で攻撃無効化というすんごいチート感ただようスキル。

 マークⅣは伝説の戦車だからしょうがない。

 なにせ世界最初の対戦車戦をやり、勝利するという結果を出した戦車。

 このぐらいはあるだろうと思ってました。


 さらに雌型になったら、超壕力がLv2になりました。

 剛丸の現在のスキル構成は

   掃射Lv1

   ジャガーノートLv1

   不整地機動Lv1

   走行時衝撃緩和Lv1

   脱出Lv2

   経験値取得UpLv1

   警戒Lv2

   射撃Lv2

   砲撃Lv2

   防盾Lv1

   超壕力Lv2

   アブソープションLv1


 昼まで読んでた本によると。

 スキルには下位スキルや上位スキル

 があり、重複稼働するスキルと死にスキルに分かれる。

 重複稼働するスキルは下位スキルと上位スキルが同時に稼働するため

 上位スキルも下位スキルも両方持っておくと便利。

 それに対して、死にスキルはそのまんま

 下位スキルが稼働しない。無駄になる。


 そして、マークA中戦車 ホイペット

 こいつは実はリトルウィリーの後継者で、英国初の菱形じゃない戦車。

 履帯の上に鉄の箱が乗っている。

 この箱一応限定的に旋回することはするんだが。

 問題点がある。4つの銃がそれぞれ別の射界を見るようになっているので。

 後は言わなくてもわかるよな?それぞれの銃手にABCDの番号を振る。

 Aが敵を発見し撃とうとした時、もしBが、見えないとか言って砲塔を回したら?

 おい、ふざけんな・・・となるよな?そんな簡単に砲回せないよ。

 しかしなんとこの戦車。ドイツ軍に最大の戦果を与えた傑作戦車となっている。

 砲がなくて一度ドイツ戦車A7Vと戦ったとき撃破されてしまっているが。

 軽快な軽戦車(時速13Kmだが)として、ドイツ兵を駆逐したのである。

 ・・・サスペンションないけど。

 マークA中戦車は日本軍も買ったのだ。主に教育用として使ったが。中国大陸でも

 使用したことがあるらしい。日本初の実戦経験戦車ということである。

 マークⅣも輸入したらしいのだが・・・日本の道路はアスファルトじゃ

なかったんだね当時は。道路を重さでぐっちゃぐちゃにしたらしい。

 これはアジアじゃ使えんな、という評価。

 因みに、ホイペットという名前はまんまこの形状の戦車を指す言葉となってしまい。

 この後作られたルノーFTというフランスの傑作戦車も、当時の人々は

ホイペットと呼んでいたらしい。すごいね。やっぱ先駆者というのは評価される。

 当然こういう戦車に進化したら、ユニークスキルが付く。

その名も エクスカリバーLv1

 非装甲者に対し、恐慌、威圧、魅了等の悪ステータスを一定確率で与える。

 当然LVで確率上昇・・・すごすぎない?

 WWⅠの最高実績戦車なのでまあ・・・でも凄いなこれ。

 これが発動すれば、デスベアーもハンティングエイプもぺぺぺのぺーではないか。

 (意味不明)

 でもなあ、マークAがA7Vに負けた理由は・・・大砲ついてないから。

 機銃しかないから。

 因みにマークⅣ雄型によってA7Vは擱座した。例の6ポンド砲が火を噴いたのだ。

 マークⅣ雌型?役立たずですが何か?だってあれも歩兵用戦車だし。


 なんでこうなってるかって?

 当時の英国のドクトリン(戦術思想)がそうなのだ。

 マークⅣ等の菱形戦車が塹壕を乗り越え、トーチカや要塞を破壊。

 その後をホイペットが入り込んで敵陣をかき回すという。

 当時からすれば斬新な発想。

 ただし、かき回す相手は歩兵しか考えてなくて、対戦車戦闘は全くの問題外。

 だから機銃のみ。わかりやすいよね?

 実際問題A7Vはそんなに数がない。なんと21両しかない。

 よく遭遇したよな?といいたいレベル。


 さて、進化型戦車の進化について本日の読書でわかった事がある。

 借りてきた本によれば、進化型戦車の進化方向を決める要素は3つ

 一つ目・・・進化型戦車を設計した魔道技術。

 二つ目・・・進化型戦車の存在する世界そのもの。

 三つ目・・・進化型戦車の所有者の意思と知識。

 この三つが大きく作用するらしい。


 一つ目だが。

 例えば、WWⅠがない世界の魔道で作られていた場合。WWⅠの戦車には進化しない事が考えられる。剛丸はそうでは無い様だが。


 二つ目は。

 この世界自体にWWⅠがなかった場合。これもまたWWⅠの戦車に進化しない事がありうる。

 ファイスやコンドルと話した感じ、それも無いようだが。


 三つ目。

 所有者が漂流民ならば、WWⅠ以前の時代の人が来る可能性がある。

 また、人間以外の文明の人ならどうなるのか?

 我々人間が見た事ない戦車とかになるかも・・・面白い。

 

 つまり、剛丸がここまで進化してきた理由は、剛志のオタ知識も関係している。と、言う事になる。

 面白い。実に面白い。剛志はわくわくしてきた。


 世界を巡って他の漂流民と交流してみたい。

いや、まず手始めにこの町の漂流民との交流が先か。

自分でも気づいていなかったが随分とパニッていたんだと思う。

 ナターシャさんの説明を受けた時。最初の体育館の様な場所

(町の公民館らしい。窓が無いのは、あっても意味ないから。

スモッグであまり周り見えないし。窓開けても入ってくる空気は汚い。

締め切ってエアコン・・・エアーコンディショナーこと空気清浄器かける

のがこの世界では普通。)

にいた時もまわりの人を全部見渡した記憶はない。


 どんな人がいたかなあ?

 また、最初にナターシャさんがくれたリンカーンマシーンがあった駐車場だが。

 今思い返すと変な見た事ない戦車があったきがする。

 多分剛志の知らない不思議な世界から来た人のものではないのか?

 くそっ、くやしい。


 今からでもナターシャさんにいろいろ聞くべきか?

 いや、源さんなら詳しいのでは?


 そうだ、ムールド氏とユーティリシアに合いに行ってみよう?


 まだホイペットでは二人の戦車についていけないから、合流は無理だけど。

 他の漂流民の情報を剛志よりよく知っているのではないか?


 だが、まあ二人とも昼は狩りに行っているだろうから、合いに行くのは夜だな。

 

 とりあえずこれ以上は狩りしても意味ない。

 もうけが出ない。これ以上獲物を乗せられないのでしょうがない。


 一目さんに町へ戻る。


--- 夕暮れの町 ---


 ハンターギルドへ寄ると、ちょっと騒動が起きていた。

 主に漂流民のハンターと、原住民のハンターが何か揉め事を起こしていた。

 無視して獲物を換金。


 さあ厄介ごとは勘弁だと逃げ出そうとすると、


 「きみ、きみはどう思う?」


 話かけられた。


 「あ、僕ちょっと急ぎの用があるんで・・・」


 剛志はしおらしく振る舞い、逃げようとしたが。


 「時間は取らせないよ。君の意見も聞きたいね。」


 有無を言わさず巻き込まれた。

 何だこいつは?

 あったまきた。


 「あんた誰?知らない人と話したくないんだけど。」


 「私を知らない?・・・漂流民か!」

 

 なんか凄い自信過剰な人か?


 「だからだれよ?俺は最近ハンターになったばかりの弩新人だぜ?」


 「・・・何だ初心者か。」


 いるよなこういうやつ。初心者を舐めてエラぶるやつ。

 剛志が初めて雀荘やビリヤード場行った時もこんな奴いたわ。

 そういう運というか巡り合わせなのかな?と思う剛志。


 「じゃ、俺急ぐんで。」


 さくっと逃げようとするが。


 「いや、初心者でもいいや、君の意見も聞きたいね。」


 ・・・逃がしてくれない。そもそも何で揉めてんのこいつら?

 わけわかんないんですけど?


 「・・・何が問題になってるんだ?」


 自分から言ってくれないのでこっちから聞く。

 なんだろ?説明もなしに意見聞きたいってなによそれ?


 「これまで我々がこの町を守ってきたんだ。急に来た漂流民等に狩場を荒らされて迷惑している。ハンターギルドに対し待遇改善を求める。」


 うむ、成程。

 この後も奴は延々と演説ぶっこいているがガン無視。

 ようは漂流民優遇政策の不満たらたらでもって漂流民出てけとか言いたいみたい。

 でもな、ハンターギルドがそれを認めるわけないよな。

 実際問題漂流民優遇政策は町に利益をもたらしているし、ハンターギルドもまたしかり。

 こんなんでもしも漂流民が皆、町から出て行ってしまったらどうするのか?


 あんまり先の事考えてないなこいつ。


 「それで・・・具体的にどのような待遇を改善したいのですか?」


 「うむ、それなのだがな。」


 おおっ、何も考えてないと思ったらそうじゃなかった。


 「既存ハンターに対する優先権が欲しい。漂流民を優遇する政策を止めろと言っているわけではない。

 我々にも生活があるのでな、我々の獲物を横取りされてはかなわんのだ。」


 うーむ。一見正しい事のようだが。

 そんな事したら新人が入ってこなくならないか?


 「そんなの生ぬるい。漂流民はこの町から出ていくべきだ!」


 おおっといたよ過激派。

 なんだ、反漂流民派といっても意思統一出来ていないんだな?

 考えなしに集まっただけか。


 「それは無理だろう?漂流民優遇政策は国策だから、それに反するのは

国賊と言う事になるぞ?せめて既存ハンターの権益優遇ではないか?」


 「そんな事言ってたら狩場を全て食い荒らされる。別にハンター辞めろと言ってるわけではない。」


 「いや、出てけはちょっと・・・」


 おお、揉めてる。

 これは・・・チャンス?


 秘儀ナチュラルフェードアウト。


 剛志は見事に抜けだ・・・した。


 「ふうーっ、なんだあいつら。」


 なんか面倒な事になっているな。

 漂流民ハンターがどうの言っていたから、確実に巻き込まれる。


 情報が足りない。そうだ源さんに聞こう。


--- 源さんの戦車屋 ---


 「・・・と言う事がありまして。」


 「うーむ。そこまで来たか。」

 訳知り顔の源さん。

 何なんです?


 「漂流民が来た町ではよく起こる事なんだよ。既存ハンターと漂流民ハンター間の揉め事。既存派と漂流民派の対立だな。」


 「な、何故に?」


 「うむ、坊主は結構まっとうなハンターだと俺は思う。・・・腕が全てというか、戦車と俺、俺と戦車ってタイプだ。」


 暗にディスってますよね俺の事?


 「そんな顔するな。一応ほめ言葉だ。坊主にゃわからんだろうが。」

 「どういう事です?」

 「お前さん派閥とか興味ないだろ?」


 ええ、ありませんが何か?


 「人間生きてりゃ好き嫌いでてくる。困った事に、人間は善悪より好悪で動く。悪いってわかっていても好きな事はあるし、良いってわかっててもやりたくない事はある。わかるだろ?」


 ふっ、そういう事に関しては剛志はプロですよ。伊達に2浪してません。

勉強したくない。遊びたい。遊んじゃだめだけど、わかっちゃいるけどやめられない。

灰色の日々。


 「分かります。」


 「ふふふっ、色々経験してるって目だ。」


 何か良い方へ誤解してません?


 「どうなっていくんでしょうか?」


 「それは俺にもわからん。いろんなパターンがある。平和に融和した町もある。戦争になって町が滅びた所だってある。

 この町のハンターがそこまでやるとは思わねえが、何が起こっても不思議はねえな。」


 「・・・源さんは、随分落ち着いて見えるけど。」


 「うん?・・・そうだな、俺はどうなってもやってけると思ってる。だから別に特別な事はしないな。いつも通りに店を開くだけさ。」


 源さんが大きく見えた。源さんは元ハンターだ。・・・危険な狩りを何十年と続けて生き延びた男。何があっても生きていける。

 その自信が源さんを大きく見せるんだろう。


 俺もこういう男に成りたいな、と剛志は思った。

どんどん進化させないといつまでたってもユーティリシアと合流できない。

困ったのう。

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