第五十話 巡航戦車チャレンジャー
毎度、拙作をお読みいただき誠にありがとうございます。
少し執筆ペースが落ちてますが。
また上昇すべく頑張っております。
嫌な事があって書く気力が落ちました。
しかし、また良い事もありまたどんどん書いていこうと思っております。
皆さんも今後ともよろしく。
「うん?何か市の様子がおかしいな?」
剛志はぶっ続けで剛丸。魔道戦車を飛ばしまくり、
ついにとうとうハイドラ市へ到達したわけである。
さあ市内へ・・・入る前に剛志は異変に気付いた。
嫌な予感がする。
警備員の人がいつもと違う。もちろん何時もの人が休んでいて。
違う人がやっている可能性はあるが。
それに市内が妙に静かだ。
一旦市に入るのを辞めて、マテロ町へ向かう。
源さんの戦車屋を目指す。
1時間半程度で到着。
剛丸は今はクロムウェル。不整地でも時速30キロはだせる。
巡航戦車である。
町へ着いた所でやっぱり嫌な予感。
入口でハンターが揉めている。
こんな事今まで見た事はない。どうなっているのか?
一寸考え込んでいたら、ハンターの1人がこっちへ向かってきた。
見た事無い奴だと思うんだが?・・・ひょっとして知り合いだった
かな。覚えてないんだが。
「・・・おいお前、剛志だろう?」
本当に覚えていないんだがな。
剛志が首を捻っていると。
「おい、声を掛けているんだから返事くらいしたらどうだ。」
ごもっともです。
「ああすまん。・・・知り合いだったか?御免。覚えてない。」
ますます首を捻る剛志。
「知り合いではないから気にするな。」
「あれ?じゃあ何の用?」
「ああ、ムールドさんから言づけだよ。何でもテラワユクラに
行くってさ。」
二重の驚きだ。まずムールド氏からの言づけの件。
次にテラワユクラの件。
ムールド氏とこいつは知り合いなのか?
テラワユクラって何処だ?行った事ないが。
「それでさ・・・頼みがあるんだが。」
いったいなんだろうか?
「なんだい?」
「俺達もテラワユクラに連れて行ってくれないか。同じ漂流民の
よしみとしてさ。いや、漂流民って言ったって皆違う世界から来た
異世界人何だけどさ。」
「なんだそんな事か。良いけど。」
あっさりと剛志が答えたので、相手は一寸拍子抜けしたようだったが
、直ぐに真顔に戻って礼を言ってきた。
「ありがとうよ。助かる。」
「・・・?どういうこった?」
「実はな・・・」
彼から説明を受けた。
ミゲーロの反乱。トーマスの脱出とアレクサンドル隊の現在地。
ムールドチームは皆テラワユクラへ向かったと言う事。
「成程・・・でも何であんたら・・・失礼貴方たちも一緒に
くるんだ?」
彼は神妙な顔をした。
「うん、実はなミゲーロの反乱以降、街の規制が厳しくって。
正直生きずらい。」
あー。成程ね。
「それにさ、ミゲーロ派と正規軍派に分かれちゃってさ。
最早マテロ町は三派の争い所じゃないんだよね。」
それで嫌気がさして出て行きたくなったのか。
まあ、そういう事ならしょうがないな。
「わかった。じゃあ一緒に行くか・・・ってあんたらの名前
はなんだい?」
「おお、すまんすまん。忘れてた。」
全員でなんと6人のメンバーだった。
リーダーが、話しかけてきた人で、リロイ・バイツァー氏28歳。
紅一点なのがジャニス・シンクレア年齢不詳。多分20代半ば。
無口な副官の高木道隆30歳。
御調子者の見鉤隆二20歳。
根暗なビート・リギンズ22歳に、常識人といえば聞こえがいいが
ようは普通な山田譲二24歳。
全員、改造型の戦車に乗っている。
乗ってる戦車はバラバラ。まあ今思い出せば。源さんがそろえた
戦車には一両として同じ戦車は無かったから、それも当然か。
まず話しかけてきたリロイはスーパー・ヘルキャット対戦車自走砲
にのっている。こいつはM18通称ヘルキャット(性悪女)と呼ばれる
アメリカ合衆国がWWⅡにて対戦車戦闘で使用した駆逐戦車。
(前にも述べたが。合衆国は対戦車戦闘は戦車ではなく、航空爆撃と
駆逐戦車で行った。M18はノルマンディー上陸作戦後の合衆国の
対戦車戦闘の主役となった。)
合衆国の駆逐戦車はドイツの対戦車駆逐車(ヤークトパンツァー
因みにパンツァーとパンターって発音似てるから気を付けよう。
前に旧ドイツ陸軍の記録映像をみて
「パンターって言ってるけどいないじゃん」
と言ってる人が居た。
パンターじゃなくてパンツァーだよ。と突っ込むべきか悩んだ。
結局言わなかった。そうです作者はへたれです。)
とは大分様相が異なる。
ドクトリンの通り対戦車戦闘車両であり、自走砲ではそもそもない。
全周旋回式砲塔を備え、オープントップ、つまり上が開いている砲塔
を使用する。
何故なら対歩兵戦闘を考えていないから。
対歩兵戦闘は戦車がやる。
対歩兵戦闘を考えるとオープントップはあり得ない作りとなる。
例えば手榴弾投げ込まれたらどうなるか?
それだけで全滅である。
戦車ならよほどうまく投げないと上部装甲で手榴弾が跳ねてしまう
から、爆発しても内部まで被害が届かない事もありうる。
国が違えば文化や考え、ドクトリンが異なり、車両設計も大分
異なるのだ。
脱線ついでに言うと、ドイツ戦車とソ連戦車の設計思想がまるっきり
異なる。
ソ連の傑作戦車T-34だが、部品の製作誤差をある程度勘案した作り
となっており、へぼい部品でも嵌る、動く、強い。
設計段階で徹底的に簡略化がなされていて、作り易い。
オーパーツ等と言われる所以である。
ただ・・・ドイツ戦初期は戦車があっても弾が無いという悲惨な事に
なっており、最初から体当たり前提という悲劇も起きた。
一方ドイツの傑作戦車ティーガーはそれとは真逆。細かい設計で、
高い工業力が無いと作れない。ただし、その高い工業力に支えられて
作られた車両は強い。伝説の虎である。
大戦末期にはその工業力が落ち(工場を爆撃されたりした。)
熟練の修理工がやられていったのもあって稼働率は落ちて行った。
話を元に戻す。
スーパー・ヘルキャットはM18ヘルキャットの試作改良型。
結局戦争が終わったので量産されなかったが。
ヘルキャットの起動性の高さ。
全高が2.565mしかないその低さからくる待ち伏せ攻撃のしやすさ。
最高速度が時速80Kmを超える高機動性等。
実に使いやすい駆逐戦車だったので、これにM36の砲塔をまるっと
乗せてしまう案がでた。
それがスーパー・ヘルキャットである。
90mm砲搭載で火力向上。一応の装甲天井が乗っていて、
オープントップではない。
使ってみて分かったのだろうが、砲弾やら装甲やら、石やらの
破片が飛んできて乗務員を負傷させる。
たとえ死ななくても士気が落ち、戦闘力が下がってしまうのだ。
そこでM36は途中から装甲天井を付けた。
その砲塔をスーパー・ヘルキャットも持っている。
次にジャニスは17ポンド対戦車自走砲アーチャー。
アーチャーという名はこいつを使用した砲兵部隊がつけたもので、
正式名称はヴァレンタイン17ポンド砲。
英国ベストセラー機で、旧式化してきたヴァレンタイン歩兵戦車の
車体に17ポンド砲を無理やり乗っけた物。
この17ポンド砲は対ドイツ戦車用に作られた優秀な対戦車砲で、
アメリカからレンドリースされてきたM4も17ポンド砲を乗せ換えて
シャーマン・ファイアフライとして使った事は有名。
しかし、17ポンド砲開発当初。こいつを乗せる車両が無かった。
そこで、新規に車体から製造するその前に、間に合わせとして
無理やり歩兵戦車ヴァレンタインに乗せた。
当初はクルセイダーを利用するつもりだったが。流石に小さすぎ
て無理だった。
無理やり乗せたせいで、重量バランスが悪く。
前に砲塔を向けると倒れる危険があるため後ろ向きに砲を乗せ、
車体を低く保つために戦闘室が狭く、操縦手は砲の発射のたびに
移動しないと後退してきた砲に頭を叩かれる。
イギリス陸軍は自分でも間に合わせ兵器だと言う事は承知して
いたが。せっかく作った17ポンド砲が利用できないんじゃ宝の持ち腐れ
だ。新兵器開発までの繋ぎとして作った。
しかしこれが思いのほか好評。
まず車体のベースがヴァレンタインなのが良かったと思う。
英国兵器の中では機械的信頼性が高い。
車体が小さいのも良く。待ち伏せに向いている。
機動力と防御力が全くないが。
そんな事は初めから百も承知だ。
正面切って撃ちあう気なんて初めからない。
動く対戦車砲なのだ。
高木道隆はISU-122S重駆逐戦車を使用。
ISUのIはIS戦車のI。つまりIS重戦車を車体にしている。
さらに固定の戦闘室はISU-152重突撃砲と全く同じもの。
主砲が違うだけだ。
122Sは通常の122とはまた砲が異なる。
無印122は122mm榴弾砲であり、対戦車自走砲と言われる。
それに対し122Sは、43口径122mm対戦車砲D-25Sが使われており、
こと対戦車戦闘に対してはこっちの方が有利になっている。
見鉤はシャーマン・ファイアフライを使用。
この戦車は英国がアメリカ合衆国からレンドリースされてきた
M4中戦車に新開発の17ポンド砲を乗せた物で、
元々は17ポンド砲搭載の新戦車開発の保険として作られた物。
英国陸軍は本当に保険好きだなと思うが。よく成功している
ので何にも言えない。
17ポンド砲搭載の新戦車は当初クロムウェルに乗せるつもりだった
らしいが。17ポンド砲を乗せるには車体が小さく砲塔も小さかった。
そこで新戦車を開発したのだが。
保険で作ったシャーマン・ファイアフライの方が性能が良かった
との事。
ビートは戦車自走砲マルダーⅢ M型
こいつは38(t)の車体をベースに作られた対戦車自走砲。
Mは”Mitte”「中央」の意味。
エンジンが車体中央に配置されているためこの名が付いた。
46口径7.5cm対戦車砲PaK40が積まれていて火力が高い。
機動力もベースの38(t)譲り。だが装甲が紙である。
突撃砲、対戦車自走砲、駆逐戦車。どう考えても同じジャンルの車両
にこれだけ名称が付くのは、歩兵科、砲兵科、機甲科による縄張り
争いの結果。
ドイツのこの手の車両は、旧型車の再利用が多い。
限定旋回式の砲に変更する事でより大火力の砲を積める。
そうすると使えない旧式車両でも戦闘に出せるわけだ。
もっとも当然だが被害は甚大。
全滅とかよく聞く話になる。
最後に山田の車両はFV214コンカラーマークⅡ重戦車。
WWⅡの軍事パレードでIS-3を見た英国陸軍はショックを受け、
対抗可能な重戦車をとの事で開発したのがコンカラー(征服者)。
55口径120mmライフル砲L1A2を備え、最大装甲厚203.2mm
主砲がポンド表記じゃない。その理由は120mm高射砲M1という
アメリカ合衆国製の高射砲がベースだからと思われる。
当時の英国には大口径高初速砲の適当な手持ちがなかったため
こいつをベースにした。
面白いシステムがいくつか装備されている。
まず自動排莢システム。
自動装填装置を初めはつけようとした。
なぜなら120mm砲の弾薬は重い。装填に時間が掛かる。
結局上手く作成できなかったようだが、自動排莢システムはつけた。
もっとも複雑な機構は故障しやすくあまり好評ではなかったようだ。
また、自動俯仰装置ロックシステムというのがあり、重すぎる砲の
ため、俯仰用ギアが壊れるのを防ぐために。時速2.5Km以上出したら
自動で俯仰装置をロックするというものだが。ロックされたら
目標を追尾できない。
装甲間射撃不能である。
他にもいろいろと先進的なシステムを導入した結果。
完成が遅れに遅れ、量産開始時にはソ連はT-10(IS-8)を完成
させていた。
完成すると同時陳腐化したかわいそうな戦車である。
「さあいこう!」
剛志は大きな声をだして、彼らと共にテラワユクラに向かった。
そしてなんと不思議な事に何事もなく国境超えてテラワユクラに
付いてしまった。
理由は簡単。剛志はもちろんミゲーロにマークされていたが。
連れがユーティリシア達ムールドチームじゃなかったので。
ごまかしがきいたのだ。
途中何度が尋ねられたが「俺は田中寅吉だ。」と大嘘ぶっこいて
ごまかした。
実際。彼らは剛志が剛志本人である事を証明する方法などない。
そこで違うメンバー引き連れていたら、剛志の堂々とした大嘘に
簡単に騙されてしまうのだ。
もちろん国境警備隊には正直に剛志だと話したが。
国境警備隊はアレクサンドルの知り合いなので、ミゲーロ達に対し
否定的であり、協力的だった。
そんなこんなでマテロ町からテラワユクラへ着くまでは5日
もかかった。
その間、周りの状況は戦争状態。
ミゲーロ派と正規軍派に分かれててんやわんや。
剛志達も何度もどっち派なのか?とか聞かれた。
ミゲーロはハイドラ市へ部隊を集結させつつあり、
一方の正規軍派はテラワユクラへ戦力を集結しつつあると言うのが
大方の見方で、戦況は現状ミゲーロ派がやや有利とみられている。
正規軍派は一旦塵塵バラバラになったメンバーを集めるのに苦労
している一方でミゲーロ派はもう主力が集まっていて、直ぐに開戦
しようとしているとうわさされていた。
しかし、剛志は正規軍派が有利に進めていると思っていた。
剛丸は道中の戦闘で(剛志は夜狩りも一寸した。一寸だけよ。
いや冗談じゃなくてマジで。)
2段階進化した。
まずはクロムウェルマークⅧ。
こいつは近接戦闘側のマークⅥに新型の幅広履帯を付けた物。
そして、巡航戦車チャレンジャーに進化。
こいつが17ポンド砲搭載型の新戦車として開発された本命で、
シャーマン・ファイアフライより劣るとして初期ロット以降に
生産されなかった戦車だ。
WWⅡ後に作られた主力戦車と同じ名だが、こっちは巡航戦車に
なっている。別物である。
スペックを見ると
主砲:17ポンド砲。
最高速度時速51.5Km
最大装甲厚102mm
以上よりシャーマン以下と言う事はないはずなのだが。何が
悪かったのだろうか。
まず最大装甲厚こそ102mmだが、車体砲塔ともに角ばっていて
傾斜装甲ではない。
また、重量増加による機動力低下が著しかったため。装甲を
削っている。102mmは最大であり、平均的にはシャーマン以下となる。
最高速度もあくまで路上最高速度。不整地での機動力が低くなって
しまった事もある。
結局カタログスペックだけでは戦車の性能は言い切れないと言う
当たり前の事実につきる。
装甲、機動力でシャーマンに劣り、火力が同じなら。
シャーマン・ファイアフライの方が優秀と言われて当然である。
取得スキルは、
固定目標攻撃がLv3からLv4に上昇。
戦車砲がLv5からLv6に上昇。
テラワユクラに着いたは良いが、さてこれからどうしようか。
まずはタージマ本隊へ向かってみたが。
普通に兵隊の募集応募者と思われてしまった。
知っている人が誰もいないのでまあしょうがないが。
一応応募してみたら、今は一旦締め切っていると言われてしまった。
兵数を予定より多く取らない。トーマスが指揮しているというが。
タージマ本隊は予定通り作戦が進んでいると言う事だろう。
兵隊は多い方が戦争に勝ちやすく思うが。
指揮しきれない烏合の衆では全くの意味がない。
締め切ったと言う事はこれでいけると踏んでいると言う事で、
やはり正規軍側の方が上手くやっているんではないかと剛志は
思った。
もっともミゲーロ側の状態も剛志は良く知らない。
ハイドラ市もマテロ町も直ぐに出てしまったし。途中どこにも
寄らずにやってきた訳だから、知るすべがなかった。
困ったと思っていたら。
「剛志?何困ってるの?」
とリロイに言われた・・・ん?
「ムールドさん所に行くんだろう?」
あ、そうだった。リロイ達はムールド氏に頼まれて万が一
剛志が来たらテラワユクラに来てくれと言付かったんだから、
当然の事ながら連絡手段がある。
「こっちだよ。」
どうやらリロイはムールドチームの泊まっている宿の情報を
知っているようだ。そこに止まると言われたんだろう。
しかし、ムールド氏は用意がいい。前もってテラワユクラの宿も
調べてあるとは。そうでないと前もってどこに泊まるとか
教えられないもんな。
「ここだよ。」
ホテル・オーキと書いてある。ちょっとしたビルのようなホテルに
到着した。
フロントに到着したら、リロイが受付に話しかけた。
「リロイと言いますが。こちらにお泊りのムールドさんに約束通り
面会しに来ました。」
「・・・リロイ様ですね。少々お待ちください。」
その受付係は後ろに引っ込んだ。
伝令に行ってくれたのだろう。
と思ったらすぐに出てきた。
「少々お待ちください。じきに来るとのお話です。」
しばらくホテルのリビングでくつろいでいると、
表に魔道戦車が数両やってきて止まった。
「剛志!剛志。剛志!」
あれ?ユーティリシア?
「うわっと」
どっかん。音を立ててタックルしてくるユーティリシア。
なんとか踏ん張って受け止める。
「ばかばかばか。心配したじゃないかー。」
「・・・御免よユーティリシア。でもちゃんと帰ってきたぜ。
ただいま。」
「・・・おかえり。」
女の子に抱き着かれたのは初めてだが。肋骨が痛い。
嬉しさよりも痛みが先立つとあんまり楽しくないな。
まあ、肋骨が痛いというのは比喩だがね。多分折れてないと思う。
そう多分。
「ふふっ大分心配しましたよ。」
「ムールドさんもご心配おかけしました、」
「それで・・・ジャッカルは?」
「さあ、今頃どこに居るか・・・無事だとは思いますが。」
「そうですか・・・我々は今タージマ本隊でご厄介になって
います。剛志君も来てください。反攻作戦がもうすぐ始まります。」
「ついにですか。間に合わないかと思いました。ここまで来るのに
2週間近く掛かってしまいましたから。」
「リロイ君もありがとう。うちの剛志がお世話になりました。」
「い、いえ。俺達も丁度いい機会だと思って・・・なあ?」
リロイの仲間達も頷いている。
「さ、皆さんタージマ本隊へ付いてきてください。いよいよ反攻
作戦ですよ。」
さあ、いよいよ戦争だ。