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タンク・ワールド  作者: 米 三昧
33/65

第三十三話 ソミュアS35

毎度、拙作をお読みいただきありがとうございます。

体調はだいぶ回復しました。

 「孝道、ユシス、源さん・・・」


 「はい。何ですか隊長。」

 「おう、呼んだか坊主。」

 「はい。なんでしょう?」


 え?


 「皆さんご生存ですね。」


 アムリシア・・・そうですかって、ええええ?


 「何でお前ら生きてんの?」


 「おう、ご挨拶だな。生きてちゃ悪いか?」


 「いやそうじゃなくて・・・どうやって生き延びたのですか?」


 孝道機と源さん機は大爆発したと思いますが。

 ユシスもあんたのT-29は穴だらけだろ?


 「いやあそれがですね。死んだと思ったんですけど。」

 ユシスが言うにはこういう事だと。

 弾が顔の横を通り抜けたと。

 T-29はそんなに装甲厚くない。T-28ベースだからな。

 最大でもT-28Eが60mm

 IS-4の122mm砲を食らえば簡単に貫通する。

 そう貫通する。どこまで?

 後ろまでである。

 つまり正面装甲を抜けてそのまま後部装甲も抜けて明後日の方まで

 飛んで行ってしまったと。

 お蔭で穴だらけかつエンジンやられて動けないが。

 ユシスは無事だったと言う事だそうな。


 次に孝道とそして源さんは派手に爆発したはず。

 どう見ても助からないと思ったが。


 「お前さあ、自分も持ってるだろうが・・・」


 源さんにあきれられた・・・・あっそうか。


 「脱出スキルって便利ですね。」


 「孝道お前どのぐらい上げてたの?」


 「レベル8です。」


 ええっ俺より高いじゃんなんで?


 「嫌だなあ、ここに来る前にスキルかき集めたじゃないですか。」


 ああ、あの時ね。って脱出レベル8ってどんだけ上げたのよ。


 「俺は脱出の上位スキル。緊急脱出のレベル21だ。」


 源さん・・・高え、レベル高え。

 流石っす。


 「しっかしまいったね。おい坊主。俺の相棒牽引してくれる?」


 「いいっすよ。てか今の剛丸じゃ無理なんで他の機体で引かないと

 駄目ですけど。」


 「実は我々も無事だったりします。」

 そう言ったのはアレクサンドルさんの配下の皆様。

 エイブラムス戦車は乗員の安全性をかなり考慮した作りである。

 地雷で吹っ飛ばされても、弾薬庫が吹き飛んでも乗員が無事だった

例が存在する。

 お蔭で助かったと言う事のようだ。


 えええ。誰も死んでないんじゃ。


 「いや、敵は流石に何人も・・・まあ自業自得ですけど。」

 そりゃそうだね。でもこの分だとジャッカルも生きてるんじゃ。


 「逃げんじゃねえ。」

 おおっ、アレクサンドルが普段の慇懃な態度とは違う。


 逃げようとしたジャッカルの首根っこを引っ掴んで恫喝している。


 しかし、ジャッカルが生き延びた理由もやっぱりスキル。


 さらに言えば、最後剛丸の体当たりでジャッカル機を大破した訳だが

それもスキル効果のお蔭。オンスロート、アブソープション、

ジャガーノートとユニークスキル満載で特攻し、体当たりや突撃の

スキル効果も合わさって、IS-4という重戦車を軽戦車で撃破できた

わけである。


 IS-4軍団がM1A2エイブラムスという最強レベルの戦車に対し、

勇戦したのもやはりスキル。

 例えば剛志の剛丸は防盾というスキルがある。

 こいつは確率で敵の飛び道具を弾くというもの。

 レベルがもの凄く高くなれば戦車砲を弾きまくる。


 一方で貫通力上昇というスキルがある。

 こいつのレベルが高ければM1A2エイブラムスの装甲も貫けるように

なるだろう。


 魔道戦車のスキルは低レベルではほんのおまけ程度だが、

 レベルが上がればとんでもないチート能力と化す。


 ユ剛志はその事に気付いて、今回のスキルかき集め等を行って

いるが。

 大抵のハンターはそこまでしない。

 何故なら低レベルではお金かけた割に効果ないから。

 費用対効果の悪い事をハンターは普通しない。

 ハンターにとって戦闘は仕事であって趣味ではない。

 意味もなくお金をつぎ込む奴はいないのだ。


 だが、この高レベルスキルによる効果について気付いているのは

剛志だけではなかった。

 源さんもそうだし、今回のジャッカルもそうだ。

 多分他にもいるだろう。


 ジャッカルは自分の配下の魔道戦車のスキルを上げまくり、

 M1A2エイブラムスに対抗できるように仕上げたわけだ。


 しかし、源さんとアムリシアは関係なく撃破していた。

 その原因はやはりスキルと、そして魔道である。


 アムリシアの放つ属性砲は『飛び道具』ではなく『魔道』という

範囲になってしまい。防盾は作動しない。そうなると簡単に装甲を

貫かれてしまう。

 剛志の攻撃で敵が炎上したのもスキルが原因。

 装填速度をスキルで上げ、沢山打ち込めば、中には敵の防御スキル

が作動せず。こっちだけスキルが作動する事も出てくる。

 下手な鉄砲も数うちゃ当たるのだ。

 オンスロートが発動したのも大きい。


 アムリシアに対し、源さんはスキルにスキルで対抗。

 つまり、敵の防御系スキルよりも高いレベルの攻撃系スキル

を持っている。

 そのため、弾こうとするスキルの効果が貫こうとするスキルで

相殺されてしまい。直撃を食らってしまうというわけ。

 そうなれば後は純粋に105mmライフル砲の威力がIS-4の装甲を上回る

以上、敵はなすすべなく倒される。


 技のアムリシア、力の源さんというところか。


 最後に剛志が何故体当たりしたのかだが、これもスキルの抜け穴

を利用したもの。

 防盾は『飛び道具』を弾く。つまり体当たりは飛び道具ではない

から、作動しない。

 ジャッカルがしまったと言ったのは、これに加えて、軽戦車が

重戦車に体当たり攻撃するとは思わなかったからというのがある。


 自動車同士を衝突させる自動車の安全性能テストの画像等を

見た事のある人もいるだろう。

 小型車と大型車がぶつかった場合。小型車側に大ダメージが

いくが、大型車はそんなでもない。

 1つには重量の問題。

 F=Ma。Fが力でMが質量。aが加速度。

 力は質量に比例するのだ。


 だから常識的発想でいけば重戦車に軽戦車で体当たりはない。

しかし、この世界にはスキルが存在する。

 オンスロート、ジャガーノート、アブソープションとてんこ盛り

で突っ込めば威力は凄い事になる上に、剛志はノーダメージ。

 軽戦車だからとかそういう発想は命取りになるわけだ。


 ジャッカルは自分はスキル効果で優勢になったが、最後は剛志の

スキルの前に敗れた。

 策士策に溺れるとでも言うべきか。

 でもおかげでユシスは助かった。貫通力をスキルで上げた122mm砲。

 M1A2エイブラムスを倒すにはそこまでする必要がある。

 しかし、ユシス機にはそれでは過剰能力。

 正面所か後ろまで貫通してしまった。

 使った弾が徹甲弾・・・おそらく高速徹甲弾だろう。

 それも幸いした。対戦車榴弾を使われてたらまずかった。


 対戦車榴弾・・・HEATとは、モンロー=ノイマン効果という物理

現象を利用して、高圧で装甲を貫くもの。

 当たった瞬間に化学反応を起こし、圧力で装甲に穴を押し切る

ものだ。

 よく勘違いされるが熱で焼き切るわけではない。

 温度は1000度程度。人間にとっては致命的な温度でも装甲にとっては

そうでもない。熱では何ともない。

 例えば、鉄で装甲ができていると仮定した場合。鉄の融点は1538度C

 全然解けないし燃えない。しかも一瞬だから全然効果ない。


 ただし、穴が開いてしまえば1000度の熱が物を言って内部の構造

や人にダメージを与える事ができる。

 HEAT使われてたらユシスは今頃丸焼けである。


 高速徹甲弾・・・HVAPとは、

 先程の式F=Ma これを見れば分かる。力は質量と加速度に比例する。

 そこで質量よりも加速度を重視し、高速で軽量の弾を打ち出す。

 弾芯を硬いタングステン合金等にし、周りを軽金属で覆って砲弾を

 形成する。弾が小さい分炸薬量を増やして加速度を稼ぐ。

 貫通力がきわめて高い砲弾だが、弱点としては、砲弾というのは

加速するタイミングは最初に炸薬が爆発した瞬間だけだという事。

 そのため距離が離れればどんどん空気抵抗で力が落ちてしまう。

 近距離最強だが、遠距離だとHEAT以下。


 恐らく、ジャッカルはアレクサンドルがM1A2エイブラムスで来る事

を予測していたのだろう。

 考えてみれば当たり前。ジャッカルは元々タージマ家の師団長。

 エイブラムスがある事ぐらい承知している。


 M1A2エイブラムスは、徹甲弾だとRHA(均質圧延鋼装甲)換算で

 600mm程度の防御力と言われるが(ただし正面に限る。)

 HEATには滅茶苦茶強く。その倍近い1000mm以上の防御力を持つと

言う。

 だからジャッカル達は徹甲弾ばかり装備していたはずだ。

 スキルで貫通するとはいえ、効果薄い弾使ったら弾かれる可能性が

高くなるだけだ。

 相手が分かっているならそれに合わせて工夫するのが当然だ。


 高速徹甲弾をいっぱい・・・ひょっとしたら全部。

 弾薬庫に装備していた結果。

 ユシスは助かった訳だ。


 人が悪いのは源さんだ。さらにその裏をかくために剛志達を

連れてきた訳だ。

 剛志の隊がスキル満載作戦をしたのも予測済み。

 アムリシアの魔道戦車の属性砲。剛志の剛丸のスキルもデータに

入っていて、その上自分の魔道戦車にアクティブ防護システムと

爆発反応装甲を付けて強化。

 自分が真っ先に狙われても簡単にやられないように工夫。

 最初から最後まで源さんの予測通りなのだろう。

 やっぱすごいわ。


 「ううう、僕の戦車が・・・」

 「どうしましょう?」


 孝道とユシスが泣いているが。


 「何やってんの。さっさと進化させろ。まだいけるだろ?

 帰るぞ。」


 「あれ・・・そうでした。てへへ。」

 「ふええ、僕のは爆散してますが?」


 「魔道戦車舐めんな。吹き飛んでも関係ねえよ。知らんのかい。」


 「なんですとお。よし進化だ。」


 孝道機が1段階進化。


 Strv.104

 Strv.102すなわちセンチュリオンマークⅩにレーザー測距義を搭載。

 ディーゼルエンジンに換装する等、イスラエルのショット・カル戦車

 に準拠した改造を行ったもの。


 「よし、僕も。」


 ユシス機も1段階進化。

 T-100重戦車に進化。

 30.5口径76.2mm戦車砲L-11

 46口径45mm戦車砲20K

 この二つを縦に並べた構造。

 7.62mmが同軸に3丁装備。

 最高速度時速35.7Km

 最大装甲厚60mm


 「よし、帰るぞ。」


 「ちょっとお待ちください。」


 お?アレクサンドル?


 「皆さんにはお世話になりました。お礼は改めてするとして。

 とりあえずトランスポータを呼びます。それをお使いください。」


 「どうやって?」


 「はい、一番近くにいるミゲーロの部隊へ連絡します。

 少しお待ちください。もう戦闘も終わりますし、街へ帰ったら

 ごちそうさせてください。」


 飯・・・いかん腹減った。


 「そういう事なら待つか?皆もそれでいい?」


 はい、とかへいとか返事が返ってくる。


 そしてしばらくして・・・

 ジャッカルはぐるぐる巻きに縛られて連れて行かれた。

 師団会議でまた判決をだすらしい。なーむー。


 剛志達と源さんはアレクサンドル配下の皆さんと一緒に

 トランスポータとコンボイに乗る。

 剛志達の戦車も別途トランスポータに乗って移動。楽ちんである。

 いやすごいっすこのコンボイ。風呂あるんだもの。

 さらに食堂までもある。

 なにこの宮殿。とかいったら笑われた。


 順番に風呂に入り、(女湯と男湯は別。凄え)

 食堂に集まって会食。


 剛志達だけじゃなく、アレクサンドルの部下の皆さんも一緒。

 ただ妹さんは体調がすぐれないとかで(疲労がたまっているそうだ)

来ていない。

 この食堂も広いな。このコンボイどうなっているんだ。

 本体部分だけでなくトレーラ部も居住空間になっていて。

 移動しながらも豪勢に生活可能とは。

 こないだの商隊にもここまで凄いのはなかったぞ。

 流石タージマ。


 食事の方も素晴らしかった。

 スープにサラダから始まって、魚料理タラのポワロ

 肉料理(お肉たっぷりミートパイ)。デザートにケーキまであり、

 食前酒(結構強い酒だがアムリシアはすいっと飲んでた。)

 食中酒(ワイン。銘柄?わからん。)

 食後酒(リキュールの類。甘い。剛志は苦手だった。)

 と来たもんだ。


 「まだ妹の体調が悪いので、宴は後ほどにさせてください。」


 アレクサンドルが満面の笑みで言っている。

 気持ちは分かる。妹を取戻し、戦車がやられたとはいえ、

 部下も全員生還。うかれるのも当然。


 でも宴か。凄い料理でそうだな。期待大と言っておく。


 皆で仲良く談笑しながらの食事会も終わって、

 睡眠の為(もう夜中の2時です。)

 それぞれ割り当てられた個室へ向かう。


 「しかし坊主よ・・・お前」

 源さんが剛志に話しかけてきた。


 「?何ですか。」


 「アレに気づいたろう。」


 「アレとは何ですかね?」


 「とぼけんなよ・・・まあいい。アレは知ってるからって何とか

 なるもんじゃないけどな。」


 「いやアレだけじゃ流石に分かりませんて。

 もう源さん酔ってますよね。」


 「ふふふ。かもな。じゃな坊主、お休み。」


 源さんは自室に入って行った。


 「アレってなんですか?」


 「おわっ・・・アムリシアか。まだ寝てなかったの?」


 「ええ、ちょっと散歩をしていたら。源さんと剛志隊長が

 話をしているのが目に入りまして。悪いとは思いつつ聞いてしまい

 ました。・・・で、アレってなんですか?」


 「アレ・・・心当たりが幾つかあるんでね。どれなのかはちょっと

 わからないな。」


 「うふふ。まだまだいろんな技があると言う事ですか。

 でもあんまり部下に秘密を持つのはいけませんよ?」


 「うーん。そうだね。まだまだ仮説の域って事もある。

 そうだな。何かわかったらアムリシアには教えるよ。」


 「あら、期待しておきます。・・・それじゃお休みなさい。」


 「うん、また明日。お休み。」


 なんか今のアムリシアは色っぽかったな。ドキドキしてしまった。


 --- その後 ---


 ハイドラ市に戻ると。ムールド氏らが帰ってきていた。

 ユーティリシアに怒られた。

 自分もまぜろとの事。実に猫っぽい。

 そんな面白そうな事自分抜きでやるんじゃないと。


 ムールド氏からはちょっと怒られた。

 危険な事を1小隊でやるなと。


 そんな事言われてもなあ。

 時間も重要な要素だし。早いとこ救出してあげたかったし。


 まあ、ムールド氏もユーティリシアもその辺は分かった上で

言ってるんだろうけどな。


 ムールド隊の方も順風満帆の護衛ではなく、途中何度か戦闘が

あったそうだ。

 違約金を払って速攻で引き揚げてきたのに・・・とムールド氏は

言っていた。

 事件の情報が届いたらすぐにこっちへ向かったそうだ。

 ・・・それはまた、残念でしたね。

 でも皆さんが無事で良かったとムールド氏は言った。

 ええ人や。


 ユーティリシアはぷんぷんしていたので、じゃあ一緒に狩りに行こう

と言って連れ出した。

 楽しかったです。

 剛丸も1段階進化しました。

 え、1段階は少ないって?

 ええ、ユーティリシアとくっちゃべりながら狩りしたもんであまり

戦果の方は・・・いや、いいじゃんよ。

 俺が女の子と会話したらいけないってのかよ?

 ・・・そうですか。


 その夜は皆の無事を祝って宴会実施。

 アムリシアとユーティリシアに酒の飲み比べを持ちかけられて

 死にかけました。

 二人とも相変わらず強い。

 ユーティリシアはにゃはははははああああと笑いまくりながら

 ぐっぱぐっぱ飲むし、アムリシアはにっこにこしながらすいすい

 飲みます。

 ぶっちゃけジャッカル戦より辛いんですが。


 さて、ムールド氏よりムールド隊の近況報告も受けた。

 護衛戦闘の間ムールド隊の戦車は当然進化改造をしている。


 ムールド氏のM4は魔改造が進み、M51仕様となっている。

 M50は、中東戦争の際、イスラエルが世界各国からかきあつめた

 M4をベースに魔改造した戦車で、

 44口径105mmライフル砲D1504を装備している。

 こいつが放つG弾というHEATは、ライフル砲から発射されたHEATは

 威力が2、3割落ちてしまうという弱点を克服した代物。

 何故ライフル砲発射のHEATは威力が落ちるかというと。

 弾が回転するからである。回転すると、遠心力により。

炸薬も回転してしまう。結果、モンロー=ノイマン効果が弱まり、

威力がおちる。

 G弾は、弾殻は回転するが。内部は回転しないような構造をしており

、結果炸薬は回転せず。モンロー=ノイマン効果も十分に発揮できる

というわけだ。


 ユーティリシア機もT-54B中戦車に進化。

 T34-85からT-44、T-54の試作車両を経てT-54Bとなった。

 最高速度時速48Km、最大装甲圧は傾斜装甲の190mm、

 56口径100mmライフル砲D-10TG装備。

 このころは中国との関係は悪化していなかったため、

 中国へライセンス供与され、59式戦車の元となった。

 防御、攻撃、機動の全てでバランスよく高い戦車である。


 クリスはメルカヴァマークⅣに進化。

 こいつには源さんも使用していたアクティブ防護システムが装備

されていて、実際に対戦車ミサイルを撃ち落とした実績がある。

 44口径120mm滑腔砲MG253を主砲にして、

 相変わらず迫撃砲も装備、13.3口径60mm迫撃砲C04。

 同軸と車載機銃は別物を使用している。

 12.7mm重機関銃M2が同軸機銃。

 それとは別に7.62mm機関銃FN-MAGが付いている。

 複合装甲を装備。

 アクティブ防護システム「トロフィー」を装備。

 乗員は4名。自動装填装置は使用する気が無いようで。

 これはアメリカと同じ、戦車は最低4名で使うべきという理論の

ようだ。


 ジャンは相変わらずと言いたいが。

 後付で爆発反応装甲と、トロフィーシステムを追加したらしい。

 固定型でそんなんできんの?と聞いたら。

 できたからいいやんと言われた。


 クラさんのヴィッカーズ戦車は、パワーパック換装をしたそうだ。

 車体がレオパルド2のものなのでドイツ製最新パワーパックが

 積み込める。

 機動力がかなり上昇したといって喜んでいた。

 パワーパックとは、エンジン、ギア、トランスミッション等の

 出力装置を一纏めにパッケージ化したもので、何故そんな事をする

かと言うと。

 今回のクラさんのように、新型のエンジンができた際。

 同じ規格サイズで作成されていればまるごと入れ替える事が容易で

あること。

 (サイズが異なれば当然入れ替えられない。)

 敵の攻撃でやられた際。パワーパック毎入れ替えればすぐ行動できる

ようになる事。

 等々利点がかなりあるため。最新戦車は皆出力ユニットがパッケージ

化されていて、パワーパックと呼ばれている。


 続けて例の三人組。

 イタリア系のアリオ

 M15/42中戦車。

 M11/39の後セモベンテを経てM13/40、M14/41を経て。

 M15/42になった。

 結構頑張ったじゃん。

 イタリア戦車は必ずと言っていいほど中戦車ベースのセモベンテ

 になる。

 中戦車→セモベンテ→中戦車→セモベンテと進化するのは大変

 だろうに。

 次の進化ももちろんM15/42ベースのセモベンテだろうな。


 エリオットの英国戦車も進化。

 歩兵戦車マークⅢヴァレンタインマークⅣ。

 ソ連軍は連合国から供与された戦車のうちでは最優秀とか言っていて

 英国では最多生産された戦車。

 マチルダより装甲が薄く、速度も変わらないが。

 大量生産に適していて、低コストと来た。

 本来英国ではこの戦車を使う気は無かったのだが。

 ダンケルク撤退によって装備が全然なくなった英国にとっては

 こいつしかなかった。

 アフリカ戦線とソ連へのレンドリースで東部戦線で戦った。

 2ポンド砲は榴弾を撃てず。問題点も多かったが。

 苦境に立たされた英国を救った戦車といえる。

 マークⅣはそのGMCディーゼルエンジン搭載型。


 グザヴィエは一番進化数が少ないが。

 これはしょうがない。WWⅡ以後の戦車は進化しづらくなる。

 強い戦車は進化しにくいからだ。

 AMX-30戦車 前期型、後期型を経て、AMX-30B2戦車に新b化。

 当初この戦車は独仏共同開発だったのだが・・・ぶっちゃけ

喧嘩別れし、フランスはその後AMX-30を開発したという経緯がある。

 なお、イタリアは当初こいつを購入するつもりだったのだが。

 ドイツとフランスの茶番劇?をみて嫌気がさしたのか。

 両方共に採用せず。アメリカからM60を購入している。

 56口径105mmライフル砲CN-105-F1装備。

 最大装甲圧80.8mm

 最高速度時速65Km


 ファイスはパンターⅡやらヤークトパンターを経て、

 レオパルト1戦車になっている。

 最高速度時速65Km

 主砲:51口径105mmライフル砲L7A3

 最大装甲厚70mm

 このころの戦車の発想、機動力で防御力を補う。を実践していて、

 機動力を重視している。

 派生型が結構あるのでそっちを今後進むつもりのようだ。


 コンドルはこっちもレオパルト1。ただしコンドルと違い。

 ブルムベアや対戦車自走砲。駆逐戦車経由でレオパルト1に進化。

 結局同じ戦車かよと嘆いていた。


 剛丸の進化先は、

 ソミュアS35中戦車に進化。

 こいつはルノーD型戦車を参考にソミュア社が開発したもの。

 騎兵科のAMC計画を元に作成された。

 構造上の欠陥がないではないが、一番の問題は例のフランス陸軍の

ドクトリン。歩兵協直。火力の有効活用のための分散。

 ドイツ電撃作戦の前にあっさりやぶれさった。

 どんな兵器も結局は使いかた次第という例だ。

 最大装甲厚56mm

 最高速度時速45Km

 主砲:32口径47mm戦車砲SA35


 取得スキルは

 貫通力上昇がLv4に上昇。


 宴会続きで流石に疲れてきたが。

 次も宴会ですかな?

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