第三十話 ルノーAMC34
毎度、拙作をお読みいただきありがとうございます。
体調不良でして・・・昨日は一日中寝てました。
みなさまも季節の変わり目にお体を崩さないよう気を付けてください。
2014/11/12 スキルの表記に間違いがあったので修正。
2014/12/19 誤字修正
翌日、再度公民館に皆集まる。
剛志は昨日に引き続き、ムールドチームの隊長代理で出席。
「よし皆集まったな?」
源さんのその一言から会議は始まった。
「編成表を作成した。今から配るからよく読んで、対応する
会議室へ移動してくれ。」
配られた紙を読むと、一個小隊6人。数が合わない小隊もまあいるが
ほとんどが6両編成に成っているようだ。
ムールドチームは3小隊に分かれていて、今いる4人プラス2名の
小隊の他、6人組と、5人プラス1名の3小隊になる。
兎に角、被害が出る前に『将門』(国家反逆者)を取り潰すため、
今いる4人をすぐに前線に出したいようだ。
本来6人小隊2つと3人+3の3小隊に分けた方が効率が良いのだろうが
速度優先と言う事らしい。
「それとな、皆。良く集まってくれた。ハイドラ市周辺の住民
として礼をいう・・・ありがとうよ。」
よしてくれとか。あたぼうよ。とか声があがる。おうあたぼうよ。
俺達は曲りなりにも力を持ったハンターだ。
誰がやるって?俺達以外に?
「後、一つ言っとかにゃならん事がある。朗報と言えば朗報だが
・・・まあ聞くのが先だな。昨日の夜こっちに着いたそうだ。
ミゲーロ・タージマ軍団長だ。」
タージマってあの集団戦のタージマか。その軍団長?
たしかタージマ家の軍制によれば・・・4000両の戦車団の長
じゃんか。
えええ?俺達ハンターより絶対数が圧倒的に多いですが?
・・・まさか。
「ご紹介に預かりました。ミゲーロ・タージマです。
今回の討伐に、我々も加えさせていただきます。」
すまん。悲壮感が吹っ飛んだんだが。
正直ね。今回の反乱鎮圧でうちのチームにも死人がでるんじゃ?
とか悩んだんだよね。
でも4000両の集団戦プロフェッショナルが加わって負ける事
ないよな
前面に出る危険も減っちゃった。
どうしてくれる?この意欲というかやる気というか・・・
「実はこのたびの将門。本人はジャッカルなどと名乗っております
が。汚恥ずかしながら元々我らタージマ家の者で、師団長をして
居りました。」
ほう師団長とな・・・て待て。師団ですと?
1000両以上の戦車長じゃないか。
「奴は・・・奴は逃げる際。我が家の三女。マーシャ・タージマ
を誘拐し、置手紙を置いて逃げました。」
テーブルをだんと叩くミゲーロ。興奮するのはよく分かる。
姉妹を誘拐されたのか。
「置手紙にはこう書いてありました。
追いかけてきたらマーシャを殺すと。」
全身を震わせるミゲーロ。嗚咽が出る。声を押し殺そうとしている。
源さんが再び檀上中央に立った
「こっからは俺が言う。タージマ家はデカい一族だ。
知ってるやつも多かろうが。何せ5個軍団で2万両を超える戦車軍団
だ。古今東西これより力のある国家は多くない。」
そうだな。2万両を常時保持している軍隊なんて、地球の歴史を
見回してもそうない。WWⅡ全盛期のアメリカかソ連が持っているか
どうか。詳しく知らないが。全保持戦車数でいってたか。
T-34は6万両。M4は5万両生産さた。だがこいつらは被撃破数も多い。
しかしバルバロッサ作戦当時のソ連戦車数は2万8千超えてたはず。
「大男総身に知恵が回りかね?じゃないが。巨大すぎると意思決定
に時間が掛かるようになる。もっとも、タージマ家の場合。
総隊長のアルフレッド・タージマが強権を発動すればそれで決定
する事はある。民主国家じゃないからな。・・・だが。」
そこで一息いれて水を飲む源さん。ちょっと苦い顔をしている。
涙をこらえたミゲーロも苦い顔。
「アルフレッドは今回強権を発動しなかった。
理由は簡単。身内の不始末を強権発動で後始末したくなかった
んだよ奴は。」
「どういう事です?」
「剛志、質問は後でな・・・だが気持ちは分かる。
簡単に言っちまえば。アルフレッドは公平すぎる奴なんだ。」
「公平すぎるとは?」
剛志の近くにいた別のおっさんがそう聞いた。
「おっと今度は健太郎かよ。質問は後だ。
だが聞きたい気持ちは分かるので答えよう。
アルフレッドが5個軍団も持っているのは奴のカリスマ性が大きい。
それは奴が公平で、正義感の強い奴だからだ。身内の事。
自分の子供の事だからこそ強権は発動しない。一族の意思に
委ねる。師団長会議に全て任せたのさ。」
成程。身内の事だからって強権発動していたら、身内に甘い奴って
評価が下される。そういう事しないから皆に慕われるってわけか。
でもなあ、娘が誘拐されたのにそれってどうなの?
ざわつく室内。それってどうなの派とそれでこそタージマ派で
喧々諤々。
「おい、話は終わってないぞ。騒ぐのは後だ。」
源さんのその声で静かになっていく室内。
「師団長会議は1つの事を決定しました。」
再びミゲーロが話す。
「ダッケテの抹殺。自称ジャッカルを許さず。抹殺せよと。」
ざわめく室内。だが剛志は静かだった。そうだろうなと思った。
同じ師団長がそんな真似したら。ただで許すわけない。
第一部下に示しがつかない。
裏切り者の末路は悲惨でなければならないのだ。
「しかし、私は妹を助けたい。皆さん。お願いです。
力を貸してください。」
一瞬静まり返り、再びざわめきだす室内。
「五月蠅いぞ。ハンターならどんな時でも冷静でいろ。」
源さんが大声を出す。
静かになる室内。
再び源さんが話し出す。
「ミゲーロが今回率いる部隊は1200両程だ。ジャッカルは
ミゲーロ配下の師団長で、600両程の戦車を持って行った。
タージマ家では、有能じゃなければ師団長にはなれない。
ジャッカルは話を聞く限り善人とは思えないが。
奴が有能で、カリスマ性を持っていたのは事実だろう。
ミゲーロは本来別任務に就いていたが。落とし前つけろと
師団長会議で決定された。元部下の不始末はお前でつけろとな。
だが、別任務も実行中だから、動かせる部隊が1200両。
それに対し、ジャッカルの奴は自分の勢力を増やしている。
ハンターギルドの入手した情報によれば、現在は900両程度の
魔道戦車を保有している事になる。」
900両だと。またざわつく室内。気持ちは分かるが・・・
「五月蠅いぞ。まだ話は途中だ。」
ほら源さんに怒られた。
「敵の戦力は正直油断ならない。だが勝てない相手じゃない。
ミゲーロの戦力に加え、俺達ハンターと警備隊が加われば
まず勝てるだろう。だが・・・」
ごくりとつばを飲む人がいる。
「力押しした場合。人質の命が保障できない。
まあ、正直タージマ家の問題で、俺達には関係ないが。
眼ざめは悪くなるな。・・・そこで、正面からしかけると同時に
救出作戦を実行する。・・・救出部隊はおって連絡する。
強制じゃないから嫌なら受けなくてもいいぞ。」
「そこまで言われて受けない奴いるのか?」
誰かがそう言った。笑い声が漏れる。
「まあ、確かに人質の件はかわいそうではある。だが元々こいつは
タージマ家の不始末。迷惑こうむる俺達が、本来気にする事では
ないな。選ばれなかった連中は特に気にする必要はない。
ジャッカル共の排除に全力をそそげ。以上解散。」
ミゲーロは少し悲しそうだったが。救出部隊だすんだから
いいじゃないか。本来ハンターには関係ないんだぞ?
さて、問題なのは源さんが去り際にちらっとこっち見てにやっと
した事なんだが。まあ嫌な予感しかしない。
その日の夜。源さんが懐かしい人を連れて、修理に出しておいた
バレットM82とブローニングM2重機関銃と酒瓶と共にやってきた。
「よう坊主。元気か。」
「いやな予感しかしない。」
「お前のその予感がなんなのかはわからんが。紹介する奴がいる。」
「知ってるよ。横にいる人でしょ。分かってるからいいよ。」
「いや、一応紹介しとく。アレクサンドル・タージマだ。」
「よろしく!剛志君!」
相変わらず声でけーな。隠密行動とか出来んのか?
「・・・よろしく。で、どういう事?つかまあ言わなくても何と
なく分かってきているんだが。」
「話が早くて助かるぞ坊主。」
「で、何人でいくんだ。」
「その前に、お前の小隊に加わる退役ハンターを紹介する。」
「ほう、で、どこにいるの?」
「うむ、目の前にいる。」
「うん、そうだろうなと思ってた。編成表からは番号しか書いて
なかったため読み取れなかったが。さっき源さんが来た瞬間
分かった。そうだろうなってね。」
「俺だ。」
「ですよねー。」
「で、そちらのアレクサンドルさんは確か一個中隊持ってたはず
ですが。何人で参加なさるのですか?」
「流石坊主。話が早い。例の救出作戦をこのメンバーで行う。
アレクサンドルは1個小隊厳選する。流石に1個中隊では潜入作戦
するのは多すぎるからな。もっとも途中までは付いてきてもらう。
最後に逃げ出す際に援護がいるだろうからな。」
潜入とか。何それ。何時の間にそんな事に。
「実は私はマーシャのゆくえを追っていました。名目上は武者修行
なのですが。実際にはジャッカルの足取りを追っていたのです。」
成程ね、タージマ家の三男坊がマテロ町なんぞに何で来たかと
思ったらそういう事情でしたか。
「奴はハイドラより300キロ北方にあるガザ町を乗っ取り、要塞化
しています。抜け目ない奴ですから。こちらの状態はもう知れて
いると見ていい。つまりタージマ家と周辺都市が攻めてくる事を
予測しているはずです。」
「え、もうブリーフィング?ここは玄関の応接間だよ。
その話は別の場所でやらない?」
「そ・・・それもそうです。焦ってしまいました。」
ま、無理ないけどな。探していた妹さん?の場所が知れて、
ついに救出作戦決行ときた。興奮するわ。
でも、源さんが悪い顔してるぞ。何かもう仕掛けてるのかな。
本当油断ならん人だわ。
4人、剛志と源さんとアレクサンドルとアムリシア。
で別の場所に移動。酒瓶と武器はいただきまして、宿へ置いてきた。
高級料亭?ここでするの?
「ここの料金は私というかタージマ家が持ちますので安心して
好きなものを頼んでください。」
いや、こんな所来た事無いから何を頼んで良いのかわかりません。
「おすすめコースにしとけ。」
流石源さん。おすすめのコースをお願いします。
全員おすすめのコース。季節の野菜のてんぷらコースとか言う奴。
それを頼んだ。お酒も良く分からんが聞いたことない銘柄を
アレクサンドルが頼んでいた。
「さて、そんじゃ続きの話といくか?」
「私アレクサンドルは、マーシャの行方を捜すため、ジャッカル
の後を追っていました。そして・・・」
アレクサンドルは、ジャッカルの手先が各地に散らばり戦力を
集めている事を知った。
ジャッカルは本気でタージマと事を構える気なのか?
袂を分けたと言う事はそういう事なのだろう。
アレクサンドルは逆にその手下どもを利用して情報を得る事が
出来ないかと考えた。
ジャッカル達は戦力の増強を急いでいた。そのため隙もあると
感じたのだ。
そして・・・
「そういうわけだ。潜入作戦には勝算がある。付いてきてくれる
な?」
源さんが悪い顔している。
そこで剛志も悪い顔して言った。
「いいですよお。でも・・・」
「でも?」
「今回の作戦は相手が魔物とは違う。生きた人間だ。」
「殺したくないとか言うなよ?」
「そんなん違いますよ。そうじゃなく、これまでやれてもやらな
かったチート作戦を決行しますので。手伝ってもらいますぜ?
源さんは戦車屋ですしね。これぐらいは良いでしょう?」
「これぐらいって・・・何だよ?」
「それは・・・」
--- 翌日の朝 ---
「ひええええ。」
「流石に疲れましたね?」
「はい、もう眠いです。」
部隊の仲間の声。誰が誰だか分かるよな?
「こんな手を使うたあなあ。お前さんらしくないが。
まあ、ある意味坊主らしいっちゃらしいんだが。」
源さんがそう言った。。
「まあ、でも戦争前に国家が稀に使うてではあります。」
アレクサンドルは流石に経験豊富。しかし、確かに戦争前に
使っておきたい手だ。
それは・・・
ハイドラ市付近の戦車屋を周って全部の戦車用スキル買占め
である。戦時動員だといって買い占めた。
お金は国持ち。
夜中でしまってても関係なし。叩き起こした。
だって非常事態だから。
でもそんなに嫌な顔はされなかったり。
例の漂流民優遇政策のお蔭。
つけプラス政府補助金で二倍儲かるしくみ。
利益率を考えると二倍どころじゃなく儲かる。
商品には手間賃やら人件費やら光熱費やら原価代金とかいろいろ
金がかかる。利益がどのぐらいあるのか示すのが利益率。
例えば利益率30%の商品だったとする。
漂流民につけで売った場合に、
まず、漂流民が悪い奴でつけを踏み倒した場合。
国が補償するので普通に儲かる。30%の儲け。
ちゃんと返してきた場合。30%プラスの100%だから130%の儲け。
普通に売る場合の4倍以上の儲けと言う事になる。
薄利の商品でも、いや薄利の商品の方が儲かる。
利益率10%の商品なら110%の儲けだから11倍儲かる計算になる。
そらにこにこしますわ。しかも今回は非常事態。国が金を出す。
国から二倍もらえるわけだ。溜まりませんな。商人は。
しっかしまあ、これはやばい。軍隊美味しい。
こんなんだから独裁者とかでちゃうんだな。
人間て奴は一度落ちたら簡単に戻れない。
浪人やってたから良く分かる。
元々独裁者はなかった人が、独裁者になってしまう事は歴史を
紐解けばよくある話。注意しないとな。
戦車用のスキルのスキル追加用アイテム。
こいつもこの世界独特の魔道の仕組み。流派も派閥もバラバラなため
アイテムの形がバラバラ。同じスキルの追加用アイテムでも、
球形だったり、カードだったりする。
それが100程度集まっている。
これを皆で分ける。
あーでもないこーでもない言いながら。
「それが終わったらすぐ出発だぞ?大丈夫か寝てないで。」
「自動操縦のレベル上げとけばOK。こっちは場所知らないから
ついてくだけだもんね。」
「さよか。じゃあ終わったら呼んでくれ。」
「あいよ。」
この手段は実は最初から思いついていた。
ハンター始めた最初から。
だが、いくらなんでもちょっとなあ。
真面目に働いている皆さんに悪いし。
第一面白くない。
今回は戦時徴発という形でまあ一応ちゃんとお金を払っているが。
かき集めた訳だ。
だが、普段でも漂流民なら優遇制度を利用してつけで買いまくれる。
町から町へと移動しながらスキル買いまくる事ができるから。
その気になればスタート地点でスキル満載。進化する必要は
なかったりする。
とりあえず船員の自動操縦スキルを4以上にあげる。
他は1人ずつ順番に取っていく。
大体1人25枚だが。
自動操縦の分があるので剛志は残り23個取得。
他の三人も自動操縦分を除いた20強の数取得。
正直ズル臭いが、反逆者討伐ならこのぐらいはさせてもらわないと。
RPGの勇者じゃあるまいし、ヒノキの棒だけなんて冗談じゃない。
しっかり準備して勝つべくして勝べし。
剛丸のスキルは以下のようにパワーアップした。
掃射Lv5
ジャガーノートLv3
不整地機動Lv5
走行時衝撃緩和Lv4
脱出Lv3
経験値取得UpLv5
警戒Lv7
射撃Lv6
砲撃Lv5
防盾Lv5
超壕力Lv2
アブソープションLv4
オンスロートLv3
エクソダスLv1
ニムロッドLv1
砲塔旋回速度上昇Lv4
偵察Lv4
運搬力Lv3
ギアチェンジLv4
クラッチミートLv4
対空射撃Lv4
自動操縦Lv4
冷却能力Lv3
火炎耐性Lv1
自動消火Lv3
高速走行Lv3
隠蔽Lv5
迷彩Lv4
修理Lv2
簡易修理Lv1
命中率上昇Lv3
致命的命中Lv2
装填速度上昇Lv5
高速装填Lv5
無線Lv5
対戦車砲Lv5
火炎放射Lv3
水上浮航Lv5
軟弱地走行Lv2
消火Lv2
ダメージ上昇Lv3
貫通力上昇Lv3
爆風Lv2
体当たりLv1
突撃Lv1
固定目標攻撃Lv1
支援攻撃Lv2
スキル習得率UPLv3
警戒をLv7に上昇。
高速装填をLv5に上昇。
装填速度上昇をLv5に上昇。
隠蔽をLv5に上昇。
経験値取得UPをLV5に上昇。
無線をLv5に上昇。
支援攻撃をLv2に上昇。
新規スキルとして。
スキル習得率UPをLv3まで取得。
迷彩をLv4まで取得。
自動消火をLv3まで取得。
孝道、アムリシア、ユシスの三人も自動操縦をLv4まで上げ、
他のもかなり上がってほくほくしている。
これからが大変だというのに。
「私の方からも皆さんにプレゼントがあります。
今回の依頼を受けていただきありがとうございます。
共に妹の救出。よろしくお願いします。」
おっと。アレクサンドルよりプレゼントだ。って何この玉は。
「ほう、レアアイテムの進化玉だな。稀に見つかるがまず店には
置いてない。すぐに使ってしまうか、店売りよりもオークション
にかける方が儲かるからな。」
何?そんなものがあるとは。
図書館にまた行こう。新しい本借りてこよう。
知識がまだまだ足りない。
「隊長。私の魔道戦車は進化限界を迎えていますのでどうぞ。」
ええっ、アムリシア。マジで?
剛志は2個手に入れた。
「俺としてはあまりお勧めしないんだが。まあ非常事態だ
しょうがない。使えよ。」
「源さん・・・それはまたどうして?」
「俺はな、スキルを手に入れるその過程が重要だと思っている。
経験をつまずにただ進化しても・・・魔道戦車を有効に使えるとは
思えないんだ。」
流石源さん。プロセス重視ですか。
「だが今は少しでも戦力を底上げするべき時。使っちゃえ。」
「そうっすね。よし実行。」
スキル取得の時もそうだが。アイテム使う。と念じて掲げると
アイテムが発動する。実にファンタジーだ。
孝道機は1段階進化。
Ikv.91水陸両用軽戦車105mm低反動砲搭載型。
90mm低反動ライフル砲を105mm低反動ライフル砲に変更したもの。
攻撃力は上昇したが。相変わらず防御力は紙。
ユシス機も1段階進化。
T-35重戦車 1939年型
こいつは見た目が33年型と違う。
傾斜装甲を採用した新設計の砲塔が搭載され、砲塔上面のハッチ
は縦長の楕円形のものに変更されている。
主砲砲塔が円形から角ばった形になっているので一目瞭然。
装甲も追加装甲が付けられて、最大装甲厚70mm
ただ重量も増加し、50トンから54トンに増えている。
剛丸はアムリシアのお蔭で2段階進化。
まず、AMR35 ZT3型
ZT3型は砲塔の代わりに車体上部に密閉式戦闘室を設け、
戦闘室の前部右側に47.2口径25mm戦車砲SA35を装備。
突撃砲?
続けてルノーAMC34(YR型)
AMR33をベースに作られた戦闘用装甲車両。
YR型はその試作車両。
砲塔が生産型と異なり、ルノーFTの砲塔を流用したものになって
おり、21口径37mm戦車砲SA18を装備。
最高速度時速40km
最大装甲厚20mm
偵察車両であるAMRと異なり、攻撃力、防御力が上昇している。
しかし軽戦車は軽戦車。
戦闘を主任務とするAMCとしてはあまりにも小さく使い勝手が悪い
として正式採用したフランス軍にも不評であり、直ぐ次の型が
作られる事になる。
次は潜入作戦だ。




