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タンク・ワールド  作者: 米 三昧
27/65

第二十七話 T-26

 子供達を集めて会議をした。


 まず第一案。弾薬も戦車も全部売り払い。孤児院の経営に当てる。

 これは直ぐ却下された。というかした。

 この方法は一時的には役立つが。金が無くなったらおしまい。

 孤児院は解散である。

 いつまで持つのかわからない。


 続けて第二案。この訓練場を経営するというもの。

 だがこれも難しいと思う。

 違法行為を行うハンターが来た場合どうするのか?

 子供達だけでは防衛できない。


 そこで第三案を提示した。

 この訓練場の経営はハンターギルドに任す。

 そして孤児院で宿を経営する。

 ついでに燃料弾薬等売ったらどうか?

 ハンター相手の商売は大変だとは思うが。

 ギルドの職員を常駐させる事によって抑止力になるのでは?


 子供達の多くは第三案で良いと言っていたが。

 ルシアを含めた一部の子供はそれプラス、ハンターをしたいと言って

来た。

 今は亡きおじいさんは、この訓練場で倒した敵を売って孤児院を

 経営する金にしていたわけだ。

 この訓練場でハンターやれば孤児院経営できるんじゃね?

 と思うのは当然だろう。

 だが、おじいさんはここに来た当時、すでにハンターとして

ベテランの域に達していた。

 子供達だけでそんなに稼げるのか?という問題がある。


 そしたらルシアは言った。

 「見込みがあるかどうか見てくれない?」


 そうだ、俺達はハンター。そこで本職に適正を見てもらおうと

言うわけだ。


 流石に断ろうかと思ったが。

 「力になりましょう!」

 アムリシアが燃えまくっているので無理だ。


 「しょうがない。」

 わーきゃー騒ぐ子供達。

 剛志としては本当は子供だからという理由で拒否したかった。

 万が一怪我させたり、死ぬ可能性だってある。

 連れて行きたくは無かった。

 しかし、一緒につれてきたユシスは12か13ぐらい。

 孤児院子供達の年長組と同じぐらいの年齢である。

 ユシスはよくてルシアはだめなんて言えない。

 剛志は日本人だった。不公平は嫌いだ。


 本日でまだ三日目だからして、ムールドチームの本隊が帰ってくる

までまだ11日ある。

 幸いに、ハンターになりたい子供は6人ぐらい。

 うち3人は幼すぎるという理由で却下。

 ユシス以下の年齢の子はまた今度と言って外す。


 3人の子は、ルシアと男の子2人。

 男の子は腕白そうな子達。

 大地君とジョッシュ君。


 明日から参加してもらう事にする。


 本日は日が暮れるまでまだ時間があるので、

 先程のおじいさんの部屋まで行って、そこにあった魔道戦車数両を

 引っ張ってくる事にした。

 そう、おじいさんは何両もの魔道戦車を持っていた。

 ハンターで設けた金で買ったのか。それとも以前から持っていたか。

それともダンジョン内で見つけたのかもしれない。


 途中でまず先程の中ボスの部屋へ行ってみた。

 すでにもうリポップ(再度敵が湧く事)していた。

 「なかなか優秀な訓練場ですね。」

 とアムリシアが言った。

 訓練生は一度に大量に来る事もあるからリポップが早い訓練場は

良い訓練場であるそうな。

 たしかに、こいつを倒して再度進化できるのは美味しい。


 「私のいた世界でも、ユーティリシアのいた世界でも進化型の

 魔道戦車はありませんでしたけどね。」

 とはアムリシアの談。ユーティリシアとはお互いの世界について

話し合った事があるそうだ。


 魔道軍人アムリシアにとってもこの世界の魔道には驚愕するべき点が

多いらしい。


 中ボスは例によって属性防御と属性攻撃で一蹴。

 「これなら子供連れてきても大丈夫かな。」

 アムリシアと見合って頷きあう。

 一寸安心した。


 アムリシア機は進化せず。

  派生機になるにしても経験値が足りないようだ。


 孝道機は1段階進化。

 Strv101に進化。

  こいつはセンチュリオンマークⅩにスウェーデン製の無線機等

  搭載した仕様。

  例のL7105mm砲に代わっている。


 ユシス機も1段階進化。

 T-28中戦車試作車に進化。

  ソ連製多砲塔戦車。こいつもインディペンデントの影響を受けて

  ソ連が作ったもの。

  主砲:45口径37mm戦車砲B-3

  副砲:7.62mm機関銃DT 前方に2砲塔

  主砲同軸機銃7.62mm一門

  最高速度時速40Km

  最大装甲厚 20mm


  試作車両であるため、主砲の威力が低い。

  装甲が紙。速力も量産型より低い。

  量産型より弱い。それは正しい。


 剛丸も2段階進化。


 まずヴィッカーズ6トン戦車TypeBに進化。

  こいつは双砲塔を辞めて単砲塔にしたもの。

  こいつもまたTypeAと同じく各国のニーズに合わせて細かく

  仕様変更がなされる。


 続けてヴィッカーズ6トン戦車TypeB無線付。

  こいつはTypeAの無線付と異なり。無線を後方の張出に収納

  しているため。見た目で違いが分かる。


 取得スキル。

  ダメージ上昇がLv2に上昇。

  無線がLv3に上昇。


 さてここで中ボスがリポップしたと言う事はひょっとすると

 おじいさんの書斎前の奴も復活しているかもしれない。

 一応用意しておくと、案の定復活済み。

 やはり準備がいいと楽勝になる。

 属性攻撃には属性防御。

 これに尽きる。


 アムリシア機が進化。

  リグ・ヴァータ級A3型から

  リグ・ヴァータ級A3改型に進化。

  どこがかわったのか見た目ではわからないが。

  装填速度等に違いが出ていて。見た目以上に強くなっている

  らしい。

  正統進化型派生機だと。


 孝道機も1段階進化。

  Strv102

 Strv81の砲をL7105mm砲に変更したもの。


 ユシス機も1段階進化。

  T-28 1933年型

  量産化されたT-28。

  主砲に16.5口径76.2mm戦車砲KT-28を装備。

  主砲同軸機銃が一丁から二丁に変更されている。

  エンジンも換装。

  最高速度が42Kmに上昇。

  装甲も多少厚くなり最大30mm

  多砲塔戦車はその性能ゆえに悪評がつくが。

  このT-28では実は戦車エースを数名排出している。


 剛丸も2段階進化。

 あいかわらず安定の2段階進化。

 弱進化万歳。とほほ。


 7TP軽戦車 双砲塔型に進化

  ポーランド製戦車。

  7.92mm重機関銃wz.30を各砲塔に装備。

  最高時速32km

  最大装甲厚17mm

  ヴィッカーズ6トン戦車の改良型である。


 続けて7TP軽戦車 単砲塔型

  45口径37mm対戦車砲wz.37と、同軸機銃に7.92mm重機関銃wz.30

  を装備。

  こいつはなんとドイツ軍のⅠ号戦車やⅡ号戦車より強く。

  対ドイツ戦ではエースも出している。

  しかし、数で不利な上。ドイツの電撃戦の前に敗れ去る。


 取得スキル。

  ダメージ上昇がLv3に上昇。

  貫通力上昇がLv3に上昇。


 以下のスキルが戦闘後上昇した。

  運搬力がLv3

  アブソープションLがv4

  高速装填がLv3

  防盾がLv5

  警戒がLv5


  スキルが上がってきたせいで、敵弾を弾く可能性が高くなって

  きた。


 おじいさんの部屋から魔道戦車や武器弾薬を持ち出す。

 基本的にドラゴンワゴンに乗せる。か牽引する。

 訓練場では敵のエンカウント場所が決まっているから、

 ドラゴンワゴンは戦闘前に後ろに置いておいてから戦闘する。

 戦闘後ドラゴンワゴンを前進させる。

 剛丸を自動操縦で付いてこさせる。

 その繰り返しだ。


 さて、地上に戻る前にまた中ボスの部屋を通っておくと、

 ・・・また居た。

 「ちょっと楽過ぎないか?」

 「だからおじいさんはここを封印したのでは?」

 成程な。理解理解。

 敵の弱点が分かってれば戦闘が楽になる。

 楽に経験値かせいで楽に強くなる。

 しかし、それでは外の戦闘が怖くなる。意外性に対して対処できなく

 なる。


 「兵隊の訓練でこれはどうなの?」

 「ここは初級用だと思います。中級用となるとパターンチェンジ

 したり、AIがかしこくなります。」


 うーん成程。これも納得。

 初心者相手にパターン変化とかやったら全滅するもんな。

 変化するのは中級者用か。

 しかし、この世界には進化型魔道戦車があるわけだし。

 初級用でも凄いお得感があるんだけど。

 何かおじいさんが封印したのが正しい気がしてきたぞ。

「しかし、全てのハンターが属性防御できるわけではありませんから

・・・このレベルでも死人が出る可能性がありますよ?」


 アムリシア。そうだね。しかし死人か。サルベージ隊とか作って

置くべきかな?


 さくっと中ボス撃破。


 アムリシア機は進化せず。


 孝道機も進化せず。


 ユシス機進化。

 T-28 1937年型

 主砲が変更された。

 23.7口径76.2mm戦車砲L-10

 長砲身の76.5mm砲だ。

 こいつは凄いぞ、1941年の時点では射距離1,000mでほとんどの

 ドイツ軍戦車を撃破することができたという。

 多砲塔のくせになまいきだぞ。

 装甲に変化はない。相変わらず紙。


 剛丸は2段階進化。

 ・・・他の人は1段階か無段階なのにな。

 弱いって事ね。


 T-26軽戦車 1931年型双砲塔型。

 ソ連製のヴィッカーズ6トン戦車。

  ポーランドの7TPは9トン以上になっていたが。

  こいつは8トン程。

  その分装甲が薄い。最大13mm

  速力も低く最高速度時速28km強。

  武装:7.62mm機関銃DT×2


 T-26軽戦車 1931年型単砲塔型前期型。

  やはりどの国でも双砲塔から単砲塔へ変化する。

  使いにくいし、威力ないんだろうな。

  主砲:21口径37mm戦車砲PS-1

  装甲、速力は変化せず。


 おじいさんの所有戦車は全部で8両。その内4両をなんとか

 運び出した。


 再度ダンジョンに潜る。

 明日は集まった残骸や、ゴブリンの牙、等の素材を売りに行こう。

 流石に大量にたまってしまって。孤児院に置いているが。

 量が半端ない。


 またも中ボスとラスボスを倒す。

 他はともかくこいつらは美味しい。

 経験値的な意味でも。残骸的な意味でも。

 ミサイルランチャーが高く売れる。


 アムリシアに聞いたが。魔道でリポップさせるのは結構

 高等技術らしい。

 この訓練場は結構金掛かっているという話。

 それが前回の世界大戦で場所が分からなくなったのか。

 それとも故意に隠蔽されたのか。

 おじいさんが探し出すまで誰も知らなかったとは。


 まあとにかく進化進化。

 魔道戦車の進化のお時間です。


 アムリシア機は

 リグ・ヴァータ級A3型セプテに進化。

 セプテとは防御魔道の名前。

 要塞とかそういう意味らしい。

 防御魔道を補助する装置をつけてあって。そうとうに硬くなった

そうだ。


 孝道機も2段階進化。

 Strv.103A戦車 戦車というより突撃砲に近い外見。

 砲塔が無く、その分低い外見。待ち伏せ攻撃に有効な姿勢になって

いる。

 スウェーデンは国土のほとんどが森と湖でできており、

 この戦車はその国土に合わせて作られている。


 森に隠れ、湖を利用してハルダウンされると全く見えなくなる。

 優秀な機関砲を作る事で有名なボフォース社が主導で国産。


 エンジンが一寸どころじゃなく変態的。

 基本的にはロールスロイスのディーゼルエンジンで動く。

 しかし、路外等悪路を走るときはこれにボーイング社製の

ガスタービンエンジンが加わり加速する。

 通常240hp、追加300hpというエンジン。

 最高速度50Kmとあるが多分もっとでる。

 この辺は正しい情報出してこないと見た方がいいだろう。


 主砲:62口径105mmライフル砲L74

 自動装填装置採用。突撃砲スタイルになっている理由の一つが

 この自動装填装置。砲が回転しないと工業力無くても作り易い。

 装填速度は最大15発/分。


 乗員3名、車長、操縦手、無線手。

 自動装填装置が壊れたら無線手が装填手をできるようになっている。

 砲手は操縦手が兼務。突撃砲スタイルだから砲は左右にほとんど

 動かない。操縦手が結局車体毎動かす必要があるので、忙しくても

 砲手と兼務してよくね?という考えだろう。


 不思議機能はまだある。無線手が後部操縦手も兼務。

 待ち伏せが敵にばれた時、一目散に後方へ逃げる際にこれが役に立つ

 という。操縦手が後ろを見ながらバックするのではなく、

 後部操縦手となった無線手が後部座席から直接後ろをみて全開で

 離脱するという仕様。


 他にも車体前方にエンジンがあるとか、中東戦争とイスラエルと

 そのメルカヴァ戦車の影響を受けている感じがある。


 副武装はベルギーのFN社製の7.62mm機関銃Ksp.58(FN-MAG)

 2丁が車体前面に備え付。1丁が車長用キューポラの左側に

 遠隔操作式マウントがあり、そこに装備された。


 続けてStrv.103Bに進化。


 ガスタービンエンジンが換装された。キャタピラー社製。

 ただし開発はボーイング社。出力490hp。

 つまり240hp+490hp。


 ユシス機も2段階進化。


 まずはT-28中戦車 1937年型。

 さらに主砲が長砲身化。

 23.7口径76.2mm戦車砲L-10に換装。


 さらに続けてT-28E中戦車

 Eは”Ekranami”の頭文字で、追加装甲と言う意味。

 その名の通り装甲が追加されていて。

 最大60mmになっている。

 正直走功守そろっていて驚き。

 もちろんこの頃のドイツ戦車の主砲くらったら60mmでも足りない。


 剛丸は4段階進化。


 T-26軽戦車 1931年型単砲塔型後期型。

  主砲が換装された。

  45口径37mm戦車砲B-3。


 続けてT-26軽戦車 1933年型

  主砲が46口径45mm戦車砲20Kに換装。


  さらに進化。

  T-26S軽戦車 1937年型

  砲塔を新設計、避弾経始を考慮して側面装甲板と主砲防盾部に

  大幅に傾斜装甲を採り入れた。

  が、あまり変わらず相変わらず紙装甲。

  満州において日本軍と激闘を繰り広げたが。

  日本の対戦車ほうでやられまくった。

  しかし、1945年の満州侵攻において、T-34に交じってT-26も元気

  に動いていたらしい。


 最後に、

 T-26S軽戦車 1939年型

   車体の戦闘室部分にも傾斜装甲を採り入れて装甲防御力を

   強化したタイプ。


  スペイン内戦というのがWWⅡの前にあり、

  こいつは実質共産主義者対ファシストという凄い戦いなんだが。

  当然ファシスト側にはドイツとイタリア。

  共産主義側にはソビエト連邦が協力。というか軍隊派遣。

  ドイツのⅠ号戦車、イタリアのCV3/33に対し。

  ソ連はT-26を派遣。

  こいつの主砲に耐えられる戦車がいない。

  スペイン内戦最強の戦車として君臨した。

  もっとも戦争自体はファシスト勝利。

  スペインはこの内戦の影響が酷いという理由でWWⅡには参加せず。

  結果最後に残ったファシスト国となってしまった。

  (現在はファシストじゃありません。その後いろいろありまして。  長くなるので割愛。)


  さて伝説の戦車となるとユニークスキルだ。


  エクソダスLv1 かつて行った事のある場所へ移動できる。

         ただし移動可能距離はレベルにより上昇。

         Lv1だと1Km程度。

         また、発動までにLv1段階では30分程度かかる。


  またチートくさいスキル取得来たこれ。

  エクソダスは大脱出。ユダヤ人のエジプト脱出の事。

  脱出するスキルという事だが。

  育てると無敵化しないかこれ。

  今は全然使えないスキルだけど。1Kmじゃダンジョンからも

  でられないよ。


  しかし、あれだな。スペイン内戦でさっさと見切りをつけて

  ソ連が逃げた事を揶揄してるんだろうなこのスキル。


 その他取得スキルは3つ

  体当たりLv1 体当たり攻撃時にダメージ上昇と

        被ダメージを減少する。

  突撃Lv1  オンスロートの下位スキル。同時発動可。

        突撃時に攻撃力、機動力にボーナス。

        防御力は変わらないので注意。

        また搭乗者にこのスキルはかからない。

  固定目標攻撃Lv1 固定砲や、要塞、野砲等に対しての

          命中率、攻撃力が上昇する。

  全て例によってレベル上昇で能力上昇する。


 二往復して8両の魔道戦車を外に運び出した。

 他にも武器弾薬と本の一部を運び出した。


 その日は子供達と遊んで終わった。

 晩飯はシチュー。

 カレーがつくれればシチューも作れるんですよ。

 剛志作シチューは子供達にも大人気だった。


 ただ剛志としては米が食いたい。

 明日町に行ったら米かって来よう。


 ハイドラ市までは8時間だが。

 一番近くのハンターギルドのある町となれば。

 3時間程度でいける。

 それでも遠いけどかなりましだ。

 一日で行き来できるのがいい。


 明日に備えて眠る。


 おっと失礼。

 8両の魔道戦車の内訳は以下。


 タシュ戦車。

   ハンガリー製の試作戦車。完成前に爆撃くらって壊れた。

   75mm砲搭載。最大装甲厚120mm、完成していたら結構強い戦車

   だったろう。


 R-2軽戦車

   ルーマニアにて輸入されたチェコ製戦車35(t)の事。


 Mk.VII軽戦車テトラーク

  リアエンジン/リアドライブ英国戦車とは思えない先進的思考。

  アメリカのクリスティー戦車の操向機構を参考にしており、

  履帯を外して路上を装輪で高速走行することが可能な点も同様

  である。

  ただ弱点も多く、冷却能力不足でアフリカ行は無くなった。

  ソ連に例のレンドリースで持ち込まれた。

  ソ連では冷却能力不足は問題にならなかったようだ。


 Mk.I巡航戦車

  英国独自のドクトリンに応じて作られた戦車。

  他国なら普通に中戦車。

  英国は歩兵直協戦車の歩兵戦車と、快速を生かして機動戦闘する

  巡航戦車に分けて2種類の戦車を常に開発していた。

  今から見ればリソースの無駄遣いだが。(どっちかに注力しろよ)

  当時は大真面目にやっていた。

  最高速度は路上最大速度時速40km

  ただし、最大速度を出すと車体の動揺が激しく、

  極端な場合には履帯が外れてしまう。

  ジョン・カーデン卿の設計。

  しかしカーデン卿は試作機の試験の前に事故で亡くなっている。

  正式採用される所を見る事は叶わなかったわけだ。

  装甲は紙。最大で14mm

  しかし、潜水試験でストア川の潜水横断に成功。この種の車両で

  初めて潜水に成功した英国戦車となった。


 ソミュアS35中戦車

  ドイツとWWⅡで戦った時、新型戦車として前線に送られた。

  能力は申し分ない。しかし、指揮が旧態依然としていたため。

  確固撃破された。「強力な火力と防御力を活用するため」

  と称して数両ずつ分散配備されてしまったのだ。

  ドイツ機甲師団によって敗れ去る悲劇の戦車。

  32口径47mm戦車砲SA35装備。

  最高速度45Km

  最大装甲厚56mm

  当時としては申し分ない性能である。


 ラム巡航戦車マークⅠ

  カナダ製の戦車。

  アメリカ軍のM3中戦車をベースにして改造した戦車。

  M3中戦車よりも低いシルエットを持ち、車体中央部に大型の

  全周旋回式砲塔を装備。

  M3と全然違う。魔改造である。

  50口径2ポンド戦車砲を装備。

  アメリカ合衆国はこいつをM4A5と命名した。


 VK.30.01(P)

  ポルシェティーガーの試作車両。

  ドイツ戦車としては初めて車体前面に傾斜装甲が用いられていたり

  して、かなりの意欲作。

  例の電気式駆動装置を採用している。

  なんと驚くなかれ。VK.30の段階では、足回りがヘンシェル社より

  良好という判定が下っている。

  ただし、機械的トラブルは多発。信頼性が乏しく。

  VK.45計画が発動されると開発中止となった。


 59G式戦車

  恐らくこの中国戦車がおじいさんのメイン戦車だったと思う。

  使われた後があるし。全く錆ていない。

  ソ連製T-54A中戦車のライセンス生産車両で、

  G型は59式戦車の近代改修型であり、イラン、パキスタン、

  バングラデシュらに改修されながら採用されている。

  アル・ザラー、サフィール74等。

  中国産51口径125mm滑腔砲装備。

  半自動装填装置装備。

  前面には複合装甲装備。

  最高速度は50Kmという話。


 明日は町へ繰り出して。その後はどうするかな?

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