第二十六話 ヴィッカーズ6トン戦車
毎度皆様お元気ですか。
拙作をお読みいただき誠にありがとうございます。
ユニークが1000突破しました。
本作は本当に第一話から徐々に徐々にPVが増え、
ユニークも増えてきました。
嬉しいです。やる気がでます。今後ともよろしく。
今日も今日とてダンジョンに潜る。
簡単な朝食をとりつつ、子供達と遊びつつ、ブリーフィング。
魔道戦車の整備調整を終えたら出発だ。
本日はルシアをアムリシア機に乗せる。
昨日のデカ物には胆が冷えた。
剛丸にはスキルがあるとはいえ、何時も発動するわけではないのだ
から、最も装甲が厚い(魔道的な意味で)アムリシアと一緒にいても
らう。
本日はマップの完成目指してしらみつぶしに回る。
だが広い異常に広いこのダンジョン。
一部屋毎のサイズが半端ないので移動に時間が掛かる。
しかも深い。
こんなダンジョン自然にできたものなのか?
敵も機械系、魔物系他いろいろバリエーションよく出てくる。
昼になったので一旦休憩する事にし、広間で見張りを立てつつ休憩。
MREを食べる。思ったより美味いな。
この世界は剛志が居た世界より若干未来にある気がしたが。
MREも美味くなっている気がする。
剛志がネットで興味本位で買ったMRE(500円)はそんなに美味く
無かったと思ったが。
まずまずだ。
午前中の探索で進化したのは、
剛丸、孝道機の2両。
アムリシア機とユシス機はまだ進化せず。
孝道機は
Strv.m/42 EH型に進化。
エンジン換装によりボルボ製になっている。
出力上昇により機動力が上昇。
剛丸は
73.8口径37mm対空機関砲M1939を装備するオープントップ式の
電動旋回式の砲塔を搭載したZSU-37対空自走砲
に進化。
オープントップなのはあれだが、砲はいいものだぞ。
取得スキルは流石に対空砲
対空射撃がLv4に上昇。
腹もくちくなったのでそろそろ出発だ。
ダンジョンにありがちな敵、ゴブリンやらスライムやらゾンビやら
でてくるが。機銃でさくさく倒す。相手にならぬわふあっはっは。
いやマジで、ダンジョンに戦車は反則っすわ。
いくら広いダンジョンっていっても大草原とは違う。
逃げ場がないところで機銃掃射。鬼畜ですわ。
ゴブリンもスライムも赤い霧になって消滅するのみ。
車載機銃って普通の銃より威力あるんだよ。なぜって?人間と違って
バックファイアやら反動やら気にしないで大威力にできるから。
人間が手持ちできない破壊力にする事が可能だから。
同じ口径でも信じられん破壊力で敵を霧にできます。
がんがん進んでマップも広がったんだが。まだ底が見えない。
今日一日で12時間は探索した。
時速10キロ程度とはいえ120Kmは機動したはず。
なのに底が見えない。何だここは?
本日も探索を諦めて帰還。
だが、このダンジョン本当に何だ?
広すぎる。
午後の探索で一応皆1段階ずつ進化。
剛志は2段階進化。
孝道もだんだん強くなってきたらしく1段階なのに剛志の剛丸は
2段階。喜んでいいのか悲しんでいいのかと言ったら。
「経験値Upの影響でしょう?いいなあ。」
と孝道に言われた。そういえばそんなスキルあったわ。
孝道はStrv.m/42からStrv.m/43初期型に進化。
これはまたもチェコ製戦車38(t)ベースの突撃砲。
初期型は75mm砲使用。
アムリシアはリグ・ヴァータA2型に進化。
3門に分かれていた砲がまた1門になっている。
技術の進歩で異なる属性砲を1つにまとめることに成功したらしい。
あと一回で進化撃ち止めか?と聞いたら、一応派生もあるから
もう少しいけると言っていた。
ユシスはNb.Fz.試験型に進化。ラインメタル砲塔がクルップ砲塔に
変化。縦並びの砲塔が横並びに変化。正直使いづらそう。
お互いの砲塔が邪魔して横に撃てない死角ができる。
だが、この戦車。強そうなんでプロパガンダには結構役だった
という情報がある。何が幸いするかわからないものだ。
因みに試験が終わったらお払い箱になったので量産型はない。
プロパガンダは味方だけでなくなんと敵にも効果あり。
連合軍はずっとNb.Fz.が正式採用されたものとして編成表に乗せて
いたそうだ。
剛丸は2段階進化したのでまずは、
T-80軽戦車に進化。
こいつはソ連軽戦車の最終形。
今後軽戦車はソ連では作られない。
その理由はレンドリースにある。
苦境に立ったソ連を救うため、アメリカ合衆国と英国から戦車が
レンタル(実はWWⅡ後にソ連は踏み倒す)されてきた。
M3スチュアートとヴァレンタインが大量に来たので、
軽戦車作る必要なくね?となってここで終了。
この後はこの前の軽戦車再利用対戦車自走砲のみ制作していく。
続けて進化した先はまたも弱進化になる。
ヴィッカーズマークC中戦車である。
こいつは英国には採用されなかった。実は多砲塔戦車である。
しかし、アイルランドと日本が輸入した。
理由は、ヴィッカーズマークⅠを英国が売らなかったから。
じゃあマークC売ってっていったら、それならいいやといって
英国は売ってくれた。
菱形戦車マークⅣやホイペットマークAを買った時と一緒だ。
最新は売らないけど、最新じゃないならいいよと売ってくれる。
当時の日本は技術陣が自国戦車にこだわる一方、今の日本の技術力
じゃあ戦車作成なんて無理無理と思う派がいて、他国の戦車をいろいろ
買いあさっていた。
ルノー甲やルノー乙もその産物。
このヴィッカーズマークC中戦車。
主砲の他前面に2つの機銃砲塔を持ち、さらに同軸機銃プラス
主砲の砲塔にかんざし式に後方機銃を持っていた。
このかんざし式機銃はしばらく日本戦車のスタンダードであった。
何故か?技術陣はこの当時日本じゃろくな車メーカーも無いにも
かかわらず。自国産戦車の開発に成功しちゃったのだ。
これには上層部びっくり。自国戦車の開発に発展するのだが。
試作戦車は没になった。
戦車が作れるのはわかりました。だがそれは没だ。
それが軍の判断。
よって新戦車を開発するのだが。その間につなぎとしてルノー乙を
利用したり。時間ないのでヴィッカーズマークC中戦車をいろいろ
パクって新戦車開発に使わせてもらったりした。
その結果。かんざし式の後方機銃がスタンダード化しちゃった。
さらにこの戦車。日本でのテスト中に炎上して運転手2名が大やけど
を追う羽目に。英国より派遣された社員さんが運転してたらしい。
かわいそうに。実力みせようとして炎上。辛かったろうな。
45°の登坂に失敗した原因は履帯。これがよく滑る。結果エンジンが
オーバーヒートして炎上。
これを見た日本技術者はヴィッカーズマークCの正式採用は見合わせ
そして、ディーゼルエンジンの開発を心に誓ったらしい。
やっぱガソリンエンジンよく燃えるわと言う事だそうだ。
さてヴィッカーズマークC中戦車の機能は?
最高速度時速32Km
6ポンド(57 mm)戦車砲1門装備。
ヴィッカーズ7.7mm機銃4門装備。
最大装甲厚6mm・・・薄。
英国はこいつを没採用した。
日本も没採用なのだが。あるもんは有効利用しようと、満州で
使ったとか。皆貧乏が悪いんやー。
さてこいつに到達したら日本戦車ルートに行けるのだが。
折角なのでちょっと寄り道するのが剛志である。
まだ日本戦車には突入しなません。
ルシアに聞くと、おじいさんの生前にはこのダンジョンは
おじいさんの手で封印されていて、子供達を入れさせなかったらしい。
さもありなん。こんな所解放したら大問題だ。
本日の晩飯はカレーを剛志が作った。
料理できるんですね。と三人から驚かれ、子供達からシェフ扱い
されてちょっと気分が良い剛志だった。
カレーは小学校の頃にボーイスカウトでよく作ったので、体が覚えて
いた。
次の日。ここに来て3日目。
さて本日もダンジョン探検とまいりましょう。
それにしても。やはりこのダンジョンは・・・
そもそも、このダンジョンから魔物が出てきた事がない。
やはりこれは。
いろいろ考え込む剛志。
本日の朝食はハムステーキ。剛志作。
それとそばの実のカーシャ。これはアムリシア作。
結構美味いな。といったらアムリシアに喜ばれた。
余計な事を考えている暇はない。まずはダンジョンだ。
さてマップには以前会敵した場所もメモしてある。
そこをなるべく避けるようにダンジョンに潜る。
敵との遭遇率がかなり減る。
やはりな。
「何がやはりな。なのです?」
「ああ、アムリシア。多分ここは俺の推測通りのダンジョン。
だとしたらさほど危険はないなと思ってな。」
「???油断は禁物です。」
「それはその通りだ。警戒は続ける。」
マッピングが終わっていない場所をどんどん埋めていく。
さて、今までの場所では特に扉とか無かったのだが。
ついにシャッターの降りている場所にたどり着いた。
でかいシャッターだ。戦車が2両は同時に入れるな。
「さて、ここからは気を引き締めて行けよ。」
「え?ここまでも十分引き締めてますよ。」
「偉いね孝道。次の敵は多分強い。気をつけろ。」
「???はい。」
そこいらを調べると、シャッターの横にレバーがある事を確認。
皆を戦車に乗せたまま剛志がシャッターの横にあるレバーを下げる。
シャッターがゆっくりと上がっていく。
素早く剛志は剛丸に戻ってシャッターが上がりきる前に乗り込む。
ダッシュだ。
予想通りデカ物現る。
先日あったあの機械系をグレードアップした感じ。
ミサイル撃ちまくり。
慌てて回避しながら魔道で防御。
魔道なかったら何回死んでるかわからん。
クリス師匠、ユーティリシア、アムリシア。感謝感謝。
したらば、オンスロートが発動。よし攻撃だ。
がんがん打ち込む。機銃程度でもオンスロートがかかると
威力が凄い上がる。
がりがりと敵をけずる。
しかし、やっぱりユシス機は大破。
「脱出して岩陰に隠れろ。」
慌てて脱出するユシス。危ねえ。
ユシスの前に剛丸を出して盾にする。
ミサイルが当たるが。オンスロートプラス魔道防御ではじく。
止めを刺したのはやはりアムリシア機。前回の敵と違って。
電撃ではなくて氷結属性が弱点だったらしい。冷気弾で止め。
いやー。アムリシア連れてきて正解だったわ。
戦闘が終わったので戦車が進化。
アムリシアはMVPだが。戦車が強すぎる。進化せず。
ユシス機は進化。
試製九一式重戦車前期型に変わった。
日本製の多砲塔戦車である。
57mm砲を主砲に、前部と後部にも砲塔があって6.5mm機銃がつく。
かんざし式に6.5mm機銃を主砲砲塔に装備。
装甲は最大20mm。最高速度時速25Km。
孝道機も1段階進化。
Strv.74に進化。
こいつは実はStrv.m/42の改良型。
車体が丸々42で、それに75mm戦車砲Strv.74を装備した。
フランスのAMX-13の思想を強く受けており、
素早く展開し、敵の攻撃を遅滞させ、本隊の到着を待つ。
そのため攻撃力と機動力を上げている。
防御力は正直弱い。
剛志の剛丸は3段階進化。
弱進化が効いて、進化速度アップか?
ヴィッカーズマークD中戦車に進化。
これはヴィッカーズマークC中戦車のアイルランド輸出版。
キューポラがちょっと変わっただけであとはマークCと変わらない。
続けてヴィッカーズマークE。
ヴィッカーズ6トン戦車ともいう。
こいつもまたベストセラー製品。
英国は不採用にしたが、訓練用に数両使用し、各国に輸出され
ライセンス生産された。
日本も輸入した。
双砲塔の戦車で、これもまた多砲塔戦車といえる。
砲塔には機銃が装備され横並びに砲塔が配置されている。
砲塔には7.7mm機銃が装備。
装甲厚最大13mm 紙だ。
最高速度時速35Km 微妙。
例によって軽くて安い。
ルノーFTといい、カーデン・ロイド豆戦車といい、
軽くて安いと輸出成功するのかもしれん。
とりあえず良く分からんが戦車欲しい国に売れるからか?
WWⅡ後のAMX-13もそうだし。
こいつも英国軍は不採用。しかし輸出でヴィッカーズは儲けた。
取得スキルは
ユニークスキル ニムロッドLv1取得
流石のユニークスキルで能力も凄い。
命中率が100%になると言うもの。
必中ですか。もちろんレベルを上げないと発動率が
低い。
今回の戦闘でジャガーノートとオンスロートがそれぞれLv3
に上昇。ジャガーノートは発動しなかった気がしたが。
発動してたのか。オンスロートプラス魔道防御だけではじけた
から全然気づかなかった。
いや、発動しなくてもレベル上がるのかも
しれない。今度その辺調べよう。
デカ物を倒した後、そいつが居た部屋を調べるとまたシャッターが
あり、横にレバーもあった。
「またですかね。」
不安そうなユシス。
まあ、二度も大破させられてたらなあ。
一応念のため、ドラゴンワゴンは1つ前の部屋に置く。
いや、さっき誘爆しなくてよかった。
ドラゴンワゴンの上は弾薬だらけ。
当たったら吹っ飛ぶ。
アムリシアに頼んで魔道防御をきっちり掛けなおしておく。
「心の準備はいいかあ?」
アムリシアには火炎弾を装填しておいてもらう。
電撃、氷結弱点の敵が出てる。次は火炎じゃね?
何かこのダンジョンでは、パターン化している敵が多い気がする。
だが、緊張して開けたシャッターの向こうには敵はいなかった。
そこには魔道戦車が1両置いてあり、後は本棚があって
武器弾薬が置いてある。修理道具等の工具がある。
ハンターの部屋だ。
「この部屋が最後かな。」
「どうもそのようですね。」
マップ上はこの部屋が最後のようだが。
「おじいちゃんの日記だ。」
ルシアが何か本棚から見つけたようだ。
この世界は自動翻訳が効いているから子供でもがんがん本読める。
ただ、勉強していないと読めても書けない事になる。
おじいさんの日記の内容によると、
この場所は旧時代の兵士訓練場だったようだ。
偶然この場所を見つけたおじいさんは、
始めは随分と荒稼ぎしたらしい。
敵の配置も、出てくる敵の種類も、攻撃パターンも
一度理解してしまえば簡単だ。
外で戦うなんて馬鹿らしくなる。
だが、パターン化した戦闘を毎日やりたい時にやりたいだけ
やっていると。外の戦いが怖くなっていった。
ここで戦っていればほぼ安全だ。
だが外は何が起きるかわからない。
だんだん引き籠りになり、さらにはこの場所の発覚を恐れて
あまり近づかなくなり。
慈善事業と銘打って孤児院を建てた。
この場所を封印し、誰にも近づかせないようにするためだ。
金に困ったら中で稼ぐ。
町へ部品や素材を売りに行く時は、元が分からないようにしておく。
丸ごと売るより儲けは減るが、発覚しないように細心の注意を払って
いた。
だが、歳を取り、死が近づくとふと思った。
何やってるんだろう。と。
この場所を解放した方が良かったんじゃないのか?
一人で稼げる額なんて高が知れている。
俺がやった事は正しかったのか?
「ふーん成程な。」
「・・・おじいちゃん。」
「ルシア。間違なよ。おじいちゃんがやった事は悪い事じゃない。
もっといい方法があったかもしれないってだけだ。
見つけたダンジョンをどうするかは最初の発見者に権利がある。
おじいちゃんがやった事は悪ではないんだ。別に独り占めしたら
いけないなんて事は無い。
歳を取ると、人間てのは昔を振り返る。もっといい方法があったん
じゃないかって思えてくる。でもそれは幻想なのさ。昔に戻れるわけ
じゃない。他の方法なんて実は無いのさ。
第一、ルシア達孤児はおじいちゃんのお蔭で立派に育ったろう?
出てった連中も含めて結構な人数なんじゃないの?
悪人呼ばわりはないわ。」
「うん・・・そうだよね。」
「おじいちゃんと一緒で楽しかったろ?・・・ふふっおじいちゃん
にも一寸した秘密がありましたって事さ。」
「剛志はやっぱり子供に優しいですね。」
うるうるした目でアムリシアが剛志を見つめてくる。
「よせよ。そんなんじゃない。・・・それよりどうする?」
「どうするとは?」
「この戦車や武器弾薬。売ればかなりの額になる。」
「なんかもったいない気もしますが・・・」
そう言ったのはユシス。
苦労人らしい発言。ハンターらしい発言。
「これを使ってハンターやれって?うーん。ルシア達にまずは
聞いてからだな。この本も良く見ると結構いい値で売れるのもある
みたいだし。まずは戻って相談といくか。」
「そうですね。俺達だけで決める事じゃないです。」
孝道もいい子だな。
俺達で全部奪うっていう発想はないんだな。
そういう事する気は無いがな。
「さて、このダンジョンが訓練場だったって事は何となく気が
付いていた。アムリシアも気が付いてなかった?」
「はい、軍人時代にこのような施設は存在しました。
魔道を利用して敵が再生するようになっています。」
いやー便利ですね魔道。
以前、人間のレベルはこの世界で前回起きた魔道対戦の影響で
ステータスが見えないため分からないと知った。
もしもそのレベルや能力値を見る事が出来たのなら。
この分だと軍人のレベルは相当に高かったと思える。
一般人の勝てる相手じゃなくなるな。こんなダンジョンに毎日
潜られたら。
「そういう事ならさ、昨日の中ボスの所に帰りに寄らない?
あいつ電撃弱点で火炎属性攻撃だったろ?対策しておけば
もっと楽に勝てるんじゃね?」
「そうですね。剛志隊長のおっしゃる通りです。
よい訓練になります。寄って行きましょう。」
アムリシアは心なしかうきうきしている。
軍人の訓練は厳しかろうが、もう二度と受けれないとなると、
それはそれで寂しくもあるのだろう。
訓練場と聞いて昔を思い出したのだろうか?
孝道は例の如くひえええとか言ってるがこいつのひえええは最早
『異議なし』としか聞こえん。がん無視。ユシス君は今度こそ。
とか言っている。大破しないように頑張れ。
魔道で属性防御張ったお蔭でノーダメージクリアした。
「いくら訓練場とはいえ、楽過ぎないか?」
と言ったら。
「初心者用なんじゃないですかね。」
とアムリシアが答えた。
ああ、入隊歴の短い人向けなのね。
「後は属性の重要性を教える意味があります。」
「成程。属性考えて戦えば、苦戦した相手も楽勝できると体に
覚えこませるわけね。」
軍隊のやる事には常に何かの意味があるというがそういう事らしい。
さてこの中ボス。楽勝ではあったが。入手経験値はなかなかだ。
アムリシアはついに
リグ・ヴァータ級A3型になり、この後は派生に行ったらお仕舞。
との事。
孝道も1段階進化。
だんだん進化がつらくなる頃。WWⅡ終わってますからね。
Strv.81に進化。
こいつは英国の20ポンド砲仕様のセンチュリオン中戦車Mk.3に
スウェーデン製の無線機を搭載するなどした型。
センチュリオンもまた英国製ベストセラー戦車。
センチュリオンはマークⅢからⅧの間は当初20ポンド砲を乗せて
いた。それをスウェーデンに輸出したもの。
後に51口径105mm戦車砲L7A1が開発されて、順次入れ替わるが。
Strv.81は改修前の型。
続けてユシス。
試製91式重戦車から95式重戦車に進化。
なんとこの多砲塔戦車は正式採用されました。
しかし生産力が無い当時の日本では4両が限界。
活躍した話も聞きません。
世界で一番車を作り、船も飛行機もがんがん作る現代日本では
考えられない生産力の低さ。
高度経済成長時代なんて言葉もあったが。経済のみならず科学の発展
が凄いと思わずにはいられない。
装甲厚最大35mm 紙。でもチハより厚い。チハではないのだよチハ
では。
最高速度22Km 遅い。
主砲:九四式七糎戦車砲(70mm18.4口径)
福砲:九四式三十七粍戦車砲(37mm36.7口径)
かんざし式に軽機関銃一丁。別途銃塔に一丁。
主砲が結構この頃の日本戦車にしては強い。
チハは97式だからチハ以前にこんなの作ってんたんだと思う。
26トンという重さがネックになってしまったが。
26トンなんてアメリカのM4より軽いが。当時の日本の輸送力では
重すぎる。科学力、工業力の違いを感じる。
剛丸は2段階進化。
経験値取得UPスキル万歳。後、弱戦車万歳。
6トン戦車とか。今じゃ玩具みたいなもんだよな。
ヴィッカーズ6トンTypeAに進化。
続けて
ヴィッカーズ6トンTypeA無線付に進化。
TypeAは生産型。エンジンを換装した関係でエンジンルームが
小型化している。輸出国のニーズに合わせて細かく仕様変更が
なされていて。当時の英国は細やかな気遣いがあったんですね。
と言いたくなる。
TypeA無線付はオプション仕様。無線を戦闘室内に収めている。
中は狭くなるが見た目上の違いはない。
その他機動性や砲に変化はない相変わらずの双砲塔。
多砲塔戦車である。
ユシス大喜び。
取得スキルは
新スキル簡易修理Lv1取得
ようは戦闘中でも少しづつ本当に少しだけど修理できるように
なる。これも能力がレベルにより上昇。
無線がLv2に上昇。
戦闘によりアブソープションがLv3に上昇。
因みに剛志以外の皆もスキルがあがったりしているが。
剛志は特に聞き出してはいない。
聞けば教えてくれるとは思うけどね。
コンドルとかファイスあたりはユニークスキルとか持ってそうだな。
今度聞いてみるか。
この後も出口に戻るまでいくつか戦闘があったが。
ゾンビをひき肉にして終わった。
魔道戦車の相手にはならん。
もっともゾンビでも上位個体には凄いのがいるらしいが。
ランボーみたいのがゾンビになってたりするらしい。
おっかない話だ。
孤児院に戻ったら昼過ぎだった。
早いお帰りですねと皆に言われた。
皆集まれ―と声を掛けていよいよお話の時間だ。
英国戦車は本当に大変。
例えば資料にマークC戦車って書いてある。
これいつの?どこの社製?
ホイペットマークCもあるしヴィッカーズマークCもあるし。
どれじゃあ。調べた内容をまた調べないといけない。
そこに嵌るあなたを英国面です。
2014/11/07 誤字修正




