第二話 リトルウィリー
WOT楽しいよWOT
剛志は一時期、そう中学生頃。ミリタリーにはまっていた。
ズバリ、最初に買ってもらったプラモデル。キングタイガー戦車(正式名称タイガーⅡ)の影響である。
ミリタリーの中でも戦車にはまっていた。当たり前だ、戦車スタートなら素直に戦車から好きになるものだ。
剛志の目からみて、ここにある戦車は能力の差が著しくある。第二次世界大戦後の戦車AMX-30もあれば
第二次世界大戦のT-34もあり、第一次世界大戦のルノーFTもある。時代がバラバラで能力もまちまち
好きなのを選べといわれてもどうしろと?普通に強いのを選べばいいのだろうか。
いや、まずはナターシャさんに説明してもらってからの方がいいのでは?
「あのう・・・」
声をかけようとしたが。
「すみません。説明していただいてもよろしいでしょうか?」
ムールド氏に先を越された。ムールド氏も剛志と同じ疑問をもったのだろうか?
「どれでも好きなものをと言われましても。お勧めとかは無いのですか?」
・・・おススメとな?流石イケメン。考えることが違うぜ。
剛志は昔、父親から聞いたことがあった。仕事でフランスへ行ったときの事だそうだ。
レストランに行き、メニューを見ても何が何やらわからなかった。そこへウェイター(今思うにソムリエだと思う)が
やってきて、本日のおススメがどうのこうのと言ってきたので。「じゃ、それで」と言い続けていたら凄まじい量になってしまった。
という。・・・ちょっと違うなこれは。
「ここにあるのは全て、魔道戦車というものです。これだけの台数集めるのは苦労しましたが。選りすぐりの魔道戦車です。
漂流民の皆様のために集めました。」
・・・何か恩着せがましい気がするぞ。集めてくれと頼んだわけでもないのに。
「先程聞きましたが、魔道戦車とは?魂のある戦車と聞きましたが。普通の戦車とどうちがうのでしょうか?・・・それと、何故漂流民のために
戦車を集めたのでしょうか?この世界の皆さんになんらかの利益があるのでしょうか?」
流石ムールド氏、それ聞きたかった。
「説明が不十分ですみません。ですが、皆様混乱されていたようでしたので、おいおい説明していくつもりでした。・・・
こほん・・・まず初めの質問の答えですが。魔法剣、インテリジェンスソードというのをご存じでしょうか?」
「なんですか?それは。」
あー、ムールド氏はRPGやったことないか。まあ、オタクっぽくはないしな。ゲームオタクではないのだろう。
「インテリジェンスソードとは、知性のある剣のことです。魔道、科学ともにかつては発達しておりまして。
戦車を作成し、そこに魔道によって知性、魂を込めることにより大幅な人数減を達成したわけです。魔道戦車は
一人で動かし、戦闘することが可能なのです。・・・お蔭で世界大戦では一度の戦闘で何万台という魔道戦車同士が戦うことになりました。」
何だと、それはマジですごい。何せ現代戦車でも3~6名乗り、昔の戦車には11人乗りもあったというから。
それが一人で動かせると来たもんだ。・・・ypaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa燃えてきたぜ
「成程、それで先程どれでも好きなのを選んでくださいといったのですね。一人一台なのですね。
一人乗りでないのならどれでも好きなのとはいかない。他の人との兼ね合いがありますからね」
おお、そういうことか成程・・・剛志は分かってた振りをしてみた。ポーカーフェイス、ポーカーフェイス。
なんですかユーティリシアさん。そのじと目は、やめてください。
いや知ってたし、まじで。・・・御免なさい嘘つきました。
「次の質問の答えですが。実を言いますと、我々の世界の魔道、科学の発展には漂流民の皆様の影響が大きいのです。
そのため漂流民にはできるだけ協力するようになっています。文化とうより文明そのものですね。漂流民文明とでもいいましょうか?
お蔭で、国家から助成金がでます。今回は全員で48名もの漂流民の皆様がいらっしゃいましたので、我が町としましては
助成金のためにも全力サポートいたします。はっきり申し上げまして、我々地方自治体はかつかつの暮らしをしております。
おまんまの食い上げがかかっております。」
・・・あー、身も蓋もないな。でもその方が分かり易い。自分達に利益があるから助けます。この方が気兼ねなくていい。
では、遠慮なくいただくかな。魔道戦車とやらを。じゅるる・・・いや、まてよ。
さっきどれも選りすぐりといったよな?性能差は無いのか?魔道戦車の性能ってどこを見て確かめたらいいんだ?
「すみません、俺からも質問があります。」
「はい、なんでしょうか?」
ナターシャさんは朗らかに微笑んだ。見事な営業スマイルです。
「魔道戦車の性能ってどうやったら分かるんですか?」
「いい質問ですね。・・・その件につきましては私よりも詳しい専門家をお呼びしておりますので、
そちらに聞いてみてください。」
ナターシャさんが手を向けた方へ眼をやると、魔道戦車を触ってにやにやしているおやじがいた。
魔道戦車好きなんだろうなあ。
「うおっ、お嬢。呼びましたかい?」
あわててやってくるおやじ。
「こちらは源さん。この町の『元ハンター』です。現在は引退して魔道戦車屋さんをしています。」
「言っとくが、源さんってのは本名じゃねえから、あだ名だからな?」
ぶっちゃけどうでもいい情報ありがとうございます。ま、自分の名前に誇りを持つのは悪い考えじゃないけどね。
「で、なんでも聞いてくれ。魔道戦車に関して言えば、この町で俺より詳しい奴はいない。」
どや顔うぜえ。
「魔道戦車の強さはどこを見たらわかるのかということだけど?」
「ふむ、・・・ポイントは2つだ、魔道的要素と科学的要素ということになる。」
「成程、魔道でつけた魂の能力と、ベースとなった戦車の能力ということかな?」
「そういうことになる。」
「ではまず魔道的要素はどこで見分けるのかな?」
ユーティリシアがそわそわしだした。自分の好きな戦車を選んでいく人が出始めたからだ。
しかし、ムールド氏を含めた何名かは剛志と源さんの話を横で聞いている。
「魂の強度、持っている技術、そして種類の3つが特に重要だ。
まず強度だが、強い魂は戦車を強くする。タイガー戦車より強いシャーマン戦車はこの世界じゃあり得る。
言ってる意味解るか?」
「俺は解る。他の人も感覚は解るだろう、それで?技術とは?」
周りの人の中にうんうん頷いている人がいる。
「持っている技術だが。戦車の魂は魔道で作られたものなので、『スキル』という能力を持っている。
魔道で付加された追加能力なんだが・・・一言でいうのは難しい。いまだ発見されていないスキルもあるという話だ。
だが、一例をあげると、『オフロード走行』というスキルをもっていると。運転技術によって、凸凹道や泥濘を走る際
に上下運動しにくくなったり、早く動いたりできる。こいつのあるなしは強度と同等にでかい。」
「ふうん、面白いな・・・最後の種類とは?」
「戦車の魂には大きく分けて3タイプあることが分かっている。1、進化型。2、改造型、3、固定型だ。」
「3タイプか、それぞれのタイプについて説明してもらえるか?」
「うむ、進化型は一番魔道的なタイプだ。魂がある程度の強度を獲得すると、変化する。戦車そのものが違う形になってしまう。
基本的に強くなるので進化型と呼ばれる。
改造型はその名の通りだが、かなりの改造を許容する。M4シャーマンに120mm砲を積んだ魔改造戦車を見たことがある。
理論上積めないはずなんだが、魔道を利用しているんじゃないかとふんでる。
最後の固定型だが、改造型ほどの改造を許容できない。やりすぎると魂が消滅してしまうんだ。
この3タイプだが、どうも魔道戦車を作成する際の魔道が異なっているらしい。
魔道戦車は漂流民によりもたらされた技術を利用しているのだが、その技術の元となった世界が異なるようなんだ。
基本的に進化型は数が少なく、固定型は多い。固定型は作成しやすいので、世界大戦時に大量生産されたためらしい。」
ほっほう、そんな事情があるのか・・・だとすると、いやまずは科学的要素についても聞いてみてからの方がいいな。
「魔道的要素は良く解った。後で細かい点について質問したいが、まずはざっくりと理解できたのでよしとする。
次に、科学的要素について教えてほしい。」
「おう、科学的要素についてだが。戦車に詳しくないやつ向けの説明を先にするぞ、
まず、戦車ってやつは基本的に・・・あくまで基本的にだが。古い設計のものより新しい設計のものの方が強い。
とくに同じくにで生産されているやつは新版と旧版じゃ新版の方が強い。
ここにある戦車は一番古いやつと新しいやつとでは200年ぐらいの開きがあるから、科学的要素だけを考えれば
新しい設計の戦車を選んだ方がいいわけだ。」
「分かり易い説明だな。で、詳しい奴向けはどんな説明なんだ?」
「さっき言ったが、120mm砲を積んだM4とか、魔改造戦車はある程度のレベルのハンターなら利用する。
120mm砲なら見た目で解るが、複合装甲とか、エンジンを変えてあるとプロでも簡単には分からん。
弱いと思ったら強かった。死活問題になるから注意が必要だ。」
「ちょっとまて、何故他のハンターの戦車に注意しなければならないんだ?・・・そうか」
「察しがいいな。俺の現役時代も今も変わらない。ハンターの最大の敵は同じハンターなんだ。
実入りの事だけ考えりゃさ、獲物取って帰るハンターが一番狙いやすいからな。
・・・もちろんばれりゃ他のハンターから袋叩きだがよ、ブルーネームと呼ばれるハンター狙い専門のクランはあるんだ。」
「いま聞きなれない言葉は入ってきたな。クランってなんだよ?」
「一人でハンターやるやつも多いがよ、例えば一人がおとりになって他で叩くとか。数は力だぜ?そういったハンターの集まりを
クランっていうのさ。俺も現役時代はこの町最大のクラン、フィーターズに入ってた。もっとも今は解散しちまったがな。」
少し寂しそうに源さんそう言った。・・・剛志は羨ましかった。やるだけの事をやったから得られる感慨。それが源さんの
寂しさの正体。剛志が生まれてこの方一度も得た事がない感情だ。俺も昔を振り返って昔は良かったなんて言ってみたい。
俺の人生良かった時なんてないよ。麻雀で国士あがった時ぐらいかな。でも達成感とは違うな。
「成程、それで源さんからみておススメの魔道戦車はどれだい?」
後ろで皆がゴクリとつばを飲んだのが分かった。
あれがいいこれがいいとみんなが魔道戦車を選んでいる頃。
剛志は一人離れた所に座って考え込んでいた。
ユーティリシアは初めは一緒に座っていたが。疲れたのかうとうととしてきてしまいには床の上で丸まって寝てしまった。
あと何故か銀髪のイケメンのムールド氏もしばらくしたらやってきて、剛志の横に座っていた。
剛志同様何か考えがあるようだ。
「どうしたい?ムールドさん?」
「うむ、実は初めのうちは集団で狩りをした方が良いのではないかと思ってな。何せ自分は生まれてこの方一度も狩りなどしたことがない
初体験なんだよ。とても一人でうまくできるとは思えないのでね。・・・そこで何人かに声をかけて回っているんだ。」
「ふうん。頭いいんだな・・・声を掛けてくれてありがとよ。でも遠慮しとくは。俺の選ぶであろう戦車はとにかく遅いんだ。足手まといにしか
ならない。気持ちは嬉しいんだけど。迷惑かけるのは心外だ・・・でもユーティリシアはどうする?」
「ふぇふぇふぇっ?」
「・・・涎たれてるよ。拭きなよ。」
ムールドと剛志の会話を聞いたせいか、今起きたユーティリシアが奇矯な声を上げて驚く。
「なんで?一緒じゃ駄目なの?」
年頃の男子を潤んだ目で見るのはやめなさい。危険です。
「初めの内は一人でやりたいんだよ。その方がハンターとしてのコツがつかめる気がするのさ。」
じいーっと見つめてきた。じいいいいいーっと。
「御免なさい格好つけました。ちょっと恥ずかしいので、一人でやらせてください。」
「わかんないけど・・・いつから一緒にやるの?・・・決めて。」
一緒にやるの?とか卑猥ですな・・・すみません御免なさい怒んないで下さい。
「すみません。1月まってください。必ず合流しますから」
彼女いない歴が年齢と同じ剛志にとって下から見上げてくる猫耳少女に逆らうことは不可能です。
「それじゃあ、君も我々の仲間ということで。」
ムールド氏が剛志の肩をポンポンと叩いた。くそっ、にやにやしててもイケメンはイケメンということかよ。
まあ、分かってるよ。ユーティリシアも別に剛志に気があるわけではないだろう。
一人で異世界に来ちゃって心細いんだろうな。何故なら剛志もそうだからだ。
大勢と一緒の方が安心するもんな。・・・だが、俺はやっぱり弱っちい戦車を育て上げる方が燃えるんだよね。
進化型なんてのがあるって聞いた時からあいつ、隅っこで誇りをかぶっている『リンカーンマシーン』に
気が付いちゃって。もうドキがむねむねですよ。
「その前に、そろそろ源さんの手が空いたかな?まだまだ聞きたいことはいろいろあるんだ。」
「ごまかした?」
涙目はやめてユーティリシア。剛志のHPはもう0よ。
「その辺にしてあげなさいユーティリシアさん。・・・それより私も魔道戦車を選ぶとしますか。」
「ムールドさんもハンターに?」
「ユーティリシアさんもでしょう?・・・せっかく異世界に来たのです。ナターシャさんの説明では
私達が元の世界に戻れる可能性はほぼ零ですし。好き勝手させてもらいましょう?漂流民は優遇されているみたいですしね。」
そこなんだよ、その漂流民の優遇。これがリンカーンマシーンを選ぶ決定的な要点だった。
いけると思った。
さて、吉とでるか凶とでるか。
剛志はぺろりと舌なめずりをした。
ーーー次の日
「本当に分かれちゃうの?」
「おう。ここまででいいよ、我に秘策あり、といってもこっからまた町に戻っていろいろ準備するだけなんだけどな。」
「・・・なるほど、本当に秘策があるのですね、一か月後の合流を期待してますよ?・・・では、他の皆さんは
先程の打ち合わせ通りに行きますよ。全車前進!」
ちらちらとユーティリシアが振り返ってくるので。剛志は見えなくなるまで手を振った。
因みにユーティリシアは俺と同じのがいいとか可愛いこと抜かしたが、流石にここにあるリンカーンマシーンが1台きりだと
言う事で勘弁していただいた。お揃いの戦車でハンティングだと?20まで独身童貞には衝撃が強すぎる。心臓破裂するわ。
女子特有の皆と一緒がいいといってトイレまで同性同士でつれだっちゃうあれのたぐいだとは思うが。
そこで、他に要望がないかと聞くと、なんとユーティリシアさんは元の世界じゃ俺の世界(地球ね)のロシア系に当たるらしい。
そういう事ならば・・・さらに、ムールド氏が、最初からユーティリシアを前線に出す気はないので直ぐに逃げれる快速なもの
が良いのではないか?とおっしゃる。
ユーティリシアは弱いのを育てるのがいいという。気が合いますね。
だったらこれだ。M1931クリスティー戦車・・・USAの戦車だが、進化を考えるとこの辺がいいかと思う。弱いし、速いし。
進化するとすげー強くなると予想できるし。
ムールド氏はUSA系のM4シャーマン改造型にしたようだ。
源さんのおススメは基本的に改造型を勧めていた。
改造すれば十分強くなるし、進化型は進化した瞬間に性能がらっと変わる事があるため基本的に使いにくいといっていた。
ムールド氏が剛志やユーティリシアの他にも声を掛けた人達も一人固定型で他は皆、改造型を選択していた。
しばらくして、ユーティリシア達が見えなくなった瞬間。
「んげろおおおおおおおーーーーー。」
剛志は盛大に吐いた。二日酔いである。
ユーティリシアの手前格好つけて我慢したのだが、最早限界であった。
何故こんなことになったのか?
あの後、剛志は源さんと意気投合してそのまま飲みに行ったのである。剛志は二十歳です。
ムールド氏は最初だけ付き合ったが。ユーティリシアが眠たそうなのを利用して、上手く脱出した。
剛志は戦車好き、源さんも戦車好き。朝まで飲んだらしい。
結論:どの世界に行っても、酒は飲んでも飲まれるな。
剛志が向かった先は、町中の『魔道戦車屋』。そう、源さん家である。
昨日の飲み会でちゃっかり装備の話をしてある。
そう、リンカーンマシーンには武装が付いていない。履帯のついた重機に四角い鉄の箱が乗っかった形をしている。
菱形ではない。しかもこいつ、緩衝装置がついてないつまりサスペンションがない、乗り心地めっちゃ悪い。
何にもない普通の道でもガッタガタする。尻痛ええええええ。
でも、便利だたこの魔道戦車。魔道戦車との意思伝達装置が幾つかあったんだが俺はPS3風にした。
やはり慣れているのがいいよね。
あとマイク、言葉でも伝達可能らしい。
パンツァーフォー。
しかしながら、酷い乗り心地である。リンカーンマシーンは正式採用されなかった戦車だし、仕方ないっちゃ仕方ない
だがこの酷い乗り心地もこれまでである。(今日初めて乗ったんだけど。)
「源さん、揃ってるかい?」
「おう、坊主。よく来たな。見てみな、全部揃えてある。」
「こいつがドラゴンワゴンか。」
M25戦車輸送車。40トントレーラーのM15と牽引車M26からなる戦車運搬車である。
「それとこいつが例の物だ。もってけ」
ズッシリくるそいつはバレットM82、大型の狙撃銃である。重てええええ。
13kg弱あるもんな。ひきニートの持てる銃ちゃうわ。こんなことで、ボウリングとビリヤードが役に立つとは。
何が役に立つのかは本当に分からないもんだね。
「乗せんのはこっちでやっとくよ。がんばれよ坊主。」
「おうよ、源さんにした借金に熨斗をつけて返したるわ。」
ズル?・・・ふぉふぉふぉっ、気付いてしまったか。
そうだ、リンカーンマシーンは運ぶだけ。M25で移動し、バレットM82で獲物を狩る、
確認したんだ。源さんに、魔道戦車を進化させるのにはどうすればよいのか?
『進化させたい魔道戦車そのものもしくは備え付けた武装で敵を倒すこと』
移動手段はなんでもいいのだ。武装だってバレットM82を備え付ければある程度はやれる。
俺はその3時間後、最初の獲物を狩った。ちょっと涙が出た。
嬉しいのか悲しいのかは分からなかった。
その一回だけでリンカーンマシーンは進化した。
どんだけ弱いんだよお前。
源さんが言うには強い戦車程進化しづらいらしいから。
一匹で進化ってお前。愛着湧く暇もなかった。
でも人によってはどこが変わったの?って言うだろうな。
リトル・ウィリー
履帯付きの四角い鉄の箱。リンカーンマシーンの正常進化だが。
実はこいつも没戦車である。
まともな戦車にはいつのれるのか。
ま、当分先だろうな。そうするつもりなんだから。
剛志の魔道戦車成長計画は、ひたすら寄り道していくつもりなんだから。