表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/22

プロローグ 自分勝手冒険者参上! その3

「おいしかったです……」

「……でーす」


双子はシュテルにお辞儀をする。


「おう。にしてもお前たちなかなか機敏な動きをするな。それにその髪の毛に隠れているけど運んでいる時に見つけた――」

「「!?」」


双子は席から立ち上がり短剣を構えて身構える。

シュテルとナズナは顔を合わせるとフッと苦笑する。


「なぁに。別に何もせんよ」

「わたし達はあなた達を歓迎しますよ」

「……歓迎?」

「する……?」


双子は短剣をさげると首をかしげる。


「ま、わかるさ……おれ達だってそうなんだからさ」

「あなた達に比べればマシかもしれませんがね」


双子は二人の顔を見て理解した。

今二人がしている悲しげな表情には黒いものを感じた。

双子にはそれが理解できる。

それが故に二人は落ち着きを取り戻す。


「……わかるよ」

「わかったよ……」

「そうか、わかってくれたのか」

「うん……」

「……そう」


理解した双子は昔からの家族のようにシュテルに笑顔を見せた。

シュテル達もそれを見て笑顔になった。


「というわけでこれからは一緒に行動しような」

「……うん」

「わかった……」

「……じぶんの名前はヴェルク」

「じぶんの名前はツォイク……」

「「よろしく」」


そういうとシュテルはヴェルクとナズナはツォイクと握手をした。

握手を交わすと全員が再び席に着く。

すると周りのざわつきも落ち着きを取り戻し始める。


「どうやら注目されていたようだな……上のとっている部屋に行こう」

「シュテル様に言われたとおりに四人部屋をとっておきました」

「ふむ。ありがとよ」


そうしてシュテル達は食堂を後に上の部屋に移動した。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


「と、言うわけで今後の目標を発表するぞ」

「わー……」

「……パチパチー」


シュテルは双子達の拍手を受けて立ち上がりお辞儀をする。


「おれ達の次の目的地はズバリ創像剣だ」

「……創像」

「剣……?」


双子は首をかしげた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ