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第一話 石橋の街『シュブリュ』現れる男 その4

「おはようございます」

「おう。眠れたか?」

「はい、おかげさまで」


あの後、メガフィは街に戻ることができないのでコテージに泊まっていくこととなった。

リビングではテーブルの上にナズナが作った料理が用意されていた。


「うわぁ~」

「なんだ嬢ちゃん。こんな料理はじめてかい?」

「ええ、始めてみたものばかりで……」

「ディゴットーオスではあんまり食わんのやろうなぁ。いろんな国の料理を自国風にしてるジャパグはともかく普通はそうやろなぁ」


目の前に置かれているウインナーを見てメガフィはよだれを垂らしている。

付け合わせのザワークラウトやチーズのかかったポテトにも目が動く。


「ふっ。さぁ食べな」

「はっ、はい!」


目を光らせていたメガフィはフォークを手にして料理に手をつけていく。

パクパクと食べていく様を見たナズナはニッコリと笑う。


「いやぁ、子供やねぇ」

「ふっ」


シュテルと鞘歌もにこやかな笑顔でそれを見ている。

双子は何も言わずにもくもくと一緒に食事をしている。


「おいしいです。おいしいですよ――」

「でも少し顔が曇っている感じですね」

「あ、いや、とってもおいしいんですよ!」

「子供が一番好きなのは親の作る料理だろう、な」

「あ、う……」

「それが普通さ」


そう言って彼はメガフィの肩を軽くたたく。

彼女ははっとした顔で彼の顔を見る。


「ま、今はいっぱい食べとけ。今日中に助けてやるからな」

「はっ、はい!」


笑顔になったメガフィは再び料理を食べ始める。


「あっ、少なくなってる!」

「うまいしね……」

「……そりゃなくなるよ」

「わ、私だっていっぱい食べたいです!」


そうして小さい者組はパクパクとご飯に手をつけていった。


「まぁ、街の人無視して創像機で直進するいうてた人のセリフやないけどな」

「シュテル様は別に人々を踏み潰していこうなどはしていませんよ」

「やとしても……いやええわ、もう……」


鞘歌は片手で頭を押さえながら自分の前に置かれた食事に手をつけた。


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