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第一話 石橋の街『シュブリュ』現れる男 その2

「よそ様お断りします」

「いや、どういうことだよ」


一行は石橋の街に着いていた。だが街の中に入ることは許されなかった。

入り口の門番が一行が街に入ることをよしとしなかったのだ。

シュテルは門番に問い詰める。


「おれはこの先に用があるんだよ!」

「それでも駄目です」

「通り過ぎるだけでもいいんだ。誰かが付いてきて監視でもしながらでも」

「それでもお断りです」

「くっくうぅうぅぅ――」

「抑えてくださいシュテル様。ここはいったん引きさがりましょう」

「ぬっぬうぅぅぅ。また来るからな!」


ナズナになだめられたシュテルはしぶしぶとその場から離れて行った。



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

一行はあれから離れたところにある開けた場所に移動していた。

開けた場所に魔学によって小さくなっていたコテージの中で休息をしていた。

あたりは暗くなっていたがコテージの中は明るく輝いていた。


「なんで中に入れてくれねぇんダ!」

「シュテル様。落ち着いてください。言葉に乱れがあります」

「う、うむ……すまんな」

「なんか変な声出してたな、どしたん? まださっきの気にしとるん」

「……大丈夫?」

「元気出して……」

「い、いや、本当に大丈夫だ。にしてもすごいな、一瞬でコテージができちまってさ。ハハハ」


シュテルは顔を押えながら心配をしている女性陣に返答する。


「大丈夫ならええんやけどな」

「すまんな。しかし通してくれないとなると――」

「最悪、強硬手段をとりますか?」

「忍び込むにも道は一つ。足場のない激流の上を通るすべもない――」

「ワープ装置も行ったことないとこには行けんしなぁ~」

「ここは魔法国家だし創像機で行けばどうってことないだろう」

「……異議なーし」

「決行すべし……」


誰も止めることもなく石橋の上の街への侵略の話し合いが進んでいた。


『コンコン』


「ん?」


すると突然コテージの扉を叩く音がした。

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