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人物紹介(サブキャラクター)4章終了時点

ネタバレ注意。

・霧谷雪彦


飛鳥にとっては元親友と言える人工英霊の男。16歳。

髪の色は色素が抜けたような薄い灰色となっており、飛鳥と同じく氷の人工英霊になった影響によるもの。

本編開始時点では飛鳥のクラスメートとして気さくな付き合いをしていたが、何の前触れもなくいきなり飛鳥に刃を向けて敵対。以降行方知れずとなる。

4章で飛鳥と再会するものの、敵対する理由を語ることなくただただ戦いを求めてくる。


人付き合いは苦手な方で、《パラダイム》では基本的に誰とも行動を共にすることなく、常に反発的な態度を取り続けている。

偽悪的な人物で、必要とあれば率先して憎まれ役を買って出る性分。

4章では飛鳥に対して終始挑発的な態度をとってくるが、これは彼の性格というよりは飛鳥に発破をかけるための演技に過ぎない。


能力は熱量自在操作の『雪月花』。

飛鳥と同じく8種の武装形態を有している。

第二位階の『ヤドリギ』は、龍の意匠をかたどった全身鎧に身を包んだ形態となる。



・日野森綾瀬


飛鳥の姉。24歳。

飛鳥たちが通う白鳳学園の理事長を務めている。

普段から常に着物姿で行動しており、藍色の着物と髪に刺した椿のかんざしは彼女のトレードマーク。

自分にも他人にも厳しい努力の人。生徒からは誰も逆らえない絶対君主として恐れられると同時、その大和撫子を体現したような立ち振る舞いに憧れる者も多い(クロエはその筆頭格)。

なお、彼女は学生時代クロエと同じく生徒会長を務めていた。

まだ若輩でありながら学園を取り仕切る身として大きなプレッシャーを抱えているが、それを表に出すことをしないため飛鳥や霧乃から心配されてしまう場面もある。


本作における「最強の大人」。

安易に特殊な力や腕っぷしに頼った強さではなく、「人としての強さ」を表現したかったために生まれたキャラでもある。『チート』を否定するのが鈴風なら、彼女は本作そのものを否定する象徴とも言える。


本編開始の1年ほど前に、高校時代からの付き合いであった高嶺和真と入籍。

4話以降行方不明となった和真の身を、表面上は「殺されても死なない」と突き放してはいるが、心の底では誰よりも案じている。



・高嶺和真


飛鳥の義理の兄。24歳。

元・《八葉》第二枝団『雷火』の隊長であり、組織内ではヴァレリア・竜胆と並ぶ最強格。

良くも悪くも豪快な性格で、考えるよりまず行動の理念で様々な事件を拳ひとつで打ち砕いてきた。

綾瀬とは白鳳学園入学から(飛鳥が人工英霊になる少し前)の縁で、和真の一目惚れで熱烈なアプローチを繰り返し交際にまでこぎつけた。

熱血をこじらせた不良と堅物生徒会長の恋愛劇は後世まで語り継がれ、白鳳学園内ではもはや伝説のカップルと化している。


綾瀬とは本編開始の半年前に入籍後、日野森家でともに生活を送るようになっていた。

なお夫婦別姓にしているのは、《パラダイム》との決着を付けるまでは、というケジメのようなもの。




・夜浪霧乃


《九耀の魔術師》のひとり『黒の魔女(エキドナ)の称号を持つ黒髪の美女。24歳。

綾瀬や和真とは学園からの腐れ縁。その繋がりで飛鳥とも付き合いは長く、「弟くん」と呼んで猫かわいがりしていた。

なお、飛鳥の初恋の相手でもある(24話)。


学生時代、和真に対して憎からず思っている部分もあったが、綾瀬のことを考えて何も言わずに身を引いていた。

学園卒業後は「ちょっと自分探ししてくる」と言い残して単身世界を巡る旅へ。アルヴィン、フランシスカと出会い意気投合してからはイギリスに腰を落ち着けることになる。

その際に、とあるきっかけで魔術に関わることとなり、わずか5年で《九耀の魔術師》にまでのし上がるという前代未聞のスピード出世(?)を果たした。

本編開始後は、刃九朗のことを調査してもらう名目で白鳳市に帰還。学園の教師と飛鳥たちのお目付け役を兼任することになる。


いつも飄々としていて掴みどころのない、気まぐれな女性。子供のように好奇心が旺盛で、お祭り騒ぎや面白いことなどがあれば、すぐに飛んできて場を引っかきまわすようなムードメーカー的存在。

お酒と飛鳥が作ったおつまみが大好物で、プライベートは女っ気の欠片もないおっさんみたいな生活をしている。



・篠崎美憂


白鳳学園に通う小柄な女の子。15歳。

鈴風と同じ剣道部に所属しており、彼女に対して憧れ以上の好意を抱いていた。

3話にて劉功真に利用され、人工英霊の成りそこないとなって鈴風たちに襲いかかるが、クロエによってあっさりと返り討ちにされてしまう。

その後《八葉》により救助されるものの、その際の記憶はおぼろげにしか思い出せなくなる。

39話に再登場してからは、その後の事件をきっかけに刃九朗と深く関わるようになり、不器用だけど純粋な彼の人柄に惹かれていく。107話ではついに告白、なし崩しにようにも見えるが無事に交際がスタートした。


本編開始時は気弱で自分に自信のない少女だった。

だが2度の事件に巻き込まれながら、鈴風たちが大変な目に合っていることを知り、自分も強くならなければと決心。

相手のことを気遣いながらも、自分の思うことはしっかりと表に出す「いい女」へと成長した。



・水無月真散


白鳳学園3年生、郷土史研究部の部長。18歳(暦上の年齢は74歳)。

元々は昭和30年ごろの生まれであったが、無自覚に膨大な魔力を秘めていたことにより意思を持つ人形=ミストラルを創造、それに目を付けた《九耀の魔術師》アークライトによって永い眠りに落とされてしまう。

そこから約60年後(本編開始の10年前)に目を覚ますが、彼女の肉体は眠りに入った時から時間が止まったかのように全く変わっていなかった。

以降、疑似的なタイムスリップを経験した彼女は、時代の流れで変わってしまった白鳳市の中で、昔から変わっていないものを求めて郷土史研究部を設立する。

ミストラルとは精神的な繋がりがあり、微弱ではあるが互いの居場所や精神状態を感じることができる。


天涯孤独の身でありながら、性格は朗らかで誰でも優しい。

一向に伸びる気配のない身長と、アンバランスに成長した大きな胸がコンプレックスで、奇しくもレイシアとは真逆の体型。

クラウのことはかわいい弟のように思っているが、銭湯で彼を混浴に誘ったりと(112話)恋愛感情も含まれていそうではある。



・フォーレント=オルニール


愛称はエント。

100話の料理対決の景品として、飛鳥が孔雀院佳那多より譲り受けたタマゴから生まれたチビドラゴン。しかしてその正体は、異世界で暴虐の限りを尽くした龍の王オルニール。

理性を持たない獣並の知性しかないオルニールだったが、ある国の王女を飲み込んだ影響で彼女の精神が上書きされ「王女の人格を持った龍」となってしまった。なお、王女の本名はフォーレント=セイル=ルーンガルド。

別作品“フルールルール”および“星巡りのノア”の一部登場人物と密接な関係にある。


無邪気で好奇心旺盛な子供っぽい性格。

異世界の王女が知るわけのない主婦の豆知識は、『あるじ様』と認めた飛鳥と何かしらの精神的なリンクで供給されており、本人もよく分かっていない。



・ヴァレリア=アルターグレイス


《八葉》第一枝団『黒曜』の隊長を務める年齢不詳の美女。

髪の色から服装まで、全身が灰色に統一された不思議な出で立ちをしている。

人工英霊ではないが卓越した戦闘能力を持ち、飛鳥が苦戦したアルゴルを蹴りの一発で撃退した(119話)。


常にぼうっとして眠たげな態度をとっており、いつの間にかどこかにフラフラと行ってしまったりと、気まぐれな猫のような性格。

飛鳥のことは「あーくん」と呼んでかわいがっており、お姉ちゃんと呼ばれたがっている。


“星巡りのノア”の一部登場人物と関連性あり。



・劉功真


《パラダイム》所属の人工英霊。23歳。

元々は五輪代表になるほどに将来を期待された水泳選手だったが、酒に酔った勢いで友人を殴りつけ殺害。

そこから急落の人生を送ることになり絶望していたところをリヒャルトに拾われ、人工英霊となる。

誰よりも努力の尊さを知る人物だったが、人工英霊になりいとも簡単に超人的な力を身に付けてからは、「いくら努力しようとも、この力の前ではすべて無意味」だと、どこか諦観にも似た思いを抱いていた。

そのせいか、人工英霊最弱と呼ばれようと強くなる努力を諦めない飛鳥を過去の自分と重ね、同族嫌悪に近い意識を持っている。


能力は『鉄機掌握アイハブコントロール』。周囲にある金属製の物体を自由に制御できる。

自分が磨き上げてきた力を無意味と断じた結果生まれた能力で、機械兵器という外付けの力に依存する戦闘スタイルとなっている。



・劉麗風


劉功真の姉で、同じく《パラダイム》所属の人工英霊。26歳。

親に弟ともどもスラム街に捨てられ、生きるために殺人や強盗など、様々な悪事に手を染めてきた。

すべては、功真が手を汚すことなく日なたの世界で生きるため――それを唯一の希望としていたが、彼が殺人を犯したことによりすべてが崩れ去った。

自分の人生を犠牲にしてまで育ててきた希望がいとも簡単に壊されてしまったことにより、彼女はこの世界に絶望し、ありとあらゆる存在を憎悪することになる。

その激情に目を付けたリヒャルトによって人工英霊となり、功真とともに《パラダイム》入りする。


普段はお淑やかな態度を見せているが、戦闘になるとたちまち憎悪に狂った鬼へと変貌する。

能力は『曇鏡(どんきょう)雷公鞭(らいこうべん)』、および第二位階である『雷公万仙陣(らいこうばんせんじん)』。

すべてを憎み、すべて破壊する衝動が、荒れ狂う雷を纏う悪鬼を作り出した。



・フランシスカ=アーリアライズ


《パラダイム》に協力する科学者アルヴィンによって作られた人工英霊。

色素欠乏症(アルビノ)のため、病的な真っ白な肌と髪、血の色がそのまま表に出た真っ赤な瞳を持つ。

本来の(、、、)フランシスカは、アルヴィンの研究助手であり婚約者でもあったイギリス人の女性だったが、実験中の事故により帰らぬ人となっている。

本編に登場する彼女は祝福因子を埋め込まれたクローン体であり、1章で飛鳥たちと交戦した彼女はクローン第一号として《パラダイム》に提供された個体。

2章以降に登場し、4章では味方として登場した彼女は第8号にあたる。比較的精神面が安定していたという理由でアルヴィンの世話役兼護衛の役割を担っている。


能力は『生贄たちの(ユニオンザ)理想郷(サクリファイス)』。

人工英霊の祝福因子をその身に取り込み能力を吸収する能力だが、最たる特徴は吸収した能力を他のクローン個体に共有できること。

そのため、クローン第一号の彼女が吸収・使用していた各種能力は、他のクローンでも使用可能になっている。




・村雨蛍


白鳳学園3年生で剣道部の部長。しかしその正体は《パラダイム》の人工英霊、通称辻斬り(ファントムキラー)。17歳。


村雨流抜刀術という古流剣術の家に生まれる。

流派を絶やすまいと、父親から虐待ぎみな剣の英才教育を受けてきたが、蛍にはそれに何の意味があるのか理解できなかった。

本編より3年前にリヒャルトの手で人工英霊になってからは、自分が身に付けた剣の技、その存在価値を見出すためにまず父親を斬殺、その後あらゆる戦場を巡って人を斬る道を追求して続けていた。

同じ剣道部員の鈴風とは姉妹のように仲が良く、一緒に甘味処めぐりをするほど。

2章までは悩める鈴風の相談役を引き受けていたが(25話)、3章からは辻斬りとしての本性を現して彼女や飛鳥に殺し合いを挑んでくる。

剣の道とは何たるかを追い求めるための戦いだったが、96話での鈴風との会話でいくらかふっきれたらしく和解。以降は中立的な立場で物事に関わってくるようになる。


礼儀正しく丁寧な立ち振る舞いで、誰にでも優しい穏やかな性格。

剣を振るう凛々しい姿も相まって、男女問わず彼女に憧れる生徒は多い。

しかし戦闘時にはまるで別人のように(、、、、、、、、、)人斬りの快楽に酔いしれる狂気の剣客となる。

能力は全身を刃と化し、触れたものをすべて一刀両断で斬り伏せる『忌刃マガツキ』。

剣と己を一体化させる、ある意味剣道の極致とも言える能力である。



・シグルズ=ガルファード


《パラダイム》所属の人工英霊。35歳。

過去に傭兵として戦地を駆け回った以外、経歴はすべて謎に包まれている。

《パラダイム》内では1.2を争うほどの高位能力者で、飛鳥や霧乃たちが束になってかかっても毛ほどの傷も付けられないほどに強固な肉体と、ブーステッドアーマーと生身の拳でぶつかって余裕で打ち勝つほどの腕力を兼ね備えている、まさしくチート級の敵。

彼の打倒なくして《パラダイム》を倒すことは不可能と言ってもいい。


とにかく強い敵との戦いを望んでおり、そのためであればいかなるリスクもいとわない。飛鳥や一蹴のように、将来的に強くなる可能性を秘めた相手であれば、命令を無視してわざと見逃すこともあった。

そんな彼に唯一傷をつけた高嶺和真を唯一無二の宿敵としてとらえており、4章では和真と戦えることを期待して前線に出てきた一幕がある(135話)。


能力は極限までの肉体強化『覇龍顕現(バハムートスケイル)』。

特殊な能力を一切持たない代わりに、あらゆる攻撃を受け付けない無敵の肉体を手に入れた。

どんな小細工も腕の一振りで粉砕する姿は、間違いなく人工英霊の頂点である。


なお、シグルズのキャラ原案はいわゆる『テンプレ』小説の主人公。

チートで最強となって、すべてを置き去りにする力を手にした男の成れの果てをイメージしている。



・アルゴル=クェーサー


《パラダイム》所属の人工英霊。年齢不詳だが、外見上は30歳前後ほど。

サーカスに出てくる奇術師のような格好をしており、言動や行動も一貫性の無いものばかり。

4章からの登場で、飛鳥に第二位階についての情報を与えたり、鈴風の精神を揺さぶって第二位階への到達を率先して引き起こしたりと、こちらを試すような振る舞いが多く見られる。

なお、飛鳥に対して『反逆者(トリーズナー)』という大仰なあだ名を付けたのも彼。


能力は他の人工英霊の能力を模倣する『無貌の千手(フェイスザフェイズ)』、および第二位階の『醜悪なる(オペラオブ)舞台殺し(カリカチュア)』。

第一位階では能力のみのコピーに過ぎないが、第二位階になるとコピー元の外見や思考、身に付けた技術なども精密に再現することが可能となる。


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