01 メガネは体の一部です
眼鏡に関してのお題10に答えて書いております。
だいぶ昔に、お題サイトさんの情報を紛失し、見つけられず困り果てていたので、もしご存知の方はご一報くださいませ。よろしくお願いします。
私の学校は何故か比率的に眼鏡のお方が多い。
とは言うものの、私は眼鏡ではない。
両目とも2.0
友達曰くありえない…らしい。
そういう友達の多くは眼鏡っこ。
もう凄い通り越して怖い…
最近、学校名を眼鏡にしてもいいんじゃなかろうか?
などとも思ってるけど怖いから秘密。
そして、今日も私は眼鏡のお方達に囲まれて学校に行く。
現在八時半。
教室につくと私は必ず自分の席よりも先に友達が座っている所へ行く。
彼女は今日も窓際の前から3番目の席で静かに本を読んでいた。
「咲、おはっよ!」
「おはよう。眼鏡なし子。」
咲はニコリともせず淡々と言いながら、顔を上げた。
今日もバッチリ眼鏡さんだった…
「うわぁ、ひどっ!」
「朝からテーション高いね。」
「それは、咲のせいでしょ!?」
「陽彩…五月蠅い。」
咲の眼鏡がキラリと光った。
「…ごめんなさい、眼鏡反射マジで怖いです…」
「ふん。」
「そういえば、咲の眼鏡外した姿見た事ないよね?」
「メガネは体の一部です。」
「はぁ?」
「眼鏡がなきゃ、私じゃないわ。」
「…そこまで言わせる眼鏡って…」
そして、今日も私は眼鏡について謎に思うのだった。
っと言うか、むしろ咲に疑問を持った方がいいのか?
「うぅん、取りあえず、眼鏡外して?」
「訳のわからない事をぬかすな、取りあえずってなんだよ取りあえずって。」
「あ!口に出てた?」
「思いっきりね」
「あ、じゃぁ取りあえず眼鏡を!」
「だから、私にとったらメガネは体の一部なので無理。」
「いけずぅ…」
「ま、仕方のない事よ。」
「咲は謎多き女なのね…」
「いや、意味わかんないから。」
「いつかその化けの皮剥いでやる!」
「別に化けてはないし…」
「頑張れ私!」
「…はぁ…」
私は心の中で堅く誓いながら自分の席に戻った。
だけど、次の時間にはもうすでに全部忘れていた。