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第七話
水無月が去った廊下。
高永は省吾を見る。
(やはりだめか...)
省吾の足元のひび割れを見る。
(俺の力では破壊神の力は止められない。
あくまで勇者の力だけか...。
中谷省吾...破壊と創造...そのバランスをいかに保つか...。
水無月実花、彼女の存在は危険だ。
決めすぎる。
なにより破壊神の...中谷省吾の精神を破壊へと導いている可能性がある。
世界の均衡の為に...)
「なんで、お前はここにいるんだよ」
省吾が不満そうに声をあげる。
「世界平和の為だよ」
「はあ?」
高永は省吾の足元を指さした。
「…?ひび割れ?」
省吾は周りの視線に気づく。
(俺を...見てる...なんだ?)
「なんだよ。俺が何したってんだよ!これがなんだよ」
視線をそらされる。
「どいつも、こいつも俺の邪魔ばかりしやがって!」
高永につかみかかる。
「中谷君、おちつけよ」
「落ちつけるかよ!訳わかんないんだよ」
「俺は味方だ!」
「知らないよ!俺に近づくなよ」
高永は少し後ろに下がる。
(水無月は中谷にとって危険...俺が、水無月を止める...世界の均衡の為に)




