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リヒト・フェアローレン  作者: ネコしゃもじ
目覚め

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2/12

出会いと再会

襲撃を受け、命尽きた真司は、次の世界で新たな人生を歩む。

 ここはどこ? あの世かな? 暗い…だけど何だか安心する……結局、あの人は誰だったんだろう? 必要だとか一緒に送るとか言ってたけど、まぁそんなこと死んだんだしどうでもいいか。 でも、せめてあの二人だけでも生きてほしかったな。

 そう思う真司。 すると光が差し込み、気が付けば見知らぬ場所、見知らぬ二人、そして長らく忘れていた感覚があった。

 誰? ん? この体…まるで赤子みたいな…えっ…は⁈ これ…俺の体⁉ 少なくともここは日本じゃないみたいだしこの二人何言ってるのか分からん! 家の内装も中世ヨーロッパの民家みたいだが…灯りが蠟燭だけって随分と田舎の方…てか転生したのか俺! うーんまあいっか……いやよくねえよ! 言葉も何言ってんのかわからんし、まじでどうなるんだよ……。

 数ヶ月の時が経ち色々と分かってきた。 ここには魔法や魔物などが存在する世界だった。 それと言葉も分かってきた。子供の記憶力は素晴らしいものだ、色々なことを鮮明に記憶できる。俺の名前は『アンドレイ・へロス』通称レイと呼ばれている。父は『イワン・へロス』村周辺の警備をしてるらしい。 母は『サリー・へロス』俺の世話と家事をしている。 前世は10歳の時に事故で両親失い、姉ちゃんが働きながら家事をしてくれてたから本当に頭が上がらないよ。 ……姉ちゃんと智樹も送るって言ってたけど本当に来てるのだろうか。

 アンドレイは家で過ごしていて、なんとなく本棚の方を見る。中には何故か、ギリシャ神話や北欧神話の本などがあった。

 何であんの。

 アンドレイは4歳の時、村の集まりで出会った勝気な俺っ娘『イヴリン・ヴァレンタイン』通称イヴと、村にある教会の牧師の娘『カルラ・イングラム』の二人と仲良くなり頻繫に遊ぶようになり、村から少し離れた『ピリテオス大樹』によく集まっていた。

 月日は流れアンドレイは8歳になった。

「さて…と、ちょっと外で遊んでくる」

「おう!」

「気を付けてね」

 アンドレイは大樹に向かって駆けた。大樹には2人が先についていた。

「レイ! やっと来たか!」

「レイ君おはよう」

「二人が早すぎるんだよ」

「仕方ないだろ家にいても暇なんだし。それに集まるのはいつものことだし!」

「一緒に居ると楽しいというのもあるしね!」

 何気なく三人は同時に笑った

「はは…なんか真司といた時を思い出すな…」

「えっ?」

 アンドレイは目を丸くしていた。

「しんじって誰?」

「ん? …ああいや、夢に出て来た奴だよ!」

 カルラが問い、イヴリンが誤魔化す。

 イヴの奴まさか…。

「まあとりあえずこの近くにスライムの大群が通るみたいだし見に行こうぜ?」

 と、はぐらかすようにイヴリンは言った。

「そう…だな…」

 アンドレイも気になりつつも心の中に留めて置き、同意して三人でスライムを見に行き探検をし、魔法を使ってみたりした。

「<風刃(エアスト)>!」

 アンドレイは20メートル先の岩を風の刃で真っ二つに切断した。

「切断力すげぇな!」

 興奮するイヴリン。

「詠唱破棄で岩を綺麗に切断するなんて才能があるんじゃない?」

 関心するカルラ。そして気が付けば日が暮れていた。

「お父さんのお手伝いがあるから先帰るね!」

 カルラは急いで帰った。

「またねカルラ!」

「じゃあなー ! ……さてと俺達も帰るか。レイ、行こうぜ」

 と、帰ろうとするイヴリン。

「イヴ待ってくれ!」

 制止するアンドレイ。

「どしたん?」

「単刀直入に聞くけど……智樹…なのか…」

「え…お前、真司? 真司なのか! お前も一緒に来てんだな!!」

 喜びのあまり抱きつくイヴリン。

「ちょま! 落ち着け今のお前は女なんだぞ!」

「別にいいだろ? 俺らだけなんだし…あっ! もしかして俺の身体に反応してんのか?」

 ニヤつくイヴリン

「んなわけねえだろ!! ほらさっさと帰るぞ!」

「顔が赤くなってんぞ? ほらほら~」

「うっせ!」

 とはいえ再会を喜ぶアンドレイだった。

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