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ミッドフィルダー タクマ ~強豪校のエースが田舎の学校でサッカー始めました~  作者: 或 真土
ミッドフィルダー タクマ ~勝ち残れ!北海道大会Aブロック編~
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SCORE 03 PERFECTION

 学園長から出された条件は、正規の部員を九人集める事。ただし女子は除外する。タクマたちは学校中の生徒たちに声をかけ新入部員を探す。元全国区のエースであるタクマのおかげで七人までどうにか集める事が出来た。しかし…

 「問題はキーパーだな」

 部長になったルイスが呟く。これまでどうにかサッカー経験者を集める事は出来たのだが本格的なキーパーが務まる人物は見つからなかった。かろうじて小樽の少年チーム「サンモールダイナマイツ」で補欠をやっていた城ケ崎が唯一の経験者との事だったが…

 「城ケ崎はディフェンダーをやりたいって言ってたからなー。出来るだけ本人の希望は優先してあげたいよ」

 楽しいサッカーを目標にかかげるタクマの顔も少しだけ影がかかる。東京ドーム学園のような名門校では本人の意思よりもポジションとの適性が優先されるのだ。

 「ねえタクマ。私の顔馴染みに一人、心当たりがあるんだけど…」

 ここまで黙っていたマネージャーの…


 綺麗事ばかり言いやがって。団体行動が出来ないヤツがサッカーとかふざけてんのか?そんなんで国立出場狙うとか頭おかしいだろ。サッカーなめんなや。ていうかさやっぱオタクはオタクだよな。ブルーロックのエロ同人誌でも読んでろよ。もしくはシュートとかの。そもそもこれ書いているヤツ、サッカーどころか野球の経験も無いんだぜ?情弱にもほどがあるってもんだ。さらにMEET(会う)をMEAT(肉)とか間違えているしよお。学力の基本血が一定に達していないヤツがこの神聖な小説家になろうにふさわしいと本気で思ってんのか⁉勘違いも甚だしいんだよ、ふじわらしのぶってヤツはよ‼でもそんなお前が、橋の下に捨てられていた仔犬を拾ってくるような優しいお前が大好きだ。愛が止まらねえんだ‼




というわけで…



 おまけ小説 斬光のエスペランザ ハジマルヨ‼


 PRELUDE


 惑星アトラス、人類がこの惑星に移住して既に千年以上が経過している。

 数字がはっきりしていない理由は移民船団のメインコンピューターに保存されているデータの全てを全て人工知能たちに持っていかれてしまったからだ。

 かの人工知能たちとのアトラスの支配権をめぐる大戦で星間航行も可能な宇宙船をも奪還する事は出来たのだが、地球がどこに存在したのか、また地球に関するデータの全ては人工知能たちの掌中にある。

 彼らが新たな拠点として選んだアトラスの”北極”とは永久氷壁に覆われた極寒の地であると同時に、その中央には数千度に達する火山帯が通っている人類未踏の地であり、天然の要塞でもあった。

 汎人類同盟が最盛期だった時期にデータの奪取を目的とした一大侵攻作戦が立案されたが、戦果と動機という見地から廃案に追い込まれたと記録されている(※当時はかの共同体はそこまで排他的ではなかった)。

 故に今のアトラス人にとって故郷とはこの砂漠と氷海で色分けされた惑星の事であり、青い海と緑の大地の存在など空想上の世界でしか無かった。

 アトラスは発見当時は陸地が四、海が六という有望視されていた理想的な環境だったが、いざ着陸してみると予想以上の悪環境だった。

 昼は空に浮かぶ三つの太陽のせいで、一か月以上も夜が来ない時期もある。

 さらに自転、公転という概念が存在しない為に 季節どころか時間の進み具合も地球とはまるで違うものだった。

 入植初期において人々はコールドスリープを利用して徐々に慣らしていったらしい。

 さらに昼夜の温度の変化は激しく野宿などをしようものならば何らかの感染症に罹って命を落とす危険性もあった。

 これは環境にある程度適応してきた現在でも同じ事で、人々は超硬度のクリスタル・ガラスの壁に覆われた都市の中で一生を終える場合が多い。

 一部の富裕層に至っては、ドームの中にさらにドームを作り、外出時は抗菌防護被服を着用して生活する者も存在する。

 飲料水の大半は都市内部の水素化合物から精製された飲料水プラント由来の物で賄われ、食料も同様の都市付近の農業プラントで作られていた。

 古式ゆかしい農業や畜産業に頼っていたのは能率よりも地球時代から培われた技術を絶やさない為の配慮が原因らしい。

 そういったか弱い点と線を繋ぎ合わせ、人類はどうにか今日まで存命している。

 結果も微々たるものだが当初は一億人に満たなかった人口も二十億人まで増加していた。

 だが国家間のパワーバランスは常に緊迫した状態にあり、発展する要素が乏しいホライゾン、汎人類同盟の両陣営は戦乱の火種を燻ぶらせている。

 その中でも汎人類同盟内に置いて保有数る領土が最大の規模を誇る工業都市ルシタニアは周囲を取り囲む自治都市連合に所属する自治都市と非戦闘区域付近でボヤ騒ぎのような抗争を繰り返していた。

 ついこの間もルシタニアは脱走兵を匿ったとか、隣接する非戦闘区域で軍事演習をしたとかいう難癖をつけては国境警備隊の軍事力を増強している。

 その中でも群の主力である人型戦車の生産には特に力を入れていた。

 人型戦車の原型となった多脚型歩行式車両通称アラクネは過酷なアトラスの環境に適応する為に製造された労働力であり、戦術兵器の類ではない。

 かつて資源を巡って都市同士が争った大開拓時代にアラクネを改良して軍事利用したものが人型戦車ヘラクレスだった。

 アラクネから継承された機動力は戦闘においてもいかんなく発揮され、数多くの戦果を上げる。これがきっかけで都市間において人型戦車の開発レースが始まり、旧世代の戦争における被害の拡大に拍車がかかってしまった。

 こうして人類が悪ふざけのように生存戦争を続けているうちに人工知能たちは非情の決断を下した。

 それは人型戦車クワドリガを遥かに越えた圧倒的な戦力を有する存在、機鋼軍神(メルカバ―)の存在である。

 電子頭脳による完全な運動制御、コックピット所謂居住区域を必要としない機鋼軍神(メルカバ―)には活動限界という物が存在しないが故に人型戦車の大隊を一瞬で殲滅する事も可能だった。

 それぞれに古の神の名を与えられた機鋼軍神たちは当時の人類側の主要都市をたった一週間で滅ぼし、人類は人工知能たちに屈したという忌まわしい記録だけが残されていた。

 機鋼軍神の登場は皮肉にも人型戦車の発展に劇的な変化をもたらし、大気中に含まれる灰塵ジンを応用した魚鱗装甲スケイル、魚鱗装甲に対抗する為の兵器が多く開発された。

 また人型戦車の人型戦車の圧倒的な機動力を支えるギアボックスの解析も進み、技術の向上にも貢献している。

 人工知能側の最大戦力である機鋼軍神(メルカバ―)の脅威はその後も続くわけだが、ある時期を境に戦場に姿を現さなくなってしまう。

 それを契機に人類は戦線を押し上げて人工知能たちから多くの前線基地にされていた年を解放し、ついに彼らを北極点まで追いやった。

 ここまでは既出の知識だが、機鋼軍神らが戦場から姿を消した理由、また人工知能らの本隊が北極点に移動した理由は未だに明かされていない。

 ただ分かっている事を有り体に言うならば、人類は人工知性に勝利したのではない。

 彼らの方が戦争に飽きてしまった。それだけの事だ。

 人類の人工知能たちへの恐怖心は凄まじく、未だに都市内部では自立した思考を、或いは人格を有した人工知能の開発は許可されていない。

 労働面においても完全な無人式の労働力は認められておらずどこかかしらに人間が配置され機械を見張っていたのだ。

 ある意味、機械の支配を離れて数百年のこの時代においても人工知能の存在は心的外傷トラウマレベルで危険視されている。

 このヒステリックな習慣に若い世代は難色を示していたのだが、昨今北極大陸付近で人工知能が差し向けてきたと思われる兵器の映像が世間に出回るとそれだけで人々は例外なくパニック症候群に見舞われた。

 こうなっては機鋼軍神と人工知能ルシファーは魔神に等しい扱いを受けていたのだ。

 過去の傷痕として人類の身体には未だに人工知能の家畜だった頃の烙印が残されている。

 生まれて数か月後、左肩と背中に現れるバーコード型の痣が人類が人工知能によって飼育されていた証だ。

 現在では整形手術で痕跡を除去する事も可能だが、解析不能のブラックボックスを開けてしまうのではないかという恐怖心からr誰も触れる事は無かった。

 様々な不確定要素を抱えつつも人類は懸命に第二の故郷で生き足掻く。

 灼熱の砂漠を踏破して、氷塊漂う大海を駆け巡り、かつて地球でそうしたように己の身の証を立てんが為に惑星アトラスで生きる事を選んだのだ。

 だが人類はまだ知らない艱難辛苦を乗り越えて惑星アトラスに辿り着いたのは自分たちだけでは無かったという事を。

 是は新たな運命同士の奪還と邂逅を綴った物語。その行く先に約束された未来があるわけではないのだろうが、今はまだ希望を信じたい。


 若者よ、暗雲漂う闇の世界を切り裂く一条の光たれ。

都市の名称は共和制時代のローマの都市の名前を適当に使っている。意味無し。

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