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先々代の話

アノンさんの先代、アノンさんから見て100年くらい前の聖女様は変わった人だったらしい。


聖女シンシアは強い浄化能力を持つ聖女様。

ピンクブロンドの髪と瞳の、この世界出身で神々から聖女に任命された男爵令嬢。

【才能開花】と言う特別な才能を持った聖女様は1週間ぶっ続けで働き通して所謂エナドリ的なモノを呑んで働きまくった聖女様。


当時開設されたばかりの、魔力を扱えるモノが身分に関係無く通える学園で攻撃魔法に特化した戦闘科、防御、支援魔法に特化した防御科、治癒魔法、―――現代だと神聖魔法と呼ばれるものも含めて特化した治癒科全てを履修していた万能型(オールマイティ)聖女。


彼女の遺した文献を参考に、アノンさんは【聖女】として成すべき事をガンガンこなした。


そんな聖女シンシアの御友人のエルザの手記には


【この世界は乙女ゲームの世界である】


みたいな事が書いてあった。内容としてはあるあるな、聖女と攻略対象が悪役キャラとの駆け引き、ダンジョンでの不思議な出会い、恋と魔法の学園アドベンチャー。


公爵令嬢エルザは聖女アイやアノンさん、私とは違う日本から異世界転生したタイプの人。

ついでに言うと、聖女シンシアも、【攻略対象】アルベルトも、異世界転生者。


そーよねー。普通、異世界に来るって言えば10代の女の子よね。


ラートくんが【聖女】を神格化してるの、分かる気がするわねー。


***


【特殊スキル、強化増幅(ブースター)

ゲームでは見た事の無い、エルザ(わたし)のスキル。


レベリングは通常と変わらない。

ただ、経験値で割り振られるパラメータ数値が通常よりも多くなる。


例えば、本来レベル1毎に2~3のパラメータが上昇するのだが、この能力を使用した上でレベリングをすると10~15程のパラメータ上昇が見込める……】


コレって私も使えないかしら?と調べて見たけど、このスキルは【聖女】は使えない。


あくまで、【悪役キャラ】に割り振られた存在が使用可能な能力。


あーあ、この能力があれば私のレベリングで魔力の補填スピードが上げられると思ったのにな。


そうしたら、画面の向こうで叱られてシワシワになっているリヒターくんをこっちに連れ戻して私が家に帰る事が出来ると思ったのに。


「まったく…。ケイちゃんの世界に竜人族(ドラゴニュート)はいないのよ?

大騒ぎになるとは思わなかったの?」


【番】の事になると本人にはどうしようもならない、とは聞いていたけどここまでとはねぇ。


あ、もしかして。元の世界で宇宙人とか、オーパーツって呼ばれるモノってこうやって【転移魔法】とか【転送魔法】で送り込まれたものだったりするのかしら!!


後で調べて見ようっと!

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