イエローモンキーを名乗るな!
日本・首相官邸・・・
現・内閣総理大臣である騎士田という男は、あろうことに居眠りをぶっこいていた。
だが、秘書官に殴り飛ばされて目を覚ます。
「何をするかね!
君は!」
「居眠りをぶっこいておられるヒマはありません!」
「なぜだ!」
「サルが、大挙して押し寄せてきています!
彼らは、「キンシコウ」と名乗っています!」
「代表者だけ入れろ!」
「は、はい!」
「お初にお目にかかる。
中国四川省・水簾洞在住の首長であるキンシコウの「斉天大聖」だ。
あなた方には、「孫悟空」で知られておる。」
サルの代表は、結構礼儀正しく挨拶をしてきた。
騎士田には、彼の要求がさっぱりとわからなかなった。
騎士田は、国民に「大増税クソメガネ」と揶揄される男だが、その辺りはどうでもいい。
そこで・・・
「イエローモンキーと日本人が名乗るのをやめていただきたい!」
「へ?」
「それは、我々「キンシコウ」の専売特許だ!
日本人が名乗ることは、「肖像権」の侵害にあたる!」
「なんで!?
そもそも、我々がアメリカ人に言われてるだけなんだけど!?」
誰でも、そう思う。
「要求が受け入れられないのならば、デモをおこす!」
斉天大聖の迫力はすごかった。
「わ、わかった!
通るかわからんが、審議はする!
それでいいか?」
「わかった。
それでいい。」
後日、異例の速さで「日本人は、イエローモンキーという俗称を民族としては公的に認めない。」と発表。
これは、人間が動物に屈した事件とされる。