第8章 準備
文が所々てきとうですが、気にしないでください。
それから長期間僕の特訓は続いた。特訓といってもやっていることはこの前に書いた適正テストと同じことだ。そればかり延々と続いては暇でしょうがないだろうからここでは割愛させてもらおう。後、戦闘訓練もやった。彼の持っている戦闘に関する知識や技術はすごかった。僕もすぐに覚え、特訓の中で使うことができるようになった。
それから、武器の研究。光の力によって得た知識の中にはなかなか使えそうな武器の知識が詰まっていた。しかも材料はいくらでもある。周りすべてが動かないのならば、そこらにあるものは使い放題だ。
そういえば、気になることができた。材料集めるついでに聞いてみよう。
「そういえばさ、ここに住んでいた人たちは今どこにいるの?そのまま動かなくなっただけならそこら辺にいっぱいいてもいいようなものなのに・・・・・・」
そして、人がたくさんいたならあんな特訓できなかったはずなのに・・・・・・
そういうと、彼は妙に暗い顔をして、
「本当に知りたいか?」
と聞いてきた。
僕はその顔が、いつか彼の名前を聞いたときの顔に似ている気がして、思い出したくないことなのだろうと思った。なので僕は、かなり気になったけれど、聞かないことにした。
武器にできそうなものを集めると僕たちはその辺に建っていた建物の中に入った。別に外でもよかったのだが、外は妙に落ち着かない。
建物の中で広い部屋を見つけてそこで作業をする。材料はたくさんあるが加工に使う道具は限られたものしかない。結構な時間がかかる。考えてみれば当たり前だが。
作業の休憩がてら組織の巨大建造物の進入方法を相談する。
「俺たちはあの組織に敵対すると決めた。最終目標は中枢部を破壊することだ。」
「目標の確認はいいよ。何回もしたし、覚悟もできてるつもりだ。」
「その目標を達成するのに大切なことはいかにして中枢部にまでたどり着くか、ということだ。こっそりなんてことは考える必要はない。ガードマンが何人もいるだろうし、もし一人に見つかったらそこから全体に連絡がいくようになってるはずだ。」
「気付かれないように、は無理なんだ。」
「機械は簡単にごまかせるが、人間の目をごまかすのは難しいからな。侵入者防止のための機械の場所もある程度はわかっているんだが、これもあまり役に立たないだろうな。常に新しくなってる。」
「なるほどね。知識も集まることで昇華されるんだね。」
「そんなとこだな。そんなわけで侵入者防止のために機械の場所を記憶する必要はない。が、建物内部の形なんかは暗記しておいた方がいいだろう。いちいち地図を見ていたのでは時間がかかってしょうがない。この形だって変わってるだろうが、内部の方まではあまり変わらないだろうからな。」
「つまり、深奥部の地図の情報までつかんでるんだね。それってトップシークレットじゃないのかな・・・・・・」
そういって僕は“内部の地図”を見た。かなり細かいところまで書き込まれている。
「この扉は何?」
僕は地図の一部分を示した。そこには扉があり、その先には何も書かれていない。
「そこは本当の深奥部さ。そして、そこから先に何があるのかはわからない。」
なるほど。手強そうだ。
「扉の開け方なら分かるぞ。暗号になってるパスワードを入力すればいいんだ。んで、その暗号を解くヒントはこの八つの数字。」
そういって彼は一枚のメモを出してきた。そのメモには、“17 61 2 97 71 11 2 41”と、書かれていた。全くどこでこんなものを・・・・・・
そのとき、耳をつんざく爆発音と、大きな衝撃が僕たちを襲った。
何とかつなげられたか・・・・・・