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依存する二人は醜い  作者: 白色真
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九話 癖

めっちゃ短いです。

人間は癖がある。癖はその人がいる限り必ずあるかもしれない。笑う時に口に手を持っていく動作。靴は毎回左から履く。立つときに体重をかける足、手を前で握るか後ろで握るか。

癖はその人を象徴し判別の材料にもなりえるだろう。


久しいぶりの通学路。高校は徒歩で行けるように考えて入学した。約20分の通学時間。通学を嫌いな人もいるかもしれないが、俺はこの時間が好きだった。


隣で歩く美紀は少しゆっくり歩きいつも25分ぐらい掛かってしまう。しかし、今の美紀はいつもとは違うリズムで歩き、いつもより早い。彼女もそれに気が付いたのか歩幅が狭くなった気がした。


「美紀、今どんな感じなの?やっぱり由紀の感覚で足が動く?」


スポーツなどで体に覚えさせるという言葉がある。所謂癖だ。


「うん、そうみたい。無意識で体が動くって感じ。手を動かすとか足を動かすとかは今まで由紀の体が覚えたことだと思う」


彼女は窮屈そうに答え隣に並んだ。

彼女はまだ美紀に寄せれていないのか、そこまで頭が回らなかったのか、微妙なところだ。

特に会話もない中、校門を潜り下駄箱に靴を入れスリッパに履き替える。美紀とは同じ2年2組だったが彼女はいたって普通に3組の下駄箱に行った。由紀の靴がある場所は3組でありそこに行くのが当然であった。

美紀は何事もなく合流し二人で階段を上る。少し挙動がおかしい気がするが特に気に出ず自分のクラスに入っていった。



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