第2話 状況の整理と人影
状況を整理していく主人公。そこには驚きの事実が隠されていた…!!
とりあえずこの状況を整理しよう
今この状況について俺が分かっている事は、ここが日本じゃないどこかという事だけだ。
これでは明らかに情報が少なすぎる。それに今俺がいる場所は森のようだが、どうやら長居は出来ないらしい。この森には、間違いなく人間じゃない何かがいる。
それにしても、いつにも増して自分の”情報処理能力が優秀”だが、これはどういう事だろうか。まあこの際、それは後だ。
俺は少しでも情報を集めようとどうしてこんな状況になってしまったのかを少しふり返ってみる事にした。
俺はいつも通り学校に行こうと玄関を出た。
登校中、多分歯車が狂ったのはそこからだろう。
普段は、自転車で登校しているがその日は前日に自転車がパンクして仕方なく徒歩で登校していた。
久しぶりに歩いて登校したのもあって、いつもよりどこか新鮮な気持ちで足を進めていた気がする。
登校中は、ずっと今朝見たニュースの事を考えていたなぁ…………アレ?俺、ニュースなんて見てたっけ?
あぁ、そうだそうだ。最近毎日のように原因不明の行方不明者が出ているという話題がテレビやSNSやらで持ち切りだった。なんでも、犯人は凶悪な犯罪者だとか、人外だとか色々な憶測が飛び交っていた。ん?アレ?なんかこの状況ってなんかそれに似てないか?
ここは明らかに日本じゃない。見た感じ、時代は近世のヨーロッパあたりだろうか。
俺は学校に行く途中だったし、絶対にこんな所にいるのはありえない。
それってつまり、この状況は行方不明と同じなのか?いや、ありえないありえないありえない!ぜぇ〜ったいありえない!!!もし仮に、仮にだぞ、仮に行方不明者と同じ状況だとしたら………
終わった
あーあ、儚かったなぁ、俺の人生。この人生に心残りがあるとすれば、まだ童貞だってことだ。
だってこんなん無理やん、、、絶対に死ぬよ、これ。って、諦めちゃダメだ!何とかこの状況を打破する方法を考えないと…
ん?なんかあそこに人影が……いや、何かおかしいぞ…これ、”透けてないか?”
いや、正確には違う…何と言えばいいのか…近くに人がいる手がかりや足跡が見えるのだ。そこから割り出された位置が人影のように見えるのだろう。
全く、神はなんて能力を俺に渡したのだろう……なんてホント、
冗談じゃねぇ……
そもそも転移させたのが神なのかも分からないけどな。そんなことより、とにかくあの人たちに事情を話さないと…そしてあわよくば助けてくれないだろうか。
俺は人影の正体に事情を話す事にした。
自分の変化に気づき始める主人公…
今後の展開が楽しみですねぇ〜