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T県への視察

2.


結局、ゾンビに追われることもなく、日々が平凡に過ぎていった。


まだ、年度初めといって差し支えない季節だったが、僕は自主的に「追い込み」をかけていた。

大学受験を控える高校三年生が行なう、ハードな詰め込み訓練を、そう呼んでいる。

僕は英文法の不完全燃焼な感を今のうちに消しておきたくて、「青チャート」の例題をさらい終わるまでSNSを開かないという誓いを立てた。


僕の計算では、2週間後にはSNSを解禁できるはずだった。

しかし、一週間目に僕は誘惑に負けた。

SNSを開くと、通知が10件溜まっていた。

ほとんどは、誰かが僕の投稿をお気に入りにした、という通知だったが、2件だけ、ビィからの公開メッセージが着いていた。


今、なんか変なの来た。ヤツラかどうかは分からない ----3日前


勉強邪魔してごめん。見てる? 私やっぱりロックオンされたっぽい。おにーたんは何事もない? ----2日前


このメッセージを最後に、ビィのすべての投稿は途絶えていた。


起きている間じゅう、ひっきりなしに投稿を繰り返すのがビィの使い方だったから、これはかなり異常なことと言って良かった。

そもそもビィが、公開メッセージ機能をわざわざ使うのも珍しい。

雑談程度のことなら宛先を指定せずに投稿し、「会話をしたいのか、独り言なのか分からない」感じに流しておくのが、こういう若者にありがちなSNSの使い方だ。


僕は胸騒ぎを覚えて、ビィの電話番号にかけた。

だが、発信音は鳴らず、電源が切れているか電波の届かないところにいる、との音声だけが返った。


どうしよう。僕はビィの本名を知らない。住所も知らない。

既に2日経っている。


10分以上、部屋の中を歩き回って悩んでから、僕は神白に電話した。

これで出なかったら手詰まりかも、と思ったが、神白はすぐに出た。


「はい、どちら様」


「あの……」僕は、相手に自分の電話番号を教えていないことに気付いた。「先週、墓参りの帰りに蕎麦をおごってもらった者です」


「ああ、あなたですか」神白は親しげな声になった。「どうかしました?」


「あのときの連れが、連絡が取れなくなって」


「うん」神白の声はぐっと低くなった。「それで」


「お恥ずかしい話なんだけど、僕と彼女はSNS友達で、互いのことをほとんど知らないんだ。それで……」僕は状況を簡単に説明した。


「正直に言って、彼女を探し出す方法があるとはあまり言えないです」

神白は僕の話を聞き終わると、きっぱり言った。

「その状況では事件性があるとも無いともつかないし、もしあったところで、あなたにはどこかに通報する権限も義務もない」


「分かってるよ」


「ただ、投稿の内容からすると彼女がT県の自宅に一度戻っていることは確実ですね。そしたら、僕から上の者に掛け合って、T県で同様の活動をしている自警団がいないか問い合わせてみます。ヤツラがT県まで彼女を追ったとしたら、うーん、そんなことは今まで無かったんだけど……もし、ヤツラが電車を使って移動できるほど進化しつつあるのなら、いずれにしろ僕らももう、ローカルな活動だけでは済まされないでしょう」


こんなとき、焦ればいいのか、普段通りを続ければいいのか、僕には分からなかった。

僕の声があまりにも不安そうに聞こえたのか、神白は「どっしり構えろよ」と、急に年上らしい口をきいた。


「あなたがバタバタしても始まらない。進展があればこちらからも知らせるよ。この番号、登録してもいい?」


「あ、はい」逆に僕のほうが敬語になってしまった。「あ、イトウと言います。トウが東になっているほうの、伊東です」


「伊東さんね。分かりました」


それ以上挨拶もなく回線が切れてしまい、僕は少し慌てたが、掛け直すほどの要件はないので、取り敢えず勉強机に戻った。


30分後、神白から電話がかかってきた。


「伊東さん? T県の団体と連絡が取れました」


「早い……ですね」


「運が良かった。T県はもうかなり大掛かりに組織化されていました。結論からいうと、あなたの彼女は見つかっていないけど、探すべき場所の目星はあると」


「やっぱり彼女は攫われたの?」


「それも、何とも言えないけど、確かにこの1週間で電車を使って入って来た群れがあって、そいつらが根城にしている場所はだいたい特定できていると。駆除隊が結成されて、重点的にその地域を回っているそうです」


駆除か……。


「ヤツラは、攫った人間をどうするの?」と、僕は聞いた。


「さあ、僕の感触では、ヤツラに特定の目的があるようには思えません」

と神白は言った。

「うちの町でも何人も連れ去り被害に遭ってるけど、大半は無傷で帰っています。拉致して、どこか別な場所にまた捨てる、みたいなケースが多いように思います。ただ、ひどい暴行を受けた者や、遺体で見つかった者も、いないわけではない」


「いったい、本当に何なの?」

僕は改めて神白を問い詰めた。

「ヤツラは本当にゾンビなの? つまり、元は人間だったものとか、突然変異とかってことなの?」


神白は少しの間、沈黙した。どう言えばいいのか考えている様子だった。


「何しろ僕らはほとんどがニートの寄せ集めで、学が無いし度胸も無いものですから」

神白は変な角度から語り出した。

「ヤツラが人間とは違うものだとは分かります。それは絶対に分かります。ただ、どこが違うかと聞かれると答えられない。ヤツラの身体は、壊せば血が出る。肉もあるし骨もある。心臓や、脳もある。意思疎通はできないけど、喋る能力も備えているように見える。だから、僕らのような自警団も、これほどの激しい戦いをしていながら、表に出られないわけです。警察や自治体を正式に動かすことができない理由がある。それは、僕らがしていることが法的にクリアだと証明できる自信がないということです」


「実は、僕は明日、T県に行こうと思っている」

神白は言った。

「あなたの彼女のこともありますし、T県に倣って僕たちもそろそろまともな組織とネットワークを作りたい。つまり、視察ということです」


「まあ、それは頑張って、て感じだけど」


「あなたも来ませんか」と神白は言った。


「え、どうして」


「心配なんじゃないかと思って。いえ、あなたが行ったからと言って彼女の捜索に参加できるわけじゃないけど」


「うん……」

僕は明日の授業日程と自分の追い込みの進捗を考えた。

それから、ビィが死にそうになっているかも知れない、ひどく怯えて苦しんでいるか、既にそんな段階も通り越しているのかも知れない、ということを必死に実感しようとした。


「週末になっても見つからなければ、僕ひとりでT県に行きます」と、僕は言った。「明日は、とりあえず、パス」


「そうか。ま、そうですよね」

神白は特に屈託もない調子でそう言い、また挨拶も無く電話を切った。


僕はスマホを持っていた右手を降ろし、肘がすっかりこわばって上手く伸ばせなくなっていることに気付いた。

そして少し、泣いた。



僕は受験勉強をサボってT県に行かなかったことを後悔したくなくて、必死で問題にかじりついた。

青チャートは予定より三日早く終わらせ、授業は予習復習まで徹底し、ノートも完璧に作りこんだ。


だからと言って、胸のつかえが取れることは無かった。


神白は毎日連絡をくれた。

ビィの足取りは分からず、ずるずるとT県に留まっている、という報告だった。


金曜の放課後、僕はS駅から新幹線に乗った。デッキから母に電話をした。


「あのさ、今夜夕食いらないから。実はさ、どうしても会いたい友達がいて、遠いから、泊まってくるね」


新幹線に乗ってから電話したのは、そうすればどれほど母が怒っても今さら止められない、という打算があったからだ。


しかし、母は「携帯は繋がるようにしといてね」くらいしか言わなかった。

考えてみれば、怒られる理由が無い。これではまるで、僕のほうが過保護にされるのを期待していたみたいだ。


母との電話が終わった後、神白にもかけた。


「はい、どうも」


「伊東だけど。あの、僕も今からT県に向かうよ」


「ああ……。新幹線? 気を付けて」


「そちらは、どうなの」


「駆除は順調なんだけど、やはり彼女が見つからない。本名も住所も分からないというのは痛いです。警察が把握している失踪者を問い合わせてみましたけど、該当しそうな若い家出人は複数いるようです。それ以上のことは、個人情報になるので部外者には明かせないと」


「僕が、迂闊だったと、思うよ」


「いえ、僕のほうこそ慢心がありました。ヤツラの性能は熟知しているつもりでいた。人ごみに紛れて移動する能力なんかないと、たかをくくりました……何時頃着きますか? 駅で落ち合いましょう」


T県に着くまで1時間ほどの乗車時間を、古文の単語帳をめくって過ごした。


窓の外の景色は、徐々に夕方から夜へと移り変わった。


この路線で東京まで出たことは何度かあったが、T県の駅はいつも通過するだけで、僕にとっては未知の場所だった。

ビィも僕に会いに来たとき、こんな気持ちだったのだろうか。


新幹線を降り、神白に指定された改札外の小さなコーヒー店に入った。


神白は入口から近い席で山盛りのサンドイッチを食べており、僕を見ると片手を挙げた。

今日はワイシャツに黒いスラックスという、かなり真面目っぽい服装だった。

ハーフは何を着ても似合うけど、最初に見た赤装束だけはまったく似合っていなかったな。


「もしかしたら、ニュースを見てない?」

神白は僕が向かいに座ると、少し顔を覗き込んだ後にそう言った。


「さあ、心当たりが無いから、見てないのかも」


「そうか……」神白は少し俯いて溜息をついた。「こんなことになって申し訳なく思っていますよ。最悪のタイミングで伊東君を呼び出してしまった」


「どういうこと?」


「全国のコンビニと主なチェーンのスーパーに、食品テロ予告が出されたんです」


「は、」


「乳製品、大豆製品、パンを含む小麦粉製品、精米した米、の中で無作為に選んだ商品に、針を混入したと」


面倒くさそうな犯人だな、と思った。何が楽しいんだろう。


「実際に新宿のローソンと、S県のイオンで、針のような金属片の混入した商品が見つかったようです」


「くだらんことする奴がいるね」


「伊東君、状況が分かってないでしょう」と神白は言った。

「被害状況が分かるまで、全国のコンビニとスーパーから乳製品、大豆製品、小麦粉製品、パンと米が消えることになります。客が売ってくれと頼んでもおそらく売ってはくれません。売って何かあれば責任が取れないし、食品への不信感は長引くので。大企業にとっては災害のようなものなんです。そうなると差し当り、手に入る食べ物が極端に少なくなります。伊東君、今、お腹は空いてる?」


「夕食まだだけど」


「食べられる限り食べなさい」神白は大皿に山盛りに積みあがったサンドイッチを示した。「明日どこかで食べ物が買えるという保証がないですから」


「そんなに、おおごとなの?」


「どうなるか分かりません。前例がないことだから」


「前例がないことのほうが驚きだよ、よく考えたらね」


実際、あまりにもお手軽なテロに思えた。

針を入れたとか毒を入れたとか予告して、現実には何一つ混入していなくても、社会には大打撃を与えることができる。


「君たちの活動のほうは、どうなの」

僕はサンドイッチを取った。


ひとくち、食べ始めると非常に腹が減っていることに気付いた。


「ほとんど事態は収束してます。

M県から流入したぶんは全滅した、と考えている者も多い。

ヤツラの溜まり場も潰して、ガサ入れみたいなこともしたんですが、あなたの彼女の手掛かりは無かったです」


「単に、スマホ断ちをしてるだけなのかも知れないな」僕は希望を込めて言った。


僕と神白はサンドイッチをたらふく食べてから、駅を出た。


タクシーに乗ると、ラジオからは確かに食品テロのニュースが流れていた。

各企業がどういう対応をしているとか、既に混入物らしきものを見つけた購入者が何人かいるとか。


嫌な世の中になりましたね、とタクシーの運転手は言った。


T県の駅前はそれなりに都会的で、しかし車通りは少なかった。


15分も走ると郊外の風景になり、背の低い建物がぺったりと広がる住宅地が現れた。

タクシーはバス通り沿いの、公民館のような四角い建物の前で僕たちを降ろした。


建物は4階建てで、1階は全ての窓に白っぽい明かりが見えた。

上の階は、明かりのある部屋と無い部屋があり、1階よりも厚めのカーテンが窓を覆っていた。


僕は神白の半歩後ろに付いて、タイル張りの玄関に向かった。


入るとすぐ、靴を履き替える場所になっていて、錆びた下駄箱と、スリッパがたくさん詰め込まれた段ボール箱が置いてあった。

履き替えていると廊下の明かりがついて、奥から男がひとり現れた。

四角い眼鏡をかけた、市役所にいそうな感じの男だった。

服装も役所風だ。


「どうも、お帰りなさい」


「どうも」と神白は言った。


「そちらが、M県からの?」


「はい、伊東君です」


「なんだか思った以上にイケメンだなあ!」僕の顔を見て、男はフニャフニャと苦笑いをした。


建物は静かだった。

眼鏡男に案内されて部屋に入ると、職員室のように沢山の事務机が並んでいて、パソコンや書類仕事をしている者が5、6人いた。

僕たちを見ると、それぞれが軽く会釈をした。


神白が率いる自警団はまるで愚連隊だったので、T県の自警団の落ち着きぶりに僕は驚いた。


「今夜は早めに切り上げてほとんど帰らせたんです」

眼鏡男は僕たちに空いた椅子を勧め、インスタントコーヒーを淹れてくれた。


男の机は他のどの机よりも整頓されていた。


「それはやっぱり、テロのせいですか」と僕は聞いた。


眼鏡男は重く頷いた。

「家庭を持ってる者も多いので。ナニカにばかり構ってもいられない。

ただ、若い衆は体力が余ってるんで、今日も10人ほど出ています」


そう言って彼はパソコンのモニターを僕の方に向けた。

市内の地図が表示されていて、現在の交通量で色分けされた道路と、主な建物の概形が見て取れた。

男はいくつもの赤い点が集まっている地区を示し、

「これが駆除隊の現在地です。

一人ひとりをスマホのGPSアプリで追跡しています」

と説明した。


男は、自分たちが125人の団員を正確な名簿で管理し、小隊に分けて連絡網を整え、未成年者や身元の知れない者を参加させていないこと、この事務所を寝床がわりにはしないこと、運営費は団員から平等に集金し、会計監査を置いていることなどを熱弁した。

彼は今後のために組織をNPO法人化したいらしく、僕や神白に対してと言うよりは、ここにはいない公的機関の担当者に対して、運営の健全性を訴えたいようだった。


僕は聞いているふりをしながら、画面上の地図を眺めた。

赤い点は集まったりバラけたりしながら、なんとなく北へ向かって移動していた。


「武器は使うんですか?」

しばらくしてから僕は聞いた。


「武器? 特別なものは何も。だいたいバットか鉄パイプですよ」眼鏡男は平然として言った。「結局、手足と首を折ってしまうのが早いんです」


やはり、こいつも愚連隊だ。

僕は一見おとなしそうな男の口から飛び出す暴言にがっかりした。

何だか分からない人型のものを打ちのめすことに、疑問を持たないのだろうか、こいつらは。


「スタンガンなどはどうですか?」と、これは神白が聞いた。


「色々試したんですがね。あまり効きが良くない」眼鏡男は言った。「僕らとは身体の作りが違うようだ。電気とか、催涙スプレーとかやると、何となく反応はあるんだが、普通の人間のようには倒れない。

ナイフは最悪でしたよ。辺りが血の海になっても暴れ続けて。隊員が何人か血に当てられちゃって、寝込みましたね」


「赤い血が出るんですか。それでよく殺せますね」

僕は思わず口を挟んだ。


「まあ、割り切るしかないですよ」眼鏡男は少しひるんだ様子で僕を見つめた。


「伊東君は実物をまだ見たことないんです」と、神白が言った。


「ああ、そうなのか……まあ、見ないに越したことはないです。実は、これは大きな声じゃ言えないが、筋弛緩剤はよく効いた」

眼鏡男は声を低くして神白に目配せした。


「そうなんですか?」


「入手経路の問題があるから、何度も使える手じゃないですがね。もしかしたら薬による攻撃には弱いのかも。弱いというか、その点は普通の人間と同程度なのかも知れない」


「どういうことなんでしょう」


「やはりあのナニカは、原材料が人間だということでしょう。すごく嫌な言い方だけど。ガタイが強化されているだけで、根本的な仕組みは人間と一緒、だから薬が効くんだと思います」


結局、2時間ほど待ったが、駆除隊は特に成果をあげないまま現地解散となった。

既に同じ地区を6日連続で掃討しており、事態は収束しているようだった。

書類仕事をしていた者たちもひとりふたりと帰って行き、眼鏡男は僕と神白を2階に案内した。


「急ごしらえですが、おふたりが寝られるようにゲストルームを用意したんです。神白さんも、あまりいつまでもビジネスホテルでは面倒かと思って。もちろんホテルのほうが使い勝手が良ければ、こちらは物置として使ってもらって構いません」


「お気遣いいただいてしまって」神白は歩きながら頭を下げた。


「明日の朝は、私はいないですが、別な班の者が9時頃からミーティングに集まる予定です。あと、今村という者が宿直であちらに」彼は廊下の突き当たりの部屋を指した。「おりますんで、何かあれば申し付けてください」


通された部屋は、元は音楽室か何かだったらしく、カーペットが張られ、木製の壁には音を吸収するための穴が無数に開いていた。


正面に小さな嵌めごろしの窓があり、広さは6畳ほどだった。

壁際に簡素なマットと、寝袋と、ケットと枕が、それぞれ2つずつ用意されていた。

その他、ポット、湯のみ、ティーバッグ、タオル、お菓子、卓上扇風機などが、小ぶりなちゃぶ台の上に並んでいた。


「相部屋で構わないね?」と神白が聞いた。


「いいんじゃないの」僕は窓に歩み寄った。


夜の地方都市の、ひとけの無い大通りが見下ろせた。

街灯はあるが、道の殆どは影に沈んでいる。


化物が潜む場所はどこにでもありそうだ。


「どうにも進展がなくてすみません。わざわざ来てもらったのに」


「別に神白さんのせいじゃないでしょう。次々と事件が起こってもらっても困るし」


僕は窓に近い方のマットに腰を下ろし、リュックから電子辞書を取り出した。

辞書のオプションを使って、日本史の年号の整理でもしようかと思った。


「受験勉強ですか?」


「うん。大学に行くつもりだからね」


「いいですね。将来が開けてて」神白の言い方はそれほど嫌味ではなかった。


悪い人じゃないんだけどなあ、と僕は思った。



翌日の早朝、東京、大阪、名古屋、福岡、札幌の鉄道交通網が、同時にストップした。


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