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なろうエッセイがなぜ書籍化されないのか。そもそもエッセイ向けのコンテストがなぜ開催されないのか。そんな簡単な話でいいなら教えてやる。書籍化にふさわしいエッセイストがいないからさ。どいつもこいつもボクも

作者: F-117

 やっほー。ボク、F-117です。気軽にナイトホークって読んでくれていいぜ。

 やっぱエッセイは自己紹介から入りたいよね。だって、その方が読者との距離がぐっと近くなるでしょ?そしたら君たちもボクに意見を言いやすいってわけだ。というわけで、今回も気が向いたら何かコメントをください。

 さて、今日の議題は……ずばり、エッセイで書籍化は出来るかどうか。


 結論。無理!




















 ああ、わかったよ。理由を教えてあげる。

 まず、出版社は大体公募か拾い上げで書籍化する作品を決めているわけ。このどちらにしても、ポイントをそれなりに獲得できるような名作じゃないと難しいよね?

 あ、今回は同人誌としての出版を除いて話をするね。だから「同人誌なら出来るぜ」って反論はなしでお願い。

 で、少なくともボクが知る限り、このサイトでポイントをもらえるエッセイは、書籍化に値しないものばかりなんだ。どうしてだと思う?

 いくつかのパターンがあるんだけどね。

 ひとつひとつ、順を追って話していくよ。




パターン1.ページ数が足りない。


 最初に言っておくけど、これが一番ましなパターン。逆に言えば、これ以降はゴミみたいなパターンが続くよ。

 ページ数。まあ、文字数と言い換えてもいいかな。書籍として販売するなら、最低限の文字数は必要になるわけだ。そもそも32の倍数じゃないと輪転機を動かせないから、足りない分は広告でもなんでも使って水増しするんだって。どっかのラノベ作家が言ってた。

 そこ行くと、たまに見ごたえのあるエッセイっていうのは、ほとんどが短編ってわけだ。しかも、だいたいの場合は小説を書いている作者が、ついでで書いている場合が多い。ボクみたいにエッセイばっかり書いている人は少ないね。

 つまり、続編も期待できないし、水増しも出来ない。まして作者的にはメイン作品でも何でもない。そんなものを書籍化してどうするの?って話さ。




パターン2.なろうでしか受けない。

 これ、ボクのことでもあるね。さて、ジャンル別ランキングのエッセイを思い浮かべてほしい。その作品は何について論じたエッセイだった?


『感想欄と批判について』

『テンプレ作品と小説について』

『小説作法について』

『なろうファンタジーと中世の比較』

『なろうと他サイトの比較』(こないだのボクは、これ)


……うん。全滅だね。こんなものを書店に置いたって、手に取った読者が混乱するだけだよ。

 なにしろ『なろう』から一歩外に出たら、何も流行ってないし、誰もついて来ないからね。エッセイランキングに載るやつの大半がこれに該当する。

 こんなの書籍化してどうするのさ?読者はこれを買って、大事に本棚にしまいたいと思う?時々は読み返したいと思う?思わないよね。

 ブックオフだって買い取らないと思うよ。だって売れないもん。




パターン3.時事ネタである。

 今日のホットな話題をお届けするには、ネット配信は最高の媒体だね。だからこそなろうの日間エッセイランキングには、こういったニュースペーパーがすぐ舞い込んでくる。

……逆に言えば、これをしばらく経ってから印刷して出版する意味なんてないんだ。うん。




パターン4.そもそも『エッセイスト』は本業でやるものじゃない。

 現在、売れ行きの良いエッセイっていうのはね。ほとんどがエッセイの専門家による執筆ではないのだよ。じゃあ誰が書いてるのかというと……

 有名俳優や、スポーツ選手。どこかの業界の著名人や、政治家。

 大概『エッセイスト』を副業とする、ほかの肩書を持った方々がエッセイで成功する。

 そして、ぶっちゃけ言えばその人たちにとって、エッセイが売れるかどうかはどうでもいいはずだ。だって、本業で十分儲かってるもん。なんならエッセイ自費出版の上で大赤字を出しても、にこやかに「いい思い出になったわ」と言いそうな連中だね。

 こいつらは固定ファンもいるし、何より他人に語れるほどの波乱に満ちた人生を歩んできた傾向が強い。だからエッセイとしても面白いのさ。


――で、一方のボクたちはどうだい?

 そりゃ、たまに専門職に就いている人や、特殊な生い立ちの人もいるさ。でもその程度だ。リアルで固定ファンがつくほどの有名人ではないだろうし、専門職を極めた世界チャンピオンでもないだろう?

 そんな人たちがエッセイを出版して売れるわけないじゃん。




 というわけで、今日は『なろうエッセイなんか出版するわけねーだろ』というお話でした。ああ、でも時事ネタが嫌いなわけじゃないんだよ。今だって「令和が明るい時代になりますように」って思いながら書いているんだから。

 仮に書籍として売れなくても、無意味なわけじゃないんだ。ここで読んだエッセイは、少なくとも『その時』のボクを笑顔にさせてくれた。無駄なんかじゃないさ。

 だから、みんなは頑張って書き続けてね。ボクは応援しているよ。

 ちなみに、みんなはなろうエッセイストだと、誰が好き?


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― 新着の感想 ―
[良い点] 私も、お金を稼げるエッセイはなかなか難しいと思います。ただ、条件付きで、ですが。 こういう理由で今のままじゃだめだろうって詳細は、下の気になる点に書きますけど。 なろうが有料サービスを開…
[一言] エッセイカテゴリで飯を食うってなると、作品ではなく取材や文章構成能力のある自分自身の売り込みになる気がしますね。職種としてはコラムニスト。 エッセイ的な作品から書籍化ってなると、ブログなん…
[一言] もうなろうからの追放が近いのでぶっちゃけますが、花魁と江戸風俗エッセイはスポーツ新聞の穴埋めにでも使えないかなあ…と野望を抱いております。
2019/04/30 20:56 退会済み
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