JCなんて可愛くない!
【JC】⋯⋯それは女子中学生の略
この称号を用いれるのはほんの少しの期間のみ⋯⋯たった3年のみ
男共はJCを全て可愛いと考え崇める
男共は可愛いものと疑わないもの
だがこの世界のは元の世界とは違う──
「スー、フゥー」
俺の視界が灰色に覆われる
俺の脳内解説が煙とともに散り消える
「で?分かってくれた?」
灰皿を葉巻でトントンと叩く
「⋯⋯はい」
「ならいいんだけどさぁ、おじさんもいい歳だし、気持ち悪がられるのもわかるけどよぉ
面と向かってハッキリと言われるとここに来るわけよぉ」
黒寄りの茶色い胸を叩く
「いや、ほんとそッスよね」
掌に溢れる汗⋯⋯
額から垂れる汗⋯⋯
「よし、ならもぉ言わないとおじさんに誓ってくれ」
差し出された細く尖った黒い前足
俺は硬いその前足を握り、JCと握手を交わした
目の前にいるゴキブリと──
〜
「へぇー、この世界にもJCっているんだな」
「はいいますよ⋯⋯」
「凄いなぁ⋯⋯」
この驚いているのが俺、関崎 奏
「お兄様⋯⋯、私も見た目はJCですよ!」
「いやどっからどう見てもJSだろ
一個しただろ」
俺の服を引っ張りお兄様と呼ぶのが元恋愛神のウェンディ・シャルナンデス
異世界生活も、1週間が経ちやっと義妹への勧誘がなくなったこの日俺はこの異世界にも学校というものがあることを知った
学校=制服
制服姿の女子⋯⋯時々ドキッとすることあるよね⋯⋯
「それに俺は歳下には興味ねぇよ
歳上が好みだ」
「そ、そんなぁ」
俺の体を揺らす義妹を横目に受付嬢に依頼書を見せる
「ジェシカさん
このカゼノコってのの討伐受けたいんだけど」
「かしこまりました」
「えぇ、お兄様そんなのを倒しに行くんですか?」
「ん?だってなぁ報酬、一体につき3万アンクなんてお得すぎるだろ」
「でも、お兄様⋯⋯」
「レベ上げと報酬
両方から見てお得だ」
二人とも1週間前まではレベル1だったのだが現在俺はレベル5、義妹はレベル13
差は開く一方でしかも、無職がスキルや魔法を覚えるには普通の奴らの少なくとも3倍はいる
そのため俺は今現在スキル、魔法の数はゼロ
ファイヤーボールですらスキルポイント9も必要だ
ちくしょう⋯⋯
対する義妹は俺の逆、魔法系ならば全て10%オフの毎日セール中である
スキルポイントも、今のところレベルが上がる度3ずつふえレベルが10レベになると4になることがわかった
この傾向からするに20レベ、もしくは100レベで5に変わるだろう
俺は現在レベル5、レベ1の時から3ポイント持っていたため今15ポイントあるのだが⋯⋯
ここで使うのもいいが、役職手に入れてからの方が得と考え我慢している
無職、特性なし、経験なし
もう慣れたよ⋯⋯
「でもお兄様⋯⋯」
腕を引っ張ってくる義妹
「はぁ、そんな顔してもだめだ」
俺は義妹の後ろを指さし
「そいつを払ったらまた旅しような」
怖い男達の持っているのは茶色の請求書
昨夜牧場の見張りの依頼を受けたところ、出てきた低級モンスターに高位魔法を放ち牧場を破壊、牛3頭が焼肉となった
その賠償金やらで⋯⋯
俺達は借金生活を送っている
「二人一緒よりも1人ずつこなした方が早いだろ?」
「お兄様、でもでもでも⋯⋯」
「じゃ後でな」
俺はそういうとカゼノコのいる森へと向かった
カゼノコ
風邪を引きやすくなる季節の変わり目に現れるモンスター
見た目はツチノコ⋯⋯ではなく、顔を赤くしたコブラらしい
倒せば倒すだけ次の季節で風邪をひく者が減ると言われているモンスターだ
何故か皆、このクエストを再び受けようとはしないらしい⋯⋯
そのおかげで一体討伐すれば3万アンクも入る
と、目の前で見るまでは思っていました。
フラフラ
「大丈夫ですか?」
フラフラ⋯⋯
「せ、先輩帰った方がいいんじゃないかですか?」
「だ、大丈夫さ
あんな人間倒す程度の体力ぐら、オロオロ」
「先輩!今日は無理ですって⋯⋯
こんな人間いつでも殺れますから⋯⋯
また今度にしましょう⋯⋯⋯⋯」
「⋯⋯」
目の前に広がっているのは、小柄な蛇が風邪をひいてるかのように顔を真っ赤にした蛇の身を心配する光景
何これ⋯⋯
少し離れた地面の上で行われている二匹の劇
「いやほんとすんません
先輩⋯⋯調子悪いみたいなんでまた今度にして貰えますか?」
「おい、やべもって俺まだ出来るって」
口から酸性の液を垂らし地面を溶かしながら蛇は言った
いや、もう無理だろ⋯⋯
「もうヤバいですって先輩⋯⋯吐いてんじゃないですか
もう帰った方がいいですって、仕事⋯⋯休んだほうがいいですって⋯⋯」
仕事!?
「無欠勤が俺の強みなんだ⋯⋯
んな事でやすでられっかって⋯⋯⋯⋯」
「先輩⋯⋯先輩!
しっかりしてください!
先輩ぃぃぃぃぃぃ!」
「いや、もう帰れよおまえら!」
蛇(元気な方)は俺のツッコミに驚きこちらを向く
「い、いいんですか?
今なら俺たちを楽に殺せますよ?お金2匹分すぐ貰えますよ⋯⋯」
地面に倒れ込み唸る蛇
こいつらを殺せと?
俺には⋯⋯⋯⋯⋯⋯無理だ
「あぁ、さっさと行って治せよ⋯⋯」
「あ、ありがとうございます
じゃあ、先輩ノルマ終わったんでもう一件行きましょうか」
「よぉぉし、倒れるまで飲むぞぉ!」
震える声で真っ赤な蛇は言った
「いやいや、もう倒れてるじゃないすか」
「お前風邪じゃねぇのかよ!」
仕事サボって飲みに行こうとする蛇
もう、切る気にもならなかった⋯⋯
後に受付嬢から聞いた話ではこいつらカゼノコに似た別のモンスターとのこと
「おい、お前ら呑みに行くってどういう事だ
まだ勤務時間だろう」
シュルルと舌を出しながら巨大な蛇が現れた
「ぶっ部長!?」
「どういう事だ?」
「めっっっそうもございません
今からあの人間の血を飲みにいこうぜってってことですよ」
尻尾を振りアピールしている
「ほう、こいつの言ってることはほんとですかね?」
いや俺に振るなよ
「あーっと⋯⋯」
キラキラとした視線を送る蛇
⋯⋯っ!そんなことされたら──
「いえ、ノルマ終わったからもう一件行こうぜとか、倒れるまで飲むぞとか、部長の模様ダセーとか言ってました」
気持ち悪いに決まってんだろ
それに俺に擦り付けて助かろうとしたやつを助けるとでも?
「部長!人間の戯言などに耳を貸すまでもありません!」
「戯言とな⋯⋯」
「はい!部長の模様がダサくて口が臭いことは皆部長の目の前でディスります!
影では言いません!」
「それはそれでダメだろ!」
胸を張るコブラ
何故か目はまっすぐとしていた
「そうか⋯⋯なら、」
──死ね
刹那、腹部を意識を根元から絶つ衝撃が襲った
「ぐっはっ」
大蛇の尻尾が木々の影の間を移動し俺の体を虫を払うかのごとく叩いた
大木に体を打ち付け、意識が戻る
「うぐっ」
「おい、新人共人間てのはこんなふうに殺すんだよ」
「さすが部長おつよい!」
「おぇぇ」
大木の根元で糸の切れたマリオネットのように座る俺
体が全く反応しない⋯⋯
「スー、プハァ」
「ゴホゴホ、誰だ俺の前でタバコ吸ってるバカは!」
「あ?俺か」
朧気な意識の中聞こえたダンディな声
「俺は──」
俺はその声を最後に再び意識を失った
〜
「──目覚ましたぞ!ボスに報告しろ!」
ボヤけて何も見えない⋯⋯
「ボス!先程目を────」
「────で命には?」
「別状ありません
体のキズの方ももう大丈夫かと⋯⋯」
「おぉい、起きてるかぁい」
褐色⋯⋯いや黒色の男が頬を叩き呼びかける
「おぉ、俺の手をちゃんと追ってるぞ
おーい、人間大丈──」
「ゴ、ゴギャブリ」
目の前にいるのは黒光りの肌をした人間サイズの昆虫
こいつには様々な名がある
黒い悪魔、G、やつ⋯⋯
雑食で知られ、なんでもすぐ抗体を作り生命力が強いG
人間の殆どはGを見ただけでこう叫ぶ
「気持ちわりぃ!!!!!」
差し出された手⋯⋯前足を振り払い、叫んだ
寝起き一発目に見た光景⋯⋯
それは、俺の周りを無数のゴキブリが囲い
肩に上着を羽織るゴキブリに手を差し伸べられるという光景
そして俺は我に返り、このあとの自分の姿を予期する
天井が鼻に当たるほど近い⋯⋯
ぶっ飛ばされた俺の体は宙を舞い、汚く床に落ちた
※
そして事務所と呼ばれる場所まで連れていかれ、蛇の皮でできたソファーに座り冒頭へと続く
「人間ここであったのも何かの縁
傷が治るまでここにいていいぞ」
「ありがとうございます⋯⋯」
「腹減ってるか?なんか食うか?
今蛇の肉あっからよ、なんかあればコックに作らせるぞ」
「ありがとうございます⋯⋯」
優しい⋯⋯
「ボス⋯⋯恩を仇で返すようなやつに⋯⋯」
「初めて俺の姿を見たらそうなる
仕方の無いことだ
それよりもこの人間はほかのと違って話を聞くし、殺気がない⋯⋯」
「ですが⋯⋯」
「それに⋯⋯レベル低いクセに森に1人ではいるほどだ⋯⋯訳アリなんだろう⋯⋯
俺らだって最初の頃はそうだっただろ⋯⋯
あの時の俺たちと同じ表情をしている奴を見捨てたらファミリーの名が泣く」
「ボス⋯⋯」
触角をピクピク動かしコンタクトをとるゴキ2匹
「人間、自己紹介がまだだったな
俺はこのコックロッチファミリーのボス
ジョン・コックロッチ」
「俺は⋯⋯関崎 奏⋯⋯
冒険者をしてて⋯⋯役職は⋯⋯⋯⋯ニートです」
「ニート⋯⋯」
ほらでたこの雰囲気⋯⋯
ゴキブリだから表情読めないけど、絶対うわぁって顔して──
「そうか、苦労したな⋯⋯」
肩に置かれた前足⋯⋯
温かさとかないはずなのに⋯⋯
じわじわと感じる⋯⋯
「⋯⋯はい」
ニートというだけで唾吐かれ、目の前でボロカス言われ子供にも指さされて笑われる始末
だが⋯⋯
この人は⋯⋯このゴキブリは違う⋯⋯
「おい!」
「へい!ボス宴の準備ですね?
任せてください!」
この世界に来て初めてこの世界の住人の優しさに触れた気がした
「元気だしな関崎」
「コックロッチさんありがとうございます」
「ジョンでいい、人間にはJCと呼ばれてるらしいがな⋯⋯」
「はい!僕の方は好きに呼んでください」
人間とゴキブリ
敵対するはずのもの通しに友情に似た感情が芽生えたのだが──
―――ドッカァァァン―――
「なっ、なんだ!?」
大きな音がなり、室内が揺れる
「ボッ、ボス!襲撃です!」
「襲撃だと!?何人だ?」
「子供⋯⋯女1人です⋯⋯」
「そうか⋯⋯お前は奏を裏から逃がせ!」
「ボス⋯⋯」
「いや、俺も⋯⋯」
「こんな血生臭せぇ世界に足踏み入れるこたぁない、早く連れてい──」
「お兄様はどこですか!?このゴミムシ共」
妹の声を低くした声⋯⋯
まさかな⋯⋯
「ちっ!早く行け!」
「あら、このドアだけ他と違って綺麗ですね」
「お、おいそこはやめぼっ」
人間サイズのゴキブリと共にドアが吹っ飛ぶ
「ボ⋯⋯ス⋯⋯⋯⋯逃げ⋯て⋯⋯くだ⋯⋯さい」
緑色の液体を流しながら折れた触角をピクピクとさせる
「お兄様!お兄様〜!どこですか!?
愛しの義妹がお迎えに参りましたよ」
煙の中から現れたのは焔のような赤い髪をしたツインテールの少女
キョロキョロしながらゴキブリの触角を握り引きずっている
「ガキ、俺の家族をよく──」
「あっ!お兄様!」
俺を見つけるなりパァっと明るい顔になる義妹
その姿を見てジョンがこちらをちらりと見る
「ジョンさんすみません⋯⋯
うちの義妹です⋯⋯」
握っていたゴキブリを捨て、抱きついてくる義妹
どうしていいのかわからない様子のコックロッチファミリーのボスと下っ端
半壊した事務所で1人と2匹の時間は止まったままだった
〜
「いや〜嬢ちゃん強いなぁ、気に入ったぜ」
「お兄様以外に褒められても嬉しくありません⋯⋯」
「いやぁ〜姐さんの一撃、ホント死ぬかと思いましたよ⋯⋯」
いやいや実際半分死んでんぞ⋯⋯
胸に小さな拳の痕が綺麗に残りヒビが入ったゴキブリが果汁100%のジュースを義妹のジョッキに注ぐ
「奏お前にも肉親がいたんだな
俺はてっきり天涯孤独かと思ってたぞ」
「まぁ⋯⋯合ってますよ⋯⋯
それよりも⋯⋯あいつ、ジョンの部下を半殺しにしたのに⋯⋯参加させても良かったんですか?」
「まぁな⋯⋯だが誰一人死んでねぇんだここは、兄貴の為に1人、乗り込んできた漢気に免じ水に流そう⋯⋯」
「いえ、女なんで漢気もクソもありません⋯⋯」
「まっ、俺達はそこら辺にいる魔物と変わらない存在だ勘違いしても仕方がない
それに⋯⋯やられたヤツらがあれだからな⋯⋯」
義妹を囲み飲み物を注ぐものや食べ物を見繕うもの
俺らから離れた場所で傷を自慢するもの
能天気と言うかなんというか⋯⋯
おもしろい連中だ⋯⋯
俺の隣でJCは苦笑しながら酒を煽る
俺にとってもこの着地点が1番良いのは分かるが⋯⋯ほんとに懐のデカいゴキブリだ⋯⋯
「ほら飲め⋯⋯」
「あっ、自分で──」
「遠慮すんな、これは元々お前のために開いたもんだ」
「有難うございます⋯⋯」
注がれる透明度の高い液体⋯⋯
今年の元日に飲んだ日本酒に近い味がする⋯⋯
JCは触角を揺らしながら黒い目で見つめてくる
なんだろう⋯⋯
「何か⋯⋯?」
「⋯⋯飯食ってるか確認してただけだ
他意はない⋯⋯」
「そっか⋯⋯まぁ初めて蛇食べたけど美味いです」
皮を剥がされ、切られ調理された肉塊⋯⋯
蛇と言われないかぎり少し固めのササミと思うだろう⋯⋯
一口サイズの肉をほうばりアピールする
実際、酒のツマミとしてすごく合う
「むぅ⋯⋯お兄様〜そこのゴキブリよりも私の相手を──」
「ジョンさんな
俺の恩人にそんな口の聞き方をする奴の相手なんかする気はない」
「お兄様〜」
抱きついてくる義妹の頭を押し引き剥がそうと試みる
「いいじゃねぇかそのくらい
体張って助けに来てくれたんだからよぉ」
「ですが⋯⋯」
「あなた⋯⋯ほかのゴキブリと違っていいゴキブリですね」
「いいゴキブリって⋯⋯」
「おうよ!嬢ちゃん見る目あんな」
「あなただけは名前で呼んであげます
これからもお兄様にじゃんじゃん言ってやってください
こういうスキンシップも時には大事だと⋯⋯」
「あげますよって⋯⋯
それに⋯⋯お前の場合、毎日⋯⋯いや毎時間だろうが⋯⋯」
「まぁまぁいいじゃないか
兄妹仲がいいってのはよ⋯⋯」
どこか遠くを見つめるJC
俺は抱きつき服の中へと手を突っ込んでくる妹が気にならなくなるほど、その光景に見入った
透明の液体を身体に流し込む
液体はじわりじわりと身体に浸透して行った
〜
一夜明け、別れの時⋯⋯
「じゃあな、奏、望
達者でやれよ!」
「はい、ジョンさんも⋯⋯お元気で⋯⋯」
俺の背中で眠る義妹の頭を撫で別れを惜しむ、半殺しにされたゴキブリ達
「⋯⋯あぁ、またどこかでな」
昨夜、JCは俺らにこのアジトを発つことを話していた
だから、もう会いたい時に会うことは無い
「あっ、アニキあれっ」
「あぁそうだったな、おい奏これ!」
「おっ」
JCが投げてきたのはCと書かれた小さな金属板
「そいつがあれば俺のナワバリに入ることができる
ただし、誰かれ構わず見せると狙われるかもしれねぇ
見せる相手は選べよ⋯⋯」
「はい!ありがとうございます」
深々と頭を下げ、俺はJCと別れた
森は元神を起こさぬようにと静かに心地よい木漏れ日だけを注いだ
「読んでいただきありがとうございました」
「ありがとオロオロ──」
「先輩、大丈夫ですか?」
「このでいど大丈夫だ、ゼェゼェ
知ってるか⋯⋯後輩⋯⋯この駄作には、まだ⋯⋯⋯オロオロ」
「わかってます、マスコットキャラ的なやつすよね
そのポジとるために頑張って倒れたら元も子もないっすよ
ほら帰りましょう」
「馬鹿⋯ハァハァ言ってんじゃ、ハァハァねぇ」
「ですが先輩⋯⋯」
「この駄作にいないのは主人公だ!
ここでみぜばづぐっで俺達がおぇ⋯⋯
主人公のポジとんだよ⋯⋯」
「さすがっす!」
「いや、いるからな!ここに!俺が主人公だからな!」
「⋯⋯先輩、飲みに行きませんか?」
「いや、やめとこう⋯⋯
今日は酔いすぎたらしい⋯⋯ニートの幻聴が──」
「幻聴じゃねぇよ!ニートでも・・・俺が主人公なんだよ!」
「次話!酔わない夜などない!」
「お楽しみにー」
「いやしないよ!そんなの無いからな!
てかお前ら⋯⋯少しは禁酒しろ!!!」