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委員長は認めない  作者: まる
突然のラブロマンス
10/18

10

更新死んでいてすみませんm(_ _)m

短いですが、楽しんで頂けると嬉しいです。



 翌週、月曜の朝。

 予鈴が鳴り担任が出席確認を取っていく。


 今日も雪の席は空席。欠席は3日目となった。担任教師に雪について聞くと、出席日数を配慮して保健室には来ているとのことだった。


 話からすると、心労から来る体調不良らしい。

「心配なのは分かるけど、今は会いにいかずにそっとしてあげて」


 担任からそう言われ、気になりながらも授業の準備に移った。



 お昼では咲希の元に向かい、朝、担任と話したことを伝える。


「土日も返信無かったしね……。

とりあえず、雪の席のところ2つ空いてるから、そっちでお昼食べよっか」

「え、いや大丈夫よ。私が自分の席を移動させるから」

「なんで? うちらが移動した方が早くない?」

「それは…、ほら、雪の隣の人が帰ってくるかもしれないし」


 隣の人、というキーワードでピンときた咲希。


「……あ~、なるほど、委員長の王子様の席なんだ(名前は忘れたけど)。」

「そうじゃないから……駄目だから」


 ニヤニヤ顔で机を寄せる咲希に制止の声をかけ、少しの間攻防を続ける。


「本当は座りたいんでしょっ」

「そんなわけないでしょう」

「まぁ、委員長が嫌なら良いけどぉ」


 悪ノリに発展させない咲希に内心安堵し、机を元に戻したところで、


「机使わないの? 借りるね」


 近くで机を囲っていたグループに森くんの机は吸収された。

 委員長が意地張るから、と残念がるように呟く咲希の隣で、未練がましく机を見つめる。


「俺の机、あの辺?」


 突然後ろから声を掛けられた。

 穏やかで控えめな声量はまるで早朝の湖を感じさせ、静かに傍に降り立つ様子は水辺に帰ってきた白鳥のような……ーーーー


「えぇ、左端の机がそうだと思うわ」


 僅かな間を置いてから口角をあげ、そう答えた。

 森くんはグループの元に近づき、自身の鞄から財布と携帯を取り出してまた去っていく。


「委員長棚ぼたラッキーじゃん!」

「…………」

「結構背ぇ高いね!」

「……えぇ」


 生返事をしながら自身の机を運びに戻る。

 窓側を向く形で席まで来ると、安堵するように息を吐き出し、びっくりした……と小さく声を漏らした。

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