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更新死んでいてすみませんm(_ _)m
短いですが、楽しんで頂けると嬉しいです。
翌週、月曜の朝。
予鈴が鳴り担任が出席確認を取っていく。
今日も雪の席は空席。欠席は3日目となった。担任教師に雪について聞くと、出席日数を配慮して保健室には来ているとのことだった。
話からすると、心労から来る体調不良らしい。
「心配なのは分かるけど、今は会いにいかずにそっとしてあげて」
担任からそう言われ、気になりながらも授業の準備に移った。
お昼では咲希の元に向かい、朝、担任と話したことを伝える。
「土日も返信無かったしね……。
とりあえず、雪の席のところ2つ空いてるから、そっちでお昼食べよっか」
「え、いや大丈夫よ。私が自分の席を移動させるから」
「なんで? うちらが移動した方が早くない?」
「それは…、ほら、雪の隣の人が帰ってくるかもしれないし」
隣の人、というキーワードでピンときた咲希。
「……あ~、なるほど、委員長の王子様の席なんだ(名前は忘れたけど)。」
「そうじゃないから……駄目だから」
ニヤニヤ顔で机を寄せる咲希に制止の声をかけ、少しの間攻防を続ける。
「本当は座りたいんでしょっ」
「そんなわけないでしょう」
「まぁ、委員長が嫌なら良いけどぉ」
悪ノリに発展させない咲希に内心安堵し、机を元に戻したところで、
「机使わないの? 借りるね」
近くで机を囲っていたグループに森くんの机は吸収された。
委員長が意地張るから、と残念がるように呟く咲希の隣で、未練がましく机を見つめる。
「俺の机、あの辺?」
突然後ろから声を掛けられた。
穏やかで控えめな声量はまるで早朝の湖を感じさせ、静かに傍に降り立つ様子は水辺に帰ってきた白鳥のような……ーーーー
「えぇ、左端の机がそうだと思うわ」
僅かな間を置いてから口角をあげ、そう答えた。
森くんはグループの元に近づき、自身の鞄から財布と携帯を取り出してまた去っていく。
「委員長棚ぼたラッキーじゃん!」
「…………」
「結構背ぇ高いね!」
「……えぇ」
生返事をしながら自身の机を運びに戻る。
窓側を向く形で席まで来ると、安堵するように息を吐き出し、びっくりした……と小さく声を漏らした。




