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愛するあなたの為に ~願いは…~

初投稿です。読みにくい、わかりづらい、いきなり登場人物がでてくる多々あります。いきなり登場人物は作者のわざとです。良ければ楽しんでください。

今さらながらふと思う時がある。

あの日、あの時、あの場所でこの者達に会わなかったら今の私はどうなっていたのだろうか?と。

それは本当に、そして唐突に、私の世界を広げる可能性を与えてくれた者達への感謝と真実の終わりを見せてくれた物語。


「……はぁ…はぁ。」

息を切らしながら男を路地を駆けていく。

「……ちくしょう。ドジ踏んだぜ。」

そう言いながら男は何とか人通りがあるであろう通りに向けて駆けていく。

「……あと少しで!!」

そう思った男に待ち受けていたのはまさにこれから通過しようとした最後の路地の入口に立ち塞ぐ黒い集団だった。

「……ちくしょう。」

男は路地の集団に聞こえるかどうかわからない声で悪態をついた。

「……お前は知りすぎた。」

黒い集団のリーダー格らしき1人が言った。そして集団は男を囲いこむ。

「……ちくしょう……ここまで調べて!!」

男は必死の抵抗を行なうが黒い集団はそれを意に介する様子もなく男の命を奪う一撃を放つ。

「………クリ……。」

男は最後に何かを言い残しその命に幕を閉ざされた。

「……確認したか?」

黒い集団のリーダーは襲われた男が生きていないかを確認させた。

「……追剥に殺害されたようにしろ。証拠となる情報が無いかも漏らすなよ。」

そう言い残し黒い集団のリーダーは1人その場を去って行った。

「…そろそろ嗅ぎつかれでもしたら面倒だな。」

そう言い残した後黒い集団は姿を消した。


翌日路地裏にて男の遺体が発見された。

治安維持部隊の調べでこの男の死因は追剥に襲われて亡くなったと判断された。男の身元は新聞記事の記者ということもありすぐに分かったため遺族が呼ばれて状況の説明をされた。

しかし、この男の妻である女性はこの見解に納得できないと言い続けたが相手にはされなかった。

その後彼女は旦那の待つ安置所に向かった。

「……あなた。」

泣き崩れている彼女に近づく人影。近づいてきた人影に振り替えるとそこには悲しそうな顔を向ける人物とその人物を取り巻く人達がそこにはいた。

「……あなた方は?」

彼女はそう問いかけると悲しそうな顔の男はこう答えた。

「……あなたの望みは何ですか?」


「…ふぅ。」

少しの溜息が漏れる。

外はもうこんなに白銀一色の雪景色となっている。

その中で私はこれから来る人達の為にスコップを持ち、雪掻きを行なっている最中だった。

もちろん手抜きなどは一切許されないし、力があるのは現在では、私しかいない為でもある。

……少し休憩がてら天を仰ぐように見上げ、ただ1つ思うことがある。

遠くから聞こえる罵声。

「いつになったら終わるですかこのノロマは?」

…ザク…ザク…ザク

「……まだ終わらないんですかこの愚図は?」

遠くから聞こえていた声の主が近づいて来た。

声の主に私は最上級の作り笑顔を向けて思った事をこう言い放つ。

「……ノーブさん?曲りなりにも私はあなたがたの雇い主ですよ?いわば上司、しいては経営者ですよ?」

私は今日こそは彼女達に一矢報いるように言い放ったが…。

「だから何ですか?」と冷たくノーブは言い放ち。

「あなたが出来る仕事はこれ以外で今の段階では何もないですよね?」

「できる仕事を放棄するなら構いませんよ?それはそれで私達は楽になりますから。」

「それにそもそもがあなたが何かやることが無いか聞いてきたから、出来る仕事を与えてあげたんでしょう?」

そこまで言われてから私は彼女に体を向けて言い放つ。

「大変申し訳ありません。取り急ぎ雪掻きを再開します。」

決して泣いてなんかいない。あまりにも寒いから声が震えただけだ。

「……はぁ。」

溜息も盛大にと言わんばかりにノーブの口から音が漏れる。

「あと少しですから頑張ってください。そしたら朝食にして司祭様達、今回の葬儀の関係者の方々を迎え入れますからね。」

「では、私はご家族の方々に朝食の用意と、この後の段取りの打ち合わせをしてきます。」

そう言ってノーブは立ち去っていき、途中で立ち止まる。

「……今回もやはり可能性があるんですか?」

そう私に聞いてきた。

「……そうじゃないと良いな程度で私は思っていますよ?」

とノーブに返答した。彼女はそれだけを聞くと足早にもといたであろう場所に戻って行った。

私はその後も雪掻きを続ける、続けていくうちにやっと終わったがその時になって正面の入り口から見慣れた人影が近づいてきた。

「よう大将!」

と大声で話しかけてきたのはリージュだった。

「お帰り、リージュ。」

「おぅ!言われた通り頼まれたことは終わったぞ!」

「そうでしたか。では話しは中で一息つけながら聞きましょうか。」

と言い、私達が借りている部屋に戻りながら報告聞いた。


借りている部屋には既に私とリージュ以外の全員が戻ってきていた。

「みんないますね。」

と私が言うと、全員の視線が私に集まった。

「では、先にリージュからの報告を聞きましょうか。」

「じゃあ結果からだけど大将が睨んだ通りだったよ。」

全員の動きが止まる。

「大将の指摘した内容と依頼人との繋がりを追って表から裏まであいつらを放ってみたけど真っ黒なんて物じゃないくらいだったぜ!」

とリージュが言った際にテーブルの上に降り立った黒い塊が現れた。

「…ミャァ。」

と一鳴きする猫のレスが全員の顔を見る。

「ノーブはどう思いますか?」

と私が聞くと、その顔は今さら聞くのか?という顔をして。

「わかっている癖に聞いてくるのは無能ですか?」

と相変わらずの発言をしてきた。

「……ノーブ。主に失礼だろう?いい加減にその言葉遣いを改めよと何度言えば言いのだ?」

とそこでノーブに対して苦言を呈したのは私の中で最初期から共にいるいつもなぜか燕尾服を着ているメイソンだった。

「まぁまぁ良いじゃないですか?」

と私が言うとメイソンは今度は私に苦言の矛先を向けてきた。

「……主がそうやって甘やかすからノーブもリージュもまともな言葉遣いができないんです。いいですかこの際だからはっきり言いますが……」

と話しがあらぬ方向に行きそうになったので話題を変えるよう本題に入る。

「えぇぇ…まぁその話しはまた今度という事で今回の件を解決しましょうか!」

と話題を変えてメイソンがいれてくれたコーヒーを飲み一息付けた。

「では今回の依頼者に聞きますか!」

と一つ柏手を打ち全員の注目を集める。

「今回の依頼人である、ご遺族の方の奥様であるクリスさんです。」

と紹介するとクリスさんは立ち上がりそれぞれに目線を送った。

「……今回依頼を受けていただきありがとうございます。」

と、とても辛そうな面持ちで話し始めた。

「主人の仇を討ってもらいたい一心で皆さんにお願いです。契約では望みの対価を用意すればどんな願いでも叶えてくれると聞きました。お願いです。私で払える対価はそれ程多くはありません。命を差し出す覚悟でお願いです主人の仇を……。」

と言い出して嗚咽で話しが出来なくなってしまった。

「……望みにはそれなりの対価が必要です。ただしその対価は私が精査します。事の発端となった原因に対して善か悪かそれだけです。」

と私が言うと全員の中で唯一しゃべっていなかった最後の1人のオーブが口を割った。

「……主様はイジワル。」

と凛とした一言を発すると手元のカップに口をつけた。その一言を聞いた私は頬を掻きながら苦笑してクリスさんに顔を向けた。

「まぁ対価の話しは置いといて今回の調査した結果ですが、クリスさんの旦那さんが調べていた内容はこの街と教会の汚職に関することですよ。」

と言った瞬間にクリスさんは驚愕した。

「街と教会の汚職で主人は殺されたのですか!?」

「えぇ。街の上層部の方々と教会の上層部で癒着して6王が禁止している薬品をこの街で作って裏に流しているんですよ。」

私が説明するとクリスさんは青ざめていた顔を更に真っ青にした。

「……そんなことをどうして主人は…。」

「…そこに関してはご主人は記者ですから記事の為だったんではないでしょうか?」

「…そんな。」

「クリスさんの望みを再度確認しますが……ご主人を殺害した者へ法に則った処罰を行なうでいいですね?」

と確認の意味も込めて聞き直す。そうすると彼女はこう答えた。



ここまで読んでいただいてありがとうございます。

稚拙な文章ですが続きを読んでいただけたら幸いです。

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