表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢はいつ覚めますか?  作者: 笛吹蒼
1/6

コミュ障です!すいません

美人なお母さん、凛々しいイケメンお父さん、雄々しいイケメンの1番上のお兄ちゃん、少しつり目のイケメン2番目のお兄ちゃん、そしてコミュ障の私です

すいません夢なら覚めてください

私はいつも思ってた。

夢が覚めなきゃ良いのにと、でも現在は…


「あぁ、愛しい子。何で愛らしいの〜」


うん、綺麗な人だ。

ゲームのキャラクターみたいな感じだけど…

宝石の様な翡翠の目にまるで銀糸のサラサラの髪とってもありきたりな言葉だけど華奢な美人さん。


「ぁう、あ〜」


「誠に愛らしゅうございますぅ〜流石ラビアティアラ様のお子ですぅ〜」


そしてその女の人の腕の中にいるのは私。

なんか私小さくない?上手く喋れないしなんかあうあう言ってるし!体も動かしにくい!

あれ?もしかして私赤ちゃんになってる?

しかもアレは何?ふよふよ浮いてる!喋ったし、翡翠色の光の玉が⁈


私が思ったことはただ1つ夢なら覚めてください!切実に!


私は…あれ?名前が思い出せない?

ん?これはもしや…異世界トリップ?転生トリップ?だっけ?

うわーないわぁ、私もうハタチ過ぎてるのに!良くある設定⁈

頭の中がぐるぐるする、あぁもう嫌。


「ぅ、ああああぁぁぁん」


「あら?どうしたの、ティナちゃん!」


「ラティアナ様〜‼︎」


ギャン泣きしました。

すいません美人さん、ハタチ過ぎて赤ん坊になった私の脳内はパニック状態です。


落ち着け私!ここはおそらく異世界、私は前世の記憶を持ってる赤ん坊になってた。

前世の私の名前は思い出せないけど、他のことは割と覚えてる。

私はあまり家族と仲良くなくてむしろ距離を置かれてた。

家族構成は父、母、兄、私、妹。

母は私に無関心で、父は兄と妹を相手にしていて、兄は妹には優しくて、妹は私を無視してた。

そんな私は家族から全く相手にされず、学校でも浮き最終的には不良になりました。

元々目付きが悪いせいか絡まれる絡まれる、毎日の様にケンカした学生時代。

何て黒歴史。

更正したけどやっぱり家族とは疎遠でした。

ちゃんとした社会人になったけど目付きが悪いせいか上司にいびられ同僚に見下されてました。

馬鹿ですいません。

はい、私が悪かったです。

だから私は家族・他人の付き合い方がわからない…コミュ障です。


現在の私の名前はラティアナらしい。

そして私を抱っこしてるのはお母さんのラビアティアラさん、浮いてる光の玉はセラと呼ばれていた。

必至にあやしてくれたので私は落ち着いて周りを良く見るとは多分ヨーロッパ調の家具とかある。

すっごく高級そうな感じ。

でもそんなに機械は発達してないのかな?


「ティア、どうしたんだい?」


「母上、すごい音が聞こえましたが大丈夫でしょうか」


高級そうな扉を開けて入って来たのはイケメン×2でした。

最初に声を掛けて来た方は赤髪に琥珀の目、

整った眉に凛々しい顔立ち、明らかにイケメンだよ。

正統派の騎士みたいな格好してる。

もう1人は赤みの強いオレンジの髪に翡翠の目少しつり目だ。

こっちも少し違うけど騎士みたいな格好しててる。


「カイルディーン様、イールスディール様。お帰りなさいまし〜」


「カイル!イールもお帰りなさい。ティナちゃん、少しご機嫌斜めだったのよ」


「ティナが?珍しいなぁ、生まれた時ですら泣かなかったのに」


「父上、良かったではありませんか!ティナが初めて泣いたのですから」


「イールはよく泣いてティアやシャンディールを困らせていたがな」


「父上!」


すいません泣いたの私です。

微笑ましい家族会話が進んでく、お父さんと多分お兄ちゃんらしいもう1つ知らない名前が聞こえたけど知らないひとらしい。

温かそうな家族だけど正直帰りたいです


だからこれが夢なら早く覚めたいなぁ〜



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ