友人からの告白
リアル友人からのお題。「ドロドロ」、「恋愛」、「学園モノ」
「ごめんなさい。でも、好きになっちゃったの……」
ふざけんな。
「これだけは、どうしようもないの。……あの、ごめんね?」
ああ、吐き気がする。頭がぐらんぐらんする。自分がどこを向いているかわからなくなる。
だって、嘘だろ?そんな……。
「それは、あたしの気持ちをわかってて言ってるんだよな」
自分でも驚くほど、低い声が出た。
「うん。莉桜がずっと藤井くんのことを好きなのは知ってる。だから、ごめん。……でも、あなたとは今まで通り、友達でいたいの。お願い」
「ばかじゃねーの。友達?フン、笑わせんな。……今日から、あたしとあんたは敵だよ」
「そんな……」
「わかったなら、これからは、気安く話しかけてくんな。いいか、わかったな。」
う、うん……。
鼻声で真美が呟いたことを確認し、あたしは背を向けた。
あたしと真美は幼い頃からの友達だ。いや、友達だった、か。
元々、気の強いあたしにできた、たった一人の友達。あたしとは違い、おしとやかな真美は、周りによく馴染んだ。……だから、他にも一緒にいる友達くらいはいただろうに、今まで、あたしと一緒にいてくれた。
そんな昔からの付き合いなんだから、真美が藤井のことを好きになっていることくらい、知っていた。多分、真美が自覚するよりも、あたしの方が気づくのは、早かったのではないだろうか。
でも、真美がなにも言わなかったから……だから、今までやってこれたのだ。一緒に弁当食べて、昼休みには遊んで、愚痴を言いながら帰って……。
だが、それも今日で終わり。
真美は今日から、あたしの敵だ。恋敵だ。容赦はしない。……そうでなければ、あいつはとられてしまう。
……それなのになんなのだ。この胸のモヤモヤは。
完成目指して頑張ります。