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天使のフットボール  作者: リリー
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4、ユニフォーム

決戦は金曜日とはよく言ったもので金曜のホストクラブは大忙しだ。

客が次から次へ出入りし休む暇もなく接客させられる。

ようやく仕事が終わり疲れ果て酔いつぶれた俺は店のソファーで眠り続けていた…


「勇気、いつまで寝てんだ!もう11時だぞ!」

支配人の言葉で目が覚めた。

「えっ!!もうそんな時間?」

試合開始は13時からだ。

俺は着の身着のままでタクシーに乗り込みスタジアムへと向かった。


到着するといつものように長老のところへ行き挨拶をした。

「長老、おはようございます。」

「おう!来たかい。なんだ?今日はスーツ姿かい?」

「そうなんですよ・・・」

「ユニフォームでも着たらどうだい?そこのグッズ売り場にあるだろ。」

「ほー、それはいいっすね。ちょっと行ってきます。」


(そうだな、みんなユニフォームやTシャツを着てるよな。)

そんなことを思いながら俺はグッズ売り場へ

「あの、15番のユニフォームのLサイズをください。」

「15番!武藤ちさちゃんのユニフォームですね!!!!」

女性店員の大声が売り場中に響く

(なんだよ!この女、声がデカイんだよ)

ユニフォームを購入した俺は顔が真っ赤、汗びっしょりになり

そそくさとトイレに逃げ込んだ。

ユニフォームを着用し鏡を見ると我ながら案外似合っている。


再び長老のもとへ。

「ん?15番?ちさのユニフォームかい。兄ちゃん、目の付け所がいいねえ。」

「武藤さんの必死で一生懸命なプレーが本当に感動するんですよ。」

「そうかい!俺はてっきり赤本か白田といった、かわい子ちゃんのファンだと思ってたよ。はっはー。」


確かにこのチームは若くてカワイイ選手が多いとの評判。

なかでも赤本恵梨香・白田麻衣はアイドル並みのビジュアルで

マスコミにも度々取り上げられる程の人気だ。

(ちさはメンバー25人中10番目くらいか…)

長老と会話をしながらそんなことを自問自答していた。


「兄ちゃん、ちさは中学1年のときに浅草エンジェルスのユースに入ってきたんだ。

だから、もう10年になる…浅草一筋10年だ。」

「10年ですか!そんな前から知っているんですね。」

「うん…それにU-17やU-20の世代別代表にも選ばれる程の実力だ!

強豪チームからのオファーがあっても断り続けてるんだ。

子供の頃から応援してきた浅草エンジェルスで優勝したいんだとよ。

泣かせるじゃねえか…」


長老との会話を楽しんでいると選手達がウォーミングアップを開始していた。

そんな中、戸田がスタンドを指差しながら北原と武藤に何やら言っている。

「あっ!亜由、あのホスト、ユニフォーム着てるよ!」

「誰だ、ホスト狂いの悪い子は?ん?15番…ちさ?あんた、まさか…」

「え?え?違うよ!な…なんで私?」

「そうよね。ちさはサッカー一筋だし…」

「純粋にちさのファンなのかな?このイケメン殺し!フーフー。」

「ちょっと!試合前にそういうのヤメて。あー、ビックリした。」


この日のちさは絶好調でハットトリックの大活躍。

チームも5対1で勝利し開幕8連勝だ!!













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