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乖離した日常  作者: 歩咲 きちきな
第一章 【 失われる日常 】
2/2

第一話『 単語帳 』

ポケットにはあの金属球が入っていた。


「 ―――――――!!?? 」

いきなり金属球は光を発し、形状を変えた。


「 単語帳・・・・・? 」

それは紛れもない、紙でできた単語帳だった。


めくると、

『 Magic Word Book 』

と書いてある。


「 魔法の単語帳? 」

まためくる。

『 │Description(説明) 』

「 説明・・・・・? 」

ふと思って、そのページをちぎる。

すると、聴覚にノイズが入ったように、ジジッという音がしたあと、

『 あなたの名前を発言してください。 』

機械的な音声が聞こえてきた。

俺は、言われたとおり、発言した。

「 ・・・・・・・│佐倉さくら あおい。  」


『 記録しました。

  ではこの単語帳について、説明します。 』


『 この単語帳は【知識】です。

  あなたが見たり聴いたりした【力】を自動的に記録していきます。

  この単語帳はあなたに与えられた【力】なのです。

  この力を与えられた人は、この町に住んでいる中学生・高校生全員です。 』


『  来月、この世界は大きく変わるでしょう。 

   それに備え、私【達】は地球に【力】を与えました。

   近い未来に私【達】への影響を最小限に抑えるために。

   これで説明を終わります。 』


と言って、その音は消えた。

この単語帳は、俺たちに与えられた【力】といった。

【力】が必要になる理由。それはわからない。

ただ、私たちへの影響を最小限に抑えるために。

と言っていた。


単語帳を見ると、『 │Description(説明) 』のカードをめくったあとにあるのは、『 │Floating(浮遊) 』

俺は眉をひそめる。

浮遊というのは、何かを浮かす。ということなのだろうか。

と考えていると、カードが増えた。 『 │Description(説明) 』のカードが戻っている。


「 不思議な単語帳だな。 」


俺は制服に着替え、学校へ向かった。


単語帳をポケットに入れて。



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