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乖離した日常  作者: 歩咲 きちきな
第一章 【 失われる日常 】
1/2

プロローグ

注)作者は受験生のため不定期更新となっております。

  ご理解賜りますようお願い申し上げます

 

 

熱帯夜だった。

俺はクーラーの冷気を求め、コンビニに向かっていた。


  

 佐倉さくら あおい


何度聞いても女のような名前。

いつも嫌っていた。


フラッシュバックする。


嫌な過去を。


さんざん馬鹿にしていたクラスメイト。

アジの開きのようになった自分の外靴。

血のついた手と白目を向いて倒れるいじめの主犯格。

地面に埋もれるヒトの体。




それらを吹きとばすように首を振る。

あれは俺のせいじゃない。と

相手がいじめてきたからだ。と


ふと空を見る。

天の川が綺麗に光っている。


そして。


空が


光る。


「 ――ッ!!?? 」


ドォン

という音と共に訪れる


衝撃波。


俺はそれだけで吹きどばされる。

 

1m程飛ばされたところで倒れる。


「 なにが・・・? 」


むくり。と起き上がり周囲を確認する。

100mほど離れた広い公園が燃えている。


「 ・・・・・・・・・。 」


ふらふらとそっちへ向かう。

行かなければならない気がして。



そこには。


20cmほどの小さな金属の塊。

真っ赤になっている。


近くに行くと、


その金属球は、


悲鳴を上げる。




キイイイイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン! ! ! ! ! !


鼓膜が破裂するかと思った。

その音に頭をやられるかと思うほどに大きく、そして高い音だった。


その音で俺は意識を失った。


その夜。


俺の日常は


崩壊しようとしていた。



     ☆


目を覚ますと見覚えのある天井。

起き上がってみても見覚えのあるぐちゃぐちゃの部屋。


夢。そう、夢なのだ。


そう思って俺はリビングに行く。


いつものように妹を起こし、朝飯を作り、妹と一緒に食べる。


そう。いつもと同じように。

日常だった。


妹の何気ない一言を聞くまで。


「 昨日の夜。凄い音しなかった? 」


「 ――――!? 」


「 金属叩いたみたいな音 」


夢ではなかった。

俺は誤魔化す。


「 さぁ。昨日はぐっすり寝てたから。 」


ごまかした理由はわからない。

ここでYesと答えたら、戻れない気がした。

それだけのお話。


「 そう。じゃ夢かな? 」


「 俺は、学校があるから。 」


そう言い、部屋に戻る。


寝巻きを脱ぐ、

ズボンを脱ごうとした時に気づいた。



悟る。

――――日常にはもう戻れない。

と。



ポケットにはあの金属球が入っていた。




はじめまして。歩咲です。

初めて小説投稿させていただきます。

この小説はデビュー作であり、練習であります。

この小説を時間つぶしにでも活用していただけたら嬉しいです。

お気軽にきちきなとでも呼んでやってください。

下手くそですがよろしくお願いします。


感想などよろしくお願いします。


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