プロローグ
注)作者は受験生のため不定期更新となっております。
ご理解賜りますようお願い申し上げます
熱帯夜だった。
俺はクーラーの冷気を求め、コンビニに向かっていた。
佐倉 碧
何度聞いても女のような名前。
いつも嫌っていた。
フラッシュバックする。
嫌な過去を。
さんざん馬鹿にしていたクラスメイト。
アジの開きのようになった自分の外靴。
血のついた手と白目を向いて倒れるいじめの主犯格。
地面に埋もれるヒトの体。
それらを吹きとばすように首を振る。
あれは俺のせいじゃない。と
相手がいじめてきたからだ。と
ふと空を見る。
天の川が綺麗に光っている。
そして。
空が
光る。
「 ――ッ!!?? 」
ドォン
という音と共に訪れる
衝撃波。
俺はそれだけで吹きどばされる。
1m程飛ばされたところで倒れる。
「 なにが・・・? 」
むくり。と起き上がり周囲を確認する。
100mほど離れた広い公園が燃えている。
「 ・・・・・・・・・。 」
ふらふらとそっちへ向かう。
行かなければならない気がして。
そこには。
20cmほどの小さな金属の塊。
真っ赤になっている。
近くに行くと、
その金属球は、
悲鳴を上げる。
キイイイイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン! ! ! ! ! !
鼓膜が破裂するかと思った。
その音に頭をやられるかと思うほどに大きく、そして高い音だった。
その音で俺は意識を失った。
その夜。
俺の日常は
崩壊しようとしていた。
☆
目を覚ますと見覚えのある天井。
起き上がってみても見覚えのあるぐちゃぐちゃの部屋。
夢。そう、夢なのだ。
そう思って俺はリビングに行く。
いつものように妹を起こし、朝飯を作り、妹と一緒に食べる。
そう。いつもと同じように。
日常だった。
妹の何気ない一言を聞くまで。
「 昨日の夜。凄い音しなかった? 」
「 ――――!? 」
「 金属叩いたみたいな音 」
夢ではなかった。
俺は誤魔化す。
「 さぁ。昨日はぐっすり寝てたから。 」
ごまかした理由はわからない。
ここでYesと答えたら、戻れない気がした。
それだけのお話。
「 そう。じゃ夢かな? 」
「 俺は、学校があるから。 」
そう言い、部屋に戻る。
寝巻きを脱ぐ、
ズボンを脱ごうとした時に気づいた。
悟る。
――――日常にはもう戻れない。
と。
ポケットにはあの金属球が入っていた。
はじめまして。歩咲です。
初めて小説投稿させていただきます。
この小説はデビュー作であり、練習であります。
この小説を時間つぶしにでも活用していただけたら嬉しいです。
お気軽にきちきなとでも呼んでやってください。
下手くそですがよろしくお願いします。
感想などよろしくお願いします。