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英雄に安寧の日々はない  作者: ハンス
第2話 リアノルド事件
21/30

unknown

 碓氷…これはどういうことだ?


 どういうこと…とは?


 あの天野弟だ、明らかにDクラスを超過している。いや、Aクラスの人間ですら太刀打ちできんだろう。鳳家一族は何をしていたのだ?


 もちろん、全生徒の下調べを行いました。【夜雀(よすずめ)】で。


 …つまり、鳳家一族の手が及ばないほどの組織の人間なのか?彼は。


 いえ、それならば尚夜雀に引っかかりますよ。


 ならば何故だ?


 【夜雀】はほぼ紅条が持っています。つまり、紅条が情報操作したと考えられません。


 紅条…、なるほど。繋がった。


 ええ、彼は間違いなく“精鋭”です。しかも、かなりの実力を持った。


 ああ。となるとレベル2の能力しか持っていないもの偽りか?


 その可能性は低いでしょう。


 どうして言い切れる?


 彼のアクセサリーにリミッターがありませんでした。現在の技術では何らかの形で付けなければなりません。


 なるほど、俺とお前がやっているようにか。


 はい。


 だとすると…、彼はレベル2であるのに決戦を生き抜いたのか…。これは“息吹(いぶき)”以外に切り札を持っているに違いないな。


 “息吹”?


 ああ、【《ホライズン》】には馴染みないだろうが、うちの家にも使い手はいるんだ。彼の言うベイズバーストが。うちでは“息吹”と呼んでいる。


 そうなんですか。


 しかしあれほどまでの完成度ではなかったがな。


 …とすると、私たち鳳家一族にも迫る実力と見なしても構わないんですね?


 ああ。思っていいだろう。―――碓氷、彼をどうするつもりだ?


 もちろんコンテストに出すつもりですよ。


 どう引き入れる?


 それは幾らでもありますよ、手は。まぁ、どちらにしても荒事は起きると思うので、それで。


 …相変わらず搦手がうまいな。


 褒め言葉と受け取ります。ちなみに貴方はどう考えますか?


 どう、とは?


 勝てる自信は?


 それは…、―――やってみないと分からないとしか言えないな。


 やはり【《玄武》】の貴方でも難しいですか。


 ああ。”息吹”と【飛行】、そして歴戦による経験。苦戦は間違いない。


 【飛行】…ですか?


 【飛行】は凄まじい能力だ。彼みたいに格闘を得意とするならばな。近距離(クロスレンジ)では特に…。


 そうですか…、しかもツールを使っていないですからね。彼はまだ。


 ああ。碓氷はどうなんだ?


 私ですか?私はどれだけ彼に近づかせないかが問題ですね。


 流石はウィングシステムの申し子と言われるほどだな。


 遠距離(アウトレンジ)では負けるつもりは全くありませんよ。それにしても…、今年の学内コンテストは荒れそうですね。


 確かにな。天野弟並の力を持っていそうな1回生が後2人いるんだろ?


 ええ、これは少し根回しが必要ですね。

 「unknown」の楽さが異常ww


 この次は世界設定を投稿しますのでよろしくお願いします。


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