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大逆流の文学フリマ広島

 さて……何から報告しましょうか?

 もういいよ……と失笑されると思いますが、とりあえず過去二年の広島戦績でも振り返りましょうか?


 2023年 文学フリマ広島5

→販売実績9冊 検討虚しく惨敗

 頂いた擁護コメントの一例

 「まあ、初めての地方遠征だからこんなもんじゃないの?」


 2024年 文学フリマ広島6

→販売実績8冊 完膚なきまでの惨敗

 頂いた擁護コメントの一例

 「ちょっと宣伝不足だったかもね? 次に勝てばいいじゃん! ほら、3度目の正直って言葉もあるでしょ?」


 そして今回ですが……

 泣き言はこのあとツラツラと書かせて頂くとして、その前に会場内の様子を紹介しましょう。


 来場者数は、昨年の約900人から約1300人という速報館内放送がありました。それを示すかの様に、開催前の入口行列数が違いました。

 私は昨年とほぼ同じで、開催約30分前に会場に到着しましたが、え? と一瞬驚愕するくらい、すでに100人以上の行列が出来ていました。明らかに昨年とは違う様子。それは開催時間になり、お客様の入場が始まると熱量が違うという形で証明されました。

 今回私のブースは入口受付の前、つまり開放してるため、風が入りこむ場所でした。当然最初は寒かったのですが、開始1時間を過ぎると来場者の熱気で気温がグングン上昇。それくらい明らかに大盛況と呼べる人の数。去年はこんな様子ではなかったです。

 そして、何よりも違ったのは来場者の性別比と年齢層。去年は7:3くらいで女性、平均年齢は四十代後半くらいかな? と感じていましたが、今年は判別するのも困難なくらい五分五分の男女比、年齢層も老若男女と幅広く、逆に若い人が明らかに増えていました。

 つまり、会場内の雰囲気が全然違っているように私には感じました。

 そして、2時を過ぎても全く衰えない来場者の数。今回900→1300で約70%増、来年も同じ割合で増えたとしたら2200人と一気に増加します。来年も同じ会場での開催とアナウンスがありましたが、その場合再来年は会場を変更する事を余儀なくされる可能性も……。あくまで単純計算なので、個人的な考察ではありますが。

 とにかく、今まで広島に出店された方にいいたいのは、今までの広島とは違うという事です。


 そして今回の私の結果は二冊……プラスお隣様一冊ノーカウントとします

 せめて、なんとか顔ダブルピースの数でありたかったですが、広島大寒波襲来により、リベンジどころか木っ端微塵の大……大惨敗でした。


 しかし、新たな出会いもありました。私の知り合い作家様は女性が多いのですが、お隣の男性作家様には貴重なお話しをたくさんして頂き、あまり書けませんが、即売会を別路線で活躍されています。同じ作家でも色々な道があるんだなと改めて思いました。

 毎年、広島でしかお会い出来ない作家様達ともお会い出来て色々な話をさせて頂き、こんな幸せな事はないと本気で思いました。同時に自分の書きたいものを書いていくべき! と強く思い力になりました。だから私は懲りずにコメディを書いていきます。


 偉そうな話はさておき、大惨敗について語りましょう。

 普段生きていく上で私が重視している「流れ」という概念。今回は出発時からかなりの逆流でした。(全て完全実話)

 逆流①

 雪の為、新幹線遅延。

 前日母親に「お前、明日広島行くんだよね? 大雪大寒波襲来だってよ〜アハハハ!」という、心配のしの字もない暴言を浴び、一瞬自分は本当に母の子供なのか? という謎の疑念が生まれた。

 逆流②

 乗車前、ホテルに予定のチェックイン時間より遅れる旨の電話をするも「どのくらい遅れますか?」と、はっきり返答出来なくない? と思う質問をされ「このあとの雪の状況でどう変わるかわからないから、はっきり返答出来ませんので、最終チェックイン時間まで見ていただけませんか?」と電話越しの意味ない笑顔で、大人の対応をした。

 逆流③

 新幹線乗車中、あと30分くらいでやっと到着! というタイミングでホテルより電話あり「予定のチェックイン時間になってもいらっしゃらないから連絡させて頂きました」との事。怒りをグッと堪えた笑顔の応対で「あれ? 昼間連絡差し上げたと思います、たしか声は若い男性の方だったと思います」と紳士的に返答。ホテルスタッフ間の引き継ぎミスである事が判明し「大変申し訳ありません……」の言葉に対しては「全然気になさらないで下さい! 仕事ではよくある事ですからねっ!」と大サービスの返答をした。

 逆流④

 新幹線内乗車中、フォロワーさんからの「寒いですからお気をつけて」というメッセージを見て上着ジャケットを一枚忘れた事を思いだす。下車後の予報気温マイナス3度という寒さに対して、現在の着こなし装備では耐え難い事が確定。 

 逆流⑤

 ホテルに到着

 とりあえずすぐに広島焼きを食べる為に、とある店に入店。

 牡蠣スペシャル(仮称)というメニューを注文。届いた商品がピザのLサイズくらいあるんじゃないかと思うくらい、てんこ盛りの物量で完食したが大苦戦を強いられた。しかも、事前の飲み物はコーラを注文というミスチョイスを犯し、胃袋で盛大に膨れあがり、プチ苦しい思いをした。

 逆流⑥

 ホテルに戻り入浴しようと、蛇口をひねったところ、シャワーに切り替えてあって背中に冷水を浴びてしまい「アウッ!」という、R18にもなりかねない危険な叫び声をあげてしまう。


 ちなみに今回は、目の前が運営様受付であった為、失礼な言動は一切ありませんでした。(そう信じたい)

 もちろん下ネタ発言なども皆無でしたが、今までの天罰が下ったようなコミケ以来(実績二冊)の大惨敗でした。しかも、金額的には……

 コミケ

 二冊で販売金額1600円

 今回

 二冊で販売金額600円

 つまり、今まで10回以上参加した即売会で最低記録をこのタイミングで更新してしまいました。

 更に驚くべきは、見本誌コーナーに3作品置いたのですが、2作品(明るい浮気問題1と2という作品)はたくさん手にとって頂いた形跡がありましたが、1作品(ネゴシエーターのくるみちゃんという作品)は誰も触れた形跡がなかったのです。こんな事は初めてです。

 この事は……

 ①手にとり少し読んだが、つまらなかった。

 ②作品タイトルだけで門前払い。

 という解釈になります。これはまさにダブルパンチの衝撃でした。

 けれども私は広島に行く事はやめません。私のブースに来てくれる方が一人でもいるなら……。

 最後にたまには真面目な事を皆さんに言いたい――いや、言わせて下さい。


 書籍化を目指す、同人でたくさん販売したい、受賞したい、趣味でいい、各作家様には色々な目標や目的があると思いますが、とにかく書くことをやめないで続けて欲しいと思います。続けてればきっと何かがあります。心ないアンチコメントで筆を折る場合もあるかと思いますが、敢えて厳しく言わせて下さい。それは所詮、そこまでの意識だという事です。自分の書いた物語とキャラを信じて下さい。

 それが今回広島で色々な方と話した経験で私が強く思った事です。私も惨敗しても頑張って、自分が好きなものを書き続け、作品とキャラを愛していきますから。お願いですよ?


 3月には私が主催、マルイ新宿で開催される「恋する文学BooKStoreマルシェ」があります。自作品は出しませんので、次回の文学フリマ戦場は五月東京になります。その後は6月岩手。

 よくもまあ懲りないね……と思うかも知れませんが、逆にそれが私の力になります! 

 指をさしても構いませんので、暖かく見守って頂ければ幸いです。

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