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002 久しぶりの迷宮

ストック少ないです。本当に。だからランキングとかポイントが意欲になるので、

ブクマ、評価よろしくお願いします!

 2083年 3月12日


 一ヶ月ぶりの迷宮となる。中学3年生ということで、受験があったのだ。後は合格発表を待つだけなので、久しぶりの迷宮探索となる。


 そして、今のステータスはこれだ。



 七志 零 Lv.35


 HP:315/315

 MP:970/970

 STR:63

 VIT:60

 AGI:98

 DEX:70

 INT:132

 MND:102

 LCK:400


【スキル】

 《幸運:Lv.Max》《天運:Lv.2》

 《剣の心得:Lv.29》《弓の心得:Lv.35》

 《射撃:Lv.28》《空間把握:Lv.35》

 《索敵:Lv.44》《隠蔽:Lv.21》

 《身体能力向上:Lv.Max》《軽業:Max》

 《立体機動:Lv.12》《体術:Lv.34》

 《魔力操作:Lv.Max》《魔力操作・巧:Lv.41》

 《魔力放出:Lv.Max》《魔力放出・巧:Lv.43》

 《魔力弾:Lv.78》《魔力砲:Lv.25》

 《魔力撃:Lv.9》

 《四属性アロー:Lv.Max》

 《四属性バレット:Lv.Max》

 《四属性ボール:Lv.Max》

 《四属性ストーム:Lv.11》《ヒール:Lv.12》

 《電気ショック:Lv.37》《氷結化:Lv.42》

 《カード化》《インベントリ:Lv.13》

 《簡易鑑定》


【称号】

【迷宮発見者】【子供は風の子元気な子】

【スライムの天敵】【兎の天敵】【蛙の天敵】

【バッタの天敵】【幸運者】【魔力はお手の物】

【魔力は友達】【天運者】



 こうなった。


 ……ちょーっとやりすぎた感もあるが、しょうがない。


 《天運》は幸運のレベルがMaxになって現れた。これによりLCKが上昇した。


 《立体機動》は軽業というスキルがMaxになったため現れた。アクロバットな行動をしていたらでてきて、今では壁走りなんかもできちゃう。


 《魔力撃》は拳や脚、武器などの近接に関わるものを魔力を纏って攻撃することができる。


 《四属性ストーム》は広範囲攻撃で、名前の通り竜巻が起こせる。


 《ヒール》は回復魔法だ。《魔法》は使えば使うだけ使いやすくなるので、ちょっとした怪我でも使っている。


【魔力は友達】ボー○は友達みたい。ずっとやってたら出た。効果は魔力が親しい存在に感じる。それだけ。


【天運者】これはLCKが上がる称号。



 いつものように《魔力弾》《ボール》を空中に浮かばせ操る。ブランクがあるかと思ったけれど、自転車に乗れたら、乗り方を忘れないように問題なくできた。今では無意識でもクルクル回したり、指の間を縫うように移動させたり、大きさを変えたり、スピードを変えるなんてこともできる。一種の曲芸みたいだ。


「あ、こんなのもできるかな」


 零は思いつきで、《ファイアボール》をヒョロヒョロさせながら空中に浮かべ、爆発させる。


「おぉ〜!中々綺麗な花火じゃないか」


 今ステータスを見てみると、《曲芸:Lv.1》《花火:Lv.1》が追加されていた。もうなんでもありだな。


 そんなことを思っていると、水晶玉(転移水晶)を見つけたので26層まで飛ぶ。

 現在の最深部は30層で、そこにはミノタウルスがいて、遠距離から弾幕を張ってフルボッコにした。

 どうやら10層ごとにボスモンスターがいるようだった。10層はタイラントスネーク、20層は双刃蟷螂だった。


 ここ26層では水晶蟹(クリスタルクラブ)がモンスターとして存在する。この水晶蟹は名前の通り殻が水晶で出来ており、斬撃、魔法攻撃は効きづらい。

 そしてなんといってもこの水晶蟹は美味なのだ。今まで食べた中で一番美味しかった。


 迷宮でとれる食材は地球のものより美味しいものが多い。ちなみに買おうとすると1匹10万円はするだろう。それがここでは食べ放題だ。






 体術を使い水晶蟹を倒す。打撃系が一番よく聞くのだ。3杯ほど食べ、5匹ほど《インベントリ》にしまい、階層攻略へと向かう。

 《インベントリ》から『マジック・ボウ』を取り出す。これは30層のボスモンスター、ミノタウルスを倒した時にドロップしたもので魔力を打ち出すことができるので、相性抜群だ。


 31層を《索敵》を頼りに進んでいく。すると曲がり角からオオカミのモンスター、ハイギャングウルフが5匹くるのがわかったので、矢をつがえる仕草をする。

 周りに浮かばせている《魔力弾》を矢の形に、さらに《四属性アロー》を各属性一本ずつ出し、相手が角から顔を出したところで放つ。


「《狙撃》」


 真っ直ぐ重力を無視したかのように進み、約50メートル離れた先のハイギャングウルフの眉間に見事5匹全て刺さった。

 だが、これだけでは死なずそのままこちらに陣形を組みながら走ってくる。

 それに慌てず五発の《魔力弾》を生み出す。これをライフル弾の形にして、回転をつけながら放つ。


「《狙撃》」


 眉間の10センチほど上のところに全弾命中する。するとハイギャングウルフが光のキラキラとなった消え、後には牙、爪、毛皮、肉、肉が残った。

 普通ドロップ品は稀に落ちるものであるのに、5匹から全て落ちているので《天運》の効果がうかがえるだろう。


「一応拾っておくか。肉は要らないけど」


 同じように進み、この階層を突破した。



 その後も順調に32、33、34、35層と立て続けに進んだ。


「運良く近くに転移水晶あってラッキーだったな。新しいモンスターは出てこないで、強くなって出てくるだけでつまんないしな」


 36層に着いたところで帰還する。今現在、《インベントリ》のレベルは13。つまり169個が入るという事だ。しかし、《スキル》は迷宮でしか使えないため外に持ち出すには、手で持つならカバンに入れるならしなければならない。

 だが、零が迷宮に入っているのは極秘なので持ち出せるものはない。

 前にポケットに観賞用のルビーを入れていて、選択の時に母に見つかった時は焦った。拾ったといったが、母もさすがにルビーだとは思ってないだろう。大きかったし。









 ★






 家に帰ると珍しく母と父がリビングにいた。


「珍しいね、二人とも昼に帰ってくるなんて」


「あぁ、今日は早めの合格祝いにみんなでお出かけしようと思ってな」


 もう受かってる前提か。まあ自己採点も大丈夫だったし、面接も失敗してないと思うから大丈夫だと思うけど。

 僕が受験したのは公立校で、家から一番近い公立の高校だ。


「みんなって事は千尋(ちひろ)も?」


「ええそうよ。夕飯は外食だから楽しみにしててね」


 げっ……さっき遅めの朝食として水晶蟹(クリスタルクラブ)食べちゃったよ。あれ以上の美味しいのって中々無いんだよなぁ。


「零も出かける準備しちゃいなさい。ああ、そういえばどこへ行ってたの?服が汚れてるじゃない」


 あっ……きっとあのハイギャングウルフだな、でも大丈夫。


「いつものところだよ。受験で全然行けてなかったからね」


「相変わらず好きねぇ……じゃあお母さんも準備しないとっ」


 ふーっ、セーフ。いつものところっていうのは複合型の運動施設だ。そこはともかく広く、市民で学生なら無料で入れる。出来るスポーツは多種多様。サッカー場が2面あったり、野球スペースもあり、テニスコートも16面もあったり、バスケコートだってある。

 しかもこれらは外にあるもので、施設館内にも剣道場や柔道スペース、レスリング、バスケコート、ハンドボール、スカッシュなんてものもある。

 そしてなんといってもそこに行けば人数不足のチームの誰かかしらに誘われるため、暇になるという事はそうそう無い。

 ……まあ、人見知りの人は厳しいかも?


 ちなみに設定では、そこに毎日通っているということになっている。でも全部がウソというわけでもなく、週に2、3回はちゃんと行ってるので、より真実に近いウソとなるのでバレにくい。ふっふっふ……



 その後、久しぶりに家族全員で楽しんだ。ショッピングモールに行き、母さんと千尋の買い物に付き合わされたり、お一人様一点までのティッシュを買うのに付き合ったり、コス○コで大量に買って荷物持ちを手伝ったり……あれ?楽しんでる?まぁ千尋と母さんが楽しそうだったからいいか。


 夕食はジンギスカンだった。なんでも迷宮産の高級ラム肉で父さんが奮発したらしい。迷宮産だけあってとっても美味しかった。臭みは全然無いし、肉は柔らかいし、野菜も迷宮産のもので、甘みが強く新鮮で満足な味だった。


 まだ迷宮で羊型のモンスターは出てきてないから、出てきたら一人ジンギスカン祭りをしよう、そう心のメモに記した。


 帰りの車の中でお腹いっぱいで眠たくなっていて、隣を見ると妹の千尋は既に寝ていた。

 千尋は家族贔屓の目で見ても可愛いと思う。艶がある黒髪に、大きな目、整った顔立ち。性格も真面目でしっかりしている。


「んっ……」


 ビクッ!として、顔を見ているのがバレたかと思ったが、単に寝返りをうっただけだった。


 ホッとしていると、運転席と助手席に座っている両親から話が聞こえてきた。


「この前ね零のズボンから真っ赤な大きな宝石みたいなのが出てきたの。それにいつも服とか汚して帰ってくるし、あの子迷宮に入ってるんじゃ無いかと思うの」


 えぇー!?バレてる!?母親凄え!?


「ははは、何言ってるんだ。迷宮は国が管理していて探索者証が無いと入れないだぞ?零はまだ15歳だし、仮に16歳でも未成年は保護者の署名が必要でお前も俺も書いてないだろ?だから大丈夫だって」


 父さん、ごめんなさい。母さんがあってるのです。


「でも、あの子頭いいでしょ?本当ならもっと上の高校目指せるって先生も言ってたし、誰か代わりの大人の人に署名してもらったとか」


 先生!母さんにそんな事言ってたのか!


「それこそ無理だよ。署名の他に指紋も押さなければならないんだ。指紋は戸籍ごとに登録されているから、そんな事は出来ないよ」


「そうねぇ……あなたの言う通りかもね」


 父さん感謝します!でも確かにそうだよな。今入っている迷宮も本来ならあり得ない、()()()()()()()()なんだよな。迷宮は各都道府県に5個ずつ発見されている。だから47×5=235となる。


 待てよ……他にも僕が見つけたようなやつが、見つかってないだけであるかもしれないな。

 でもなぁ……


 現在発見、探索に使われている公式の迷宮はとにかくでかい。入り口からしてでかい。中もそれに応じて大きいらしく、まず一番最初に出現した迷宮の中でも京都、大阪、名古屋、福岡、札幌の五つが最大級の大きさで一番大きいのが東京だ。

 東京の迷宮は日本で一番……ってか日本にしか無いわけだが、立派で大きい。そして一番盛んに攻略が行われている。到達階層369層っていうのも東京のだ。

 他の第一陣の迷宮達は大きさは同じで、第二陣の迷宮は全て同じ大きさだが、一陣の半分くらいしか入り口の大きさが無い。

 それでも10メートルはあるのだから、どれだけ最初の迷宮が大きいかわかるだろう。


 で、今僕が潜っているのが高さ2メートル程しかない。なので、最下層というのも案外もうすぐなのかもしれない。


 そんな事を考えていると睡魔に負けてしまい、寝てしまった。


ブクマ、評価よろしくお願いします!

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