VR
小説書き初心者ですご注意ください。 また、しばらく説明書きが多くなります。
説明はいらない!という方は4話までいって頂いても大丈夫です。
3話までは読まなくともぶっちゃけ大丈夫です!
バーチャルリアリティー。通称VRという技術が世に浸透し始めたのが丁度今から3年前のことだ。
VR技術の確立によって、世界のあらゆる分野が発展していったのは事前の予想通りだったと言えるだろう。
軍事におけるVRを使った戦闘訓練や戦闘シュミレーション、医療における新たな医療技術の確立など様々な分野においてVRは画期的な技術となりえた。
当然のごとくそれによって仮想空間を利用したゲームが作られるのはもはや必然であった。なにしろ今までディスプレイの前でしかプレイできなかった世界が、実際の世界として体験することができるというのはまさに夢の実現と言えるだろう。
当然先進国たる日本のゲーム業界もいち早くこの世界を取り込みゲームを生み出し始める。
そして3年たった今、ゲームタイトルは次々に増えていき今やゲームの主流といえばまさにVRであると誰もが口をそろえて答えるほどには広まった。
時刻は平日の昼間。社会人や学生が仕事や授業を受けている時間。とある家の中でVR機器を身に着けた中高生くらいの少女寝ていた。
少女はベットに寝そべったままピクリとも動かないところを見るに寝ているのかと思われそうだが、頭につけてあるVRの電源がついているところを見るにVRの世界で遊んでいるのだろう。
部屋には彼女以外に人は見当たらない。それも当然だろう彼女の両親は共働きであり、当然のごとく平日は会社に出勤してるからだ。
もちろん彼女は中学生なわけで、何か特別な才能を持っていて家にいるわけでもなければ家の方針ということでも勿論ない。それが指し示すところはつまり不登校なのだ。
フィーンというVR機器の電源が落ちる独特の音が静寂だった家に音を与える。
ゆっくりと瞼を持ち上げて徐々に視界が見えてくる。視界に広がるのはVR機器ごしに見える家の天井。もうこの光景を何度となく見ている私としてはいつもの光景。
ゆっくりとVR機器を頭の上から取り外し、上体を起こす。すると部屋に置いてある電波時計が目に見えてくる。現在時刻は金曜日の午前12時30分。
本当はログアウトなんてしたくはなかったが昼食を食べないといけないので仕方がなくログアウトしてきたのだ。
ゲーム内での時間の確認をしていたので分かってはいたが、やはりそれなりにお腹が空いていたらしくお腹の音がなりそうだった。
ゲーム内でも食事はできるしちゃんと食事処はあるものの食べても味を感じられるだけで空腹を満たすものではない。不便だと思うものもいるかもしれないが、冷静に考えてみるとゲーム内での食べ物はデータであって本物ではないし実際には何も口にしてないのだからそれも当然と言えるだろう。
とりあえず昼食を食べるために部屋を出てリビングへと向かう。
リビングにはこれまたいつものごとく小ぶりの弁当箱が置かれていた。
早速弁当箱を開けて中身の確認をする。中身はご飯、唐揚げ、キャベツ、トマト、肉団子といったこれぞ弁当の具材といったものがそれぞれ少しずつ入れられていた。
元々小食なうえに運動も碌にしていないのであまり沢山食べられないのでそんなに多く入っていない。
15分ほどかけて弁当の中身を食べ終わると、台所に行き弁当箱を水に浸す。
飲み物を飲み、トイレといった所要を終わらせるとすぐさま自室へと戻る。
すぐさまベットへと寝そべり、頭の上にあるVR機器の電源を入れる。
そうして少女は再び仮想世界へと飛び立つ。自身の居場所を求めて.....
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