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掌編小説集5 (201話~250話)

三人の乗客

作者: 蹴沢缶九郎

人の立ち入らない深い山奥に、一機の小型セスナが不時着した。不幸中の幸いで、三人の乗客達に大した怪我もなく、皆が無事であった。


一人の乗客が言った。


「このままここにいても仕方がない。助けを求めに行こう」


それを聞いた別の乗客が言う。


「いや、下手に動くのは危険だ。ここで助けが来るのを待とう」


「何をそんな悠長な事を言っているんだ。助けが来なかったらどうする!? ここを離れるべきだ!!」


「お前こそ冷静になれ!! 大体食料もないのに動き回るのは危険だ!!」


二人の意見は真っ向から割れ、それならばと、一方は助けを求めにその場を離れ、一方は助けが来るのをその場で待った。

結果、助けを求めに行った乗客は、そのまま山中をさ迷い遭難して亡くなり、その場に残った乗客も、レスキュー隊に発見されずにやはり亡くなり、セスナ機が墜落する直前にパラシュートを使い脱出していた三人目の乗客だけが助かった。

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