教室での雑談2
閑話です。
少し短いかもしれません(^^;
夕方と夜が入り混じる午後6時。
今日も一つの教室から怒号が聞こえる………………………………………………………………………………………
「もう嫌だああああああああ!!!
なにこれ!? なんなのこれ!!? 嫌がらせ!? やってもやっても終わらねぇよぉぉぉぉ」
「口より手ぇ動かせ! 頭を働かせろ!
これは、嫌がらせなんかじゃない! お前のためのものだ! 受け入れろ!」
「なんでかつてないほどの笑顔なのかっ!!?」
「いや、なんか、お前が泣きそうな顔で補習プリントやってんの見てると、こう、……楽しいな。」
「うわぁ。俺の親友は変態だわぁ……。キモイ。」
「まて。そんな全力でドン引きするな。真の変態にそんな目されると、さすがの僕も哀しくなってくる。」
「はぁ? 変態じゃねぇよ。シスコン紳士だ!」
「……シスコンは認めるのか。」
「認めざるを得ない! 俺は妹を愛してる!!」
「ごめん。やっぱり僕よりお前の方が変態だと思うんだが……。
そんなことより手が止まってるぞ! ていっ!」
「痛ぁ!? 教科書の角で叩くなよ! これ以上バカになったらどうする?! 責任取れよ!?」
「丁重にお断りさせていただきます。
ほら、いいのか? さっさとやらないとお前の愛しの妹様が寝てしまうぞ?」
「流石に6時には寝ないと思うぞ?」
「……さて、問題です。
お前が一日の補習ノルマを終えるのに何時間かかるでしょうか?」
「……………4時間?」
「正解。
そして、今は6時。小学生の就寝時間は大体10時です。
………のんびりしてるとどうなる?」
「俺の妹が寝てしまう!!!!」
「分かったらさっさと終わらせろ!!!」
「いえっさー!!」
――――彼らの夏休みはまだまだ続く。