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無題  作者: 紅桔梗
18/18

真夏の出来事2

お久しぶりです。あと2〜3話ほどで終わりますので、どうか最後までよろしくお願いします。

 


 助けて。冷たい。寒い。苦しい…。


 助けて。


 助けて、助けて…。


 どんなに足掻いても一向に浮く気配のない身体。

 次第に重くなる手足。


 助けて…助けて…。

 僕はまだ、死にたくない…!!


 やがて手足は動かなくなり、息ができなるなる。

 空気ではなく大量に流し込まれる海水を、吐き出せるはずがない。

 やがて、口だけではなくありとあらゆる穴から忍び込む海水に

 僕は為す術もなく海底へと引きずり込まれていった。




 --------------------


 目が覚めた僕の目に真っ白な天井が飛び込んでくる。

 嗅ぎ慣れてない薬品の匂い。

 少しの違和感と、疲労感。


 あぁ、僕は、目が覚めてしまったのか……。

 ぼんやりとそう思い、彼の姿を探す。

 ふと何処からか声が聞こえた。


『また来世で会おうぜ。元気でな。』


 ひどく聞きなれた声だった。


 そうか、僕は。

 ()()助けられたのか。



 窓から見える海がやけに青くて、嫌になるくらい眩しかった。



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