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無題  作者: 紅桔梗
15/18

「死ぬこと」について。

たいへん遅くなりました。申し訳ない…。

最終話まであと少し。お付き合いくださいませ。

 


 “死ぬ”とは何か。考えたことはないか?

 俺は時々考える。“死ぬ”とは。“死”とは。なにか。

 命が燃え尽きた時。事故死、病死、自殺、他殺、暗殺。これらは全部、肉体的な死であることは間違いない。けどな、これ以外にもいろんな“死”がある。精神的に死ぬことだってある。けどな、死んだ人、肉体的に死んだ人ってのはある意味においてまだ生きている、そう思うんだ。

 だってそうだろ?その人の肉体が死んでも、その人自身が、その人との思い出が死んだわけじゃない。亡くなった訳じゃ、ないんだ。

 だとしたら、人が死ぬ時は、誰かが亡くなる時は、その人との記憶が失われた時。思い出が思い出じゃなくなった時。その人の存在が忘れ去られた時。そう思わねぇか。……俺はそう思う。

 いいか、お前は肉体的には死んだのかもしれない。けれど、お前はまだ生きている。亡くなってはいないんだ。


 俺が生きている限り、お前は亡くならない。


 」


「……なに、言ってんだよ。」


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