ボクの世界
ボクの世界には色がない
そう気づいたのは
つい最近のことだった………
君は言った
「一緒の所に行きたい」
と
けれどボクはそれをしない
一人には慣れていたはずだった
ボクは君とは違う道を歩く
けれどすぐに気がついた
『つまらない』
君のいない世界はつまらない
君のいない世界には色がない
「ああ、遅かった」
ボクは歩みを止めた
君は言う
「まだ間に合う」
と
ボクは言う
「駄目だよ」
と
「もう、あの頃には戻れないんだ」
色鮮やかだった世界には、もう………
目の前には色のない世界
『ボクの世界には色がない』
気づいたときには
戻れなくなっていた
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他にも色々な作品を書いているので、読んで「感想」や「評価」をいただけると嬉しいです。
・短編「ホントの僕」
・長編「俺は入学早々、変な先輩に捕まってしまったようだ。」
・長編「SADAMEーさだめー」