覚醒
少し時間が空いてしまって大変申し訳ありません。
大変お待たせしました。
読んでくれている皆様にお礼を申し上げます。
今後も温かく見守ってくれるとありがたいです。
『あれ~?何で陽華姉~が?ってこの闇は何?ここ何処?』
とキョロキョロしながら陽華姉に聞くと、
『陽華姉~って...まあ今は学校じゃ無いから構わないけれど。さくちゃんやっと目覚めたわね。ここはね生界と死界の狭間の世界よ。』
とため息まじりで答えた。
『えっ...!?何それ?美味しいの?』
とまだ目覚めて間もないからなのかそれとも素なのか桜次郎が聞いてきた。すると陽華は、
『バカな事を言ってないでちゃんと理解しなさい。さくちゃん...あなたはね死んだのよ。』
と真剣な表情で答えた。
『えっ...!?マジっすか!?』
と桜次郎も真剣な表情で聞くと
『ええ。本当よ。さくちゃんの桜次郎としての人生は終わったのよ。』
と変わらず真剣な表情で桜次郎に答えた。すると桜次郎は
『ん...!?桜次郎としての人生は終わり?って事は???他に人生があるの?』
と頭にハテナを3つ位浮かべながら聞いてきた。それに対して陽華は、
『ん〜...人生って言うか悪魔生?って言うのかな~。さくちゃんには転生してもらうんだよ~。』
と考えながら答えると桜次郎が、
『へぇ~転生か~...ってちょっと待ってよ。転生とかって急に言われてもわけわかんないよっ!マジで何で転生なんてするんだよ!』
とちょっと怒りながら陽華に言うと陽華は、
『う~ん...そんな事言っても元々決まっていた事だし。それに私が決めた事じゃないしね。』
と渋い顔で答えた。それに対し桜次郎は、
『陽華姉が決めたんじゃなければ誰が決めたんだよ~。それに転生じゃなく普通に生き返りとかじゃダメなの?』
と聞くと陽華はまた真剣な表情で
『まず決めたのはさくちゃんのお父様であられる大魔王様。それに元々転生の予定があったのが早まっただけだよ~。』
答えた。すると桜次郎は驚きながら
『えっ!?あのグータラ親父が大魔王?それに転生の予定があったって?何それっ?』
とまた頭にハテナが沢山浮かんでいるようだった。
すると陽華は先生らしく、
『いいえ違います。現在の熊野のおじ様はあくまでこちらでの養父。本当のお父様はこことは別の世界にいらっしゃいます。それと本来はさくちゃんが18歳になったら覚醒させるはずだったんだけれど事故で死んでしまったならそのまま転生させてしまおうと言う事になって...。本来は事故で死ぬ予定は無かったみたいだけれど私には見えていたけど...。それにさくちゃんの遺体...あまりにも...ひ(もごもご)...見たい...?』
陽華姉の沈痛な表情を見て嫌な予感がしたので、ただ首を横に振り見るのを諦める事にした。それよりまた新たな疑問が桜次郎には浮かんできた。
『陽華姉には見えていたって何で?どうして僕の運命がわかるの?』
と純真な目で見つめながら聞いてきた。すると陽華は、
『それはね...私の本当の能力を使えばね。』
と笑顔で話した。すると桜次郎は
『本当の能力~?』
とまた頭にハテナが浮かんでいるようだった。すると陽華が、
『中学校教師は世間を欺く仮の姿。本当の私は死者の水先案内人。死神さんでした~。』
と何故か決めポーズまでつけて正体を暴露する陽華姉だった。
今回も会話メインの回になってしまいました。
もう少し会話が続くかと...。
次回もお楽しみにっ!