回想3~そして告白へ~
...と、そんな経緯が過去にあった。
(その後の話はまた機会があれば...)
女の子にそこまでされて惚れない男なんているのだろうか?
否っ!
いないだろう。桜次郎の意識しての初恋の相手が梨々だった。
その後も梨々には怪我の具合を心配されたりして、怪我をする前は只のクラスメートという感じだったのだが、怪我をした後は急激に友達として仲良くなっていった。
休み時間には皆でワイワイするだけではなく、昼休みや放課後に校庭で遊んだり(放課後は梨々の家の使用人が迎えに来るのであまり長くはなかったのだが。)、授業などで班編成をする時など同じ班になったりしていた。
その後、学年が上がっても交友関係は続き小学校卒業、中学校入学(梨々がお嬢様の為、別の中学に行くと言う噂もあったのだが、結局噂で終わっていた。)そして色々な行事などでも一緒に行動をする事も多かった。
そんなこんなで、桜次郎の想いは益々加速して行くのだった。
しかしなかなか告白する勇気が付かず、また断られる事を思えば、このままの関係でもいいかなと思ったりしていた為だった。
しかし、高校受験をしたりする時に梨々が少し離れた学校に進学してしまう為、桜次郎は急いで告白する事を決意した。