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プロローグ




ふつうの幸せがほしいと願った。



僕は幸せになれない人間だなんてそんなことは知っていたけれど。

それでも僕は幸せになりたかった。





僕が生まれたのは小さな大陸に何百とある村の中でも比較的豊かなリコマーという村だった。実りのある大地、野生の生き物たちが多く生きる山々、魚がよく獲れる海に囲まれ、食糧に困ることはない。

村には金色の髪に海色の目、そして透きとおるような白い肌が特徴の民族が固い結束のもとに暮らしていた。多分、ふつうに生まれてくればこの村で幸せに一生を終えられたんだと思う。

でも僕はリコマー村では異端でしかなかった。

金色の髪も海色の目も持っていたけれど、白い肌だけは持つことができなかった。僕の肌は白とは程遠い褐色、悪魔の色だった。

「お前はわたしたちの子だ。肌の色なんて気にしなくていい。胸をはって生きなさい」

そう両親は言った。

それは確かに彼らの本音だった。けれど、僕の肌の色が彼らを苦しめていたことも紛れもない事実で僕という存在のために村人から冷たい目で見られ続け、そして流行り病であっさりと死んだ。

「愛しているよ、ディノ」

ああ僕もだよ父さん母さん。

初めてついた嘘は、胸糞の悪い戯言だった。



僕は人間のままでは愛されない。

じゃあ、何になれば僕は愛される?





久しぶりの投稿です。これからは少しずつ更新するつもりでいます

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