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雪月花  作者: 湯灯畳
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第六十夜 故郷

ここは――


 


……


 


どうして……


 


……


 


また、


私……


 


……


 


戻って……


 


……


 


だめ――


 


……


 


行かなきゃ……


 


……


 


でも、


もう……


 


……


 


足が――


 


……


 


動けない……


 


……


 


ごめんなさい……


 


……


 


ごめんなさい……


 


……


 


そして、


その白く、


懐かしい夢に抱かれ――


 


 


深い眠りについた。


 


 


……


 


ふと、


目が覚める。


 


吹雪は、


穏やかな雪に変わり、


降り続いていた。


 


――慰霊。


 


誰かが、


私の代わりに……


 


ごめんなさい……


 


ごめんなさい……


 


そして、


枯れたままの、


老木。


 


お爺ちゃん……


 


蘇る、


記憶。


 


私……


 


……


 


微かに、


声が聞こえる。


 


懐かしい声。


 


おかえり、


と。


 


ただ、


おかえり、


と。


 


 


崩れた。


 


 


すべてが、


ただ――


 


 


音もなく――


 


 


――第六十夜・了

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