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VERTEX  作者: 銀乃矢
第3章 ル・マン編
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第2話「希望」

選出の知らせを受けてから、Dream Racing Projectの事務所に向かった。


「おはようございま〜す」軽く挨拶しながら事務所へと入る。


「おう、大輝(ひろき)、どうだ。あれから。」

「すごい気分いいっす。夏の大会も頑張れそうです。」


「そうかい。それで、WECの件でいくつか情報が来た。」

監督が目の前のデスクに資料を広げる。


まず、お前がエントリーするのはWECのLMP(エルエムピー)2クラス、HYPERCARクラスの一つ下のクラスだ。」

「ドライバーはどんな感じですか?」

「ドライバーはDreamRacing Project、TRP racing、HRN GrandPrixの3チームの合同チームだ。」


「それで、大輝には2台のうちのこっち、98号車に乗ってもらう。」

画像をトントン叩く。

「もう1台の99号車は?」

「こっちは女性チームだ。」


「そうなんすね。わかりました。」

「それで、これが今回のメンバー構成だ。」

ドライバーの名前が書かれた名簿が渡される。


第1ドライバー 萩原陸斗(はぎわらりくと)(TRP所属)

第2ドライバー 大塚裕貴(おおつかゆうき)(TRP所属)

第3ドライバー 大竹悠馬(おおたけゆうま)(HRN GP所属)

第4ドライバー 松下大輝(まつしたひろき)(DRP 所属)

第5ドライバー 堀本海(ほりもとかい)(HRN GP所属)


「みんな強豪チームの所属っすね。なんか、俺がいるのが不思議に思えてきた。」

「まぁ、年齢ってとこもあるかもしれないな。」

「でも、選んでもらったからにはがんばりますよ。」

「そうだな。楽しみにしておくよ。」


「そういえば、チーム名はなんていうんですか?」

「SPES racingだ。」

「す、すぺ?」

SPES(スペス) racing(レーシング)だ。ラテン語で希望って意味だ。」

「希望…なんか、かっこいい。」

「選ばれたお前たちが希望あるレーサーになれますようにってのが由来だ。」

「そうなんすね。」


「そういえば、女性チームの方はどうやって選出したんですか?」

「あぁ、女性の方はKYOJO(キョウジョ) CUP(カップ)の成績優秀者を選出したそうだ。」

「何人か見覚えのある名前もありますね。」

「将来のエースなんて言われている人も今回選ばれてるからな。必然的にみんな知っている人が選ばれるよ。」


「俺、この佐々木結衣って選手地元一緒なんで話したことあります。」

「まじ?この人すごいんだぞ。このプログラムに2年連続で選出されてるんだ。」

「たしかに、昔一緒のチームいた時も速かったな。」


「じゃあ、久しぶりの再会だな。」

「そうっすね。」


「来週、早速ドライバーたちで交流会と取材があるから仲良くなれるようにな。あと、話すことは考えとけよ。」

「わかりました。」

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