駄目人間クッキング!
■まえがき
新じゃがなんて勿体無いので、お手頃価格のじゃがいもを使って駄目人間クッキング!
■本文
▼用意する物
・150㌘程(鶏卵サイズ)の じゃがいも一つ
・モッツァレラチーズ
・鮭のほぐし身
・マヨネーズ
・胡椒
・乾燥パセリ
・片栗粉
▼調理工程
1 じゃがいもを洗い、芽をくり抜く。
2 置いて安定する面を見付け、上から四分の一辺りを横からスライスします。
3 切断面の中心部をなるべく一塊にくり抜きます。
4 スプーンでチーズを細く切り鮭のほぐし身とマヨネーズと胡椒を混ぜ合わせる。
5 4で混ぜた具材を3で空けた穴に詰め込みます。
6 半分に切ったじゃがいもをくっ付ける。この際に付くか不安であれば片栗粉を接合するじゃがいもの切断面に塗り付けておいて下さい。
7 ラップか深めの耐熱スープ皿に入れ蓋をしたら、レンジで4分〜5分程チンします。
8 乾燥パセリを上からまぶし、少し表面を冷まして完成です。
▼実食
でろんでろんに出て来るチーズを楽しみに、スープ皿のじゃがいもにスプーンをあてる……
割って食べるか、上から掬って食べるかは貴方の自由!
私は猫舌なので割っちゃいます。
――DERODERODERO――
中から出て来る熱々のチーズと混ぜた鮭マヨ胡椒が、じゃがいものホクホクとした湯気に纏わりつく。
じゃがいもを削り取り、流れ出る鮭の混ざったチーズをスプーンで掬って口の中へ……
いや、熱過ぎる!
――FUUUUHH――
――FUUUUHH――
舌先で少し触って熱さを確認。
イケるかなぁ?
用心に少し長めに息を吹きかける。
――FUUUUUUUUUHH――
覚悟を決めて、端っこの豆粒大程を前歯で齧って舌先を付けるも、熱さにイィぃって顔になる。
ふはふはしながら奥歯の辺りに置いて噛んでみると……
いや、じゃがいもしかないわ。
チーズのトコまで行ってない!
でも熱さは判った。
もっ回フゥフゥして冷ましたらイケるやろ!
――FUUUUUUUUUUHH――
よし、行くで。
スプーンの半分くらい入れた所で上顎辺りに熱さを感じて怖気付く。
アカン、これはヤバいかも……
とはいえ、ここから出したら下品な芸人みたいで何やみっともないで!
何とかしたらな思うも、下唇にスプーンが当たって
「熱うっ!」
て、スプーンを出した。
よし、もう少し置いとこ。
・・・と、なる予定でした。
しかし現実はそうは簡単に行かず!
▼レポート
調理工程3でじゃがいもの内側をくり抜く際に、芽をくり抜いた穴が裏から顔を出し、カップの役目を果たせる状態にするには慎重に慎重に細かく削り取る他になく……
穴のサイズは思いのほか小さくなり、入れられるチーズの量も限られ、でろんでろんに出て来る処か……
〈あれ、チーズこれっぽっち?〉
と、なってしまいました。
ですが、味は非常に美味しく、コンセプトに考えていた。
【北海道を感じるグルメ】
として、抜群の薫りと味覚が口の中から鼻に抜けるまでの全てに北海道を感じられるものでした。
つまりこれは裏コンセプトとして考えていた、親子をターゲットにする。
【でんぷん接合実験によるお子様との勉強料理】
という考えに、横にスライスして切り分けたカップと蓋を、レンジで蒸す折にでんぷんの粘りでくっ付けて、まるでチーズ・イン・ハンバーグのようになってしまうのを食で勉強。
等という絵に描いた餅の部分をコンセプトから外し、ターゲットを普段料理をしない人や生活を面倒臭がる駄目人間に設定し直す必要に、味覚を強化。
【秋の北海道を感じるヒグマも食べたくなる駄目人間グルメ!】
と、どっちが喰われるのか微妙なコンセプト・タイトルに、レシピの改良を施しました。
食べてみて判った事に
〈これ茸とか入れてもエエなぁ〉
等と、違う食材との融合を味覚に描き、じゃがいもにインする必要が無いならと考え改良した完成レシピを以下に記載し、レポートのまとめとします。
▼用意する物
・150㌘程の じゃがいも2つ
・お好みのキノコを少し(じゃがいも一つと同じ量位)
・モッツァレラチーズ(切れてるタイプなら二つ位)
・鮭のほぐし身
・マヨネーズ(大さじ二杯)
・胡椒(テーブルコショーで可)少々
・乾燥パセリ
▼調理工程
1 じゃがいもを洗い、芽をくり抜き、水に浸して10分待つ。
2 待つ間にキノコを一口大に切るか割くかする。(キノコ毎の特性で)
3 鮭のほぐし身とマヨネーズと胡椒を耐熱のスープ皿に入れて混ぜ合わせ、モッツァレラチーズを細かくして入れる。
4 水から出したじゃがいも2つとキノコをラップで包むか、スーパーのレジにあるようなビニール袋に入れて、レンジで600Wで7分〜10分程チンします。
5 じゃがいもとキノコを取り出したら粗熱を取り待つ間に、今度は3で混ぜた皿をレンジで1分程チンします。
6 ラップを剥がしてキノコを3の皿へ入れ、乾燥パセリをの皿に上からまぶして完成です。
3の皿をディップとして、削り取ったじゃがいもを浸けてお召し上がり下さい。
勿論じゃがいもは好みでスプーンで削るも齧るも皿に入れるも何でも良し!
食べ方は駄目人間の貴方次第!
食後はヒグマと共に冬眠ね♪
■あとがき
▼結論として、コンセプトは一つに実験料理は実験にしかならない。
やはり秋は、駄目人間の秋!
じゃがいも・チーズ・鮭
【秋の北海道を感じるヒグマも食べたくなる駄目人間グルメ!】
じゃがいもを二つにしたのはディップを使い切ってもらう為でもあるのですが、駄目人間ならそれで一食として寝ちゃいそうなので!
食材の・鮭のほぐし身の分量を記していないのも、駄目人間に分量を言った処で……
自分の好みに変えてまうやろーーっ!
との考えからです。(笑)
凡その想定では、大さじ二杯程ですけどね……
それでは試食もご自由に♪
※注)作中のスーパーの袋とは、レジまたはサッカー(買った物を自分で袋に入れる所)によくある透明なビニール袋の事です。
レンジに入れる際には袋の空気をなるべく抜いて捻ったら、中の食材の重みで塞ぐように挟み込むと良いでしょう。