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ᓚᘏᗢ 猫に突然現れた黒子を覗いてはいけない ᗢᘏᓗ

作者: 山目 広介

 猫に突然現れた黒子を覗いてはいけない。


 これは猫ではなく、隣の家の犬の話なのだが、以前家族から聞いた。




 隣の人は犬が亡くなって、寂しさからすぐに別の仔犬を貰ったらしい。

 隣の人曰く、かわいいんだけど、なんかちょっと変なの、と。

 家族は何が変なのか疑問に思い、様子を見に行った。

 外の犬小屋にその仔犬はいる。隣の人はその仔犬を抱き上げて、家族へとよく見えるように近付けた。

 仔犬の顔を見せて、「この黒子、動くのよ」と。

 仔犬の顔には大量のノミがいたのだった。




 そのノミがどうなったのかは知らない。薬でも与えたのか、何なのか。

 その仔犬は長生きしなかったらしく、私が気付くと別の犬になっていた。




 去年から、某フロントライン〇ラスという害虫駆除剤のような薬が効かなくなった。

 それは今年になってからも変わっていないような気がする。

 3月から毎週風呂に入れてノミを手作業で排除していたが、4月末、漸く数が一桁になったので薬を使おうと思い使用した。だが雨で週一で入れていた風呂を入れずに、十日程で風呂に入れたら、ノミが大繁殖していたのだ。


 そこからはまた週一、百を超えたら週二にして風呂に入れた。その後濡れた毛で身動きが鈍ったノミを殲滅。6月の梅雨の時期は涼しくなったのもあってかノミの数も少し減っていった。

 しかし7月に入って暑くなるとノミがまた増えだした。


 身体がそこまで大きくない猫、ノミが百を超えると溢れるようになる。

 要は縄張り争いに負けるのが出て来るのだ。

 それまでは手足にまでいるノミはそんなにいなかった。

 だが百を超えて来ると手足にもよくいるのだ。


 そしてそれは手足だけではない。

 溢れてくると見えるようにもなってくる。

 猫の顔に見たことのない黒子が現れるのだ。




 ウチの猫の顔に黒子が現れた。

 家でよく寝ている方の猫のノミが三桁に到達したのだ。また風呂を週二にする。

 だがノミの増殖の方が早かった。今週水曜には二百超え、土曜に三百足らず。週合計五百超え。


 風呂に入れて二日もすると顔に黒子が見えるようになってしまった。

 とりあえず某フロントライン〇ラスを使用しておく。せめて数の増殖を減らしてくれ。そんな祈りにも似た願いで使用する。


 というかノミ、猫の顔に居すぎ。


 猫、ハゲにしようか迷ってしまう……。



 猫風呂に入れるのを週三にでもするか……。でも週三はちょっとキツイ。




 某フロントライン〇ラス。ちゃんと効くようにしてください。




 猫の蠢く黒子は、超こわい。

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