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⑵『エンド・アンドロイド』
⑵『エンド・アンドロイド』
㈠
アンドロイドによる、アンドロイドのための、アンドロイド、そうだろ、そうだったんだろ、な、アンドロイド的作法で、アンドロイドは歩きだすんだ。アンドロイド的だというところがまた、アンドロイドじゃないか、そうだろ。
㈡
しかし、それにしても、アンドロイドは、どこから遣ってきて、どこへ行くんだ。訳の分からない、そう、確かに、訳が分からなかったんだ。そうなんだろう、聴いてみたい、アンドロイドに、そう、君のことなんだ。
㈢
しかし、そうか、アンドロイドが、日本語を話すかどうかなんて、考えもしなかったな。アンドロイド的で良いから、アンドロイド語を話してくれよと、懇願しても、アンドロイドは、まるで、井戸の中さ、それでこそ、アンドロイドだな、と感服するよ。