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1−5 過去

 一通り全員の自己紹介が終わり、彩音が創部の手続きについて説明した。手続きのほとんどを彼女が受け持ってくれるそうだ。


 自己紹介からメンバー全員をまとめると、


・平木彩音(女) ?年?組

 人と話すのが得意。創部の提案者。


・小林龍斗(男) 1年B組

 化学オタク。女子好き。コンピューターが得意。


・川上翔太(男) 1年A組

 イケメン。外交的で友達がとても多い。


・北原由樹(女) 1年C組

 大人しく、控えめ。


・佐々木悠(女) 1年B組

 金髪で見た目はチャラいが成績優秀。


・内倉一樹(男) 1年A組

 彩音に誘われた唯一の男子。静かで前髪が長く、目が隠れている。


とまぁ、こんな感じだ。


それと、俺、

・楠原誠一郎(男) 1年D組     だ。


「じゃー今日は解さーん!」

 彩音の宣言で、皆、出入口へ向かう。


「あ、楠原くん、ちょっと話したいんだけど、」

「ん?」

「ちょっと座って」

 彩音に促され席へつく。彩音は皆が図書室を出ていくのを見届けると、俺の方を見た。


「フー」

 彩音はため息をついた。彩音にはいつもの笑顔がなかった。


「どした?」

俺が聞くと、

「今から黙って私の言う事を聞け」


 と言った。そこに今までの彼女はいない。彼女が発してる言葉とは思えない。


「え?な、なんだ? お前、」


「黙れつってんだろーが」


 彼女は静かに、でも俺を殺すような目で言った。俺は状況が整理できない。ただ、彼女に言われた通り黙った。


 そして、彩音は口を開いた。


 彼女が言った言葉で、俺の目は見開いた。続いて目まいに襲われる。


 い、今、なんつった?


 蘇る過去の記憶。


 なんでこいつがこんなことを言うんだ?

 なんで、どうして知ってる?

   

 彼女は言った。


 はっきりと言った。


「お前の妹、殺されただろ」

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