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1–4 疑惑

既に平木彩音、小林龍斗は座っていた。それに彩音が連れてきたのであろう女子2人、男子1人がいた。

 彩音が男子を連れてくるとは思っていなかった。


 彩音も小林も俺の横に立っている川上翔太を見て、

「おっす」や「久しぶり!」

と声をかけている。

 やはり川上はみんなと仲がいいんだな。どこかで嫉妬している自分がいるのか?いや無い無い。


「座って」

と彩音に言われて俺たちは席についた。

 俺は彩音の正面に座った。朝も思ったが正面から見る彩音にはどこか懐かしさがある。どこかで見たことがあるのだ。


「みんな、協力してくれてありがとう。私は平木彩音。自己紹介をしてもらっていい?」

「お、俺からやるよ」

小林は女子の前でカッコつけたいらしい。

「俺は小林龍斗、化学が得意だ。コンピューター関係も俺に任せな!」

「小林君、よろしくね!」

彩音に名前を呼ばれ、照れる小林。

「あと、楠原君、君もコンピュータ得意な人を連れてくるとはなかなかやるじゃん。友達少ないのかと思ってた」

 その少ない友達がこいつなんだよ。

「私はえ、えっとC組の北原です。よ、よろしくお願いします。」

明らかに大人しめの彼女はずっとしたを向いている。


「C組っていうと彩音、平木彩音と同じクラス?」


何気なく放ったこの一言が重大なものになるとは誰も思ってもいなかった。


「え?」

 北原は戸惑った様子だ。


「平木さん、わ、私とおんなじクラス?なんですか?」

 まさかクラスメート把握していないことはないだろう、なら、


「ち、違うよ。私がCクラスなんて言ってないよ。」

 と、否定する彩音。意外にも彩音は焦っている。

「そーか、朝言っていたような気がしたんだが気のせいか」

 気のせいではない、はっきりと言っていた。彼女は何か隠している。俺は確信を持った。


何か隠している、彩音。

この時の俺は何も分かっていなかった。

決して彩音とは関わってはいけない。

そんな事は知る由もなかった。


続く

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